SDGs17のゴールは人類の課題ですがそれぞれのゴールが出来た由来について考えてみます。出所は世界の現状については日本ユネスコ協会 日本の現状については項目ごとにネットなどで調べました。
この記事は環境経営士向けメルマガの記事を転用しました。環境経営のホームぺージはhttps://www.compact-eco.com です。
ご参照いただければ幸いです。
SDGs12
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
持続可能な消費と生産には、資源効率の改善と省エネの推進、持続可能なインフラのほか、すべての人に基本的なサービス、環境にやさしく、やりがいのある仕事、生活の質的向上を提供することが関わってきます。これを実現すれば、全般的な開発計画の達成、将来的な経済・環境・社会コストの削減、経済的競争力の強化、さらには貧困の削減に役立ちます。
持続可能な消費と生産は、「より少ないもので、より大きな、より良い成果を上げる」ことを目指します。ライフサイクル全体を通じて生活の質を改善する一方、資源利用を減らし、地球の劣化を緩和し、汚染を少なくすることで、経済活動から得られる利益を増やします。
また、生産者から最終消費者に至るまで、サプライ・チェーンにおける体系的なアプローチとアクター間の協力も必要になってきます。そのためには、持続可能な消費とライフスタイルに関する啓発と教育を通じた消費者への働きかけ、基準や表示を通じた消費者への十分な情報提供、持続可能な公的調達に向けた取り組みなども行わなければなりません。
日本では
持続的開発を阻む要因の一つには、食品廃棄や有価物の投棄など資源の浪費が挙げられます。少ない資源で、良質でより多くのものを得られるように生産や消費ができる形態に向かっています。
そのためには、生産工程での廃棄物の発生の抑制やユーザーへのリサイクルやリユースの協力の呼びかけ、および実際に行われることが不可欠となります。
それを達成するためのターゲットとして、対策を講じることはもちろんのこと、2030年までの天然資源の持続可能な管理と効率的利用、食糧廃棄や廃棄物の削減、化学物質などの放出の低減をすすめています。
エコロジカル・フットプリント(注)は、先進国では大きく、途上国では小さくなる傾向があります。
日本のエコロジカル・フットプリントは近年減少傾向にありますが、環境負荷が最も高い地域は東京、次いで大阪、神奈川、埼玉、愛知となっており、人口の多い地域に偏っています。
日本の消費資源は多く、また、資源の多くを海外からの輸入に頼っています。しかし、それらを海外に頼りすぎることにより、海外の生態系サービスも影響を与えてしまいます。
注:エコロジカル・フットプリント(Ecological Footprint)とは、どれほど人間が自然環境に依存しているかを、わかりやすく伝える指標であり、ツール(道具)です。
日本のエコロジカル・フットプリント :4.3ha/人
世界合計(公平な割り当て面積)では :1.8ha/人
世界中のひとびとが日本人のような暮らしをはじめたら、地球が約2.4コ(4.3÷1.8)必要です!
つまり、日本人は現在の経済(消費)活動のスケールを2分の1以下に戻すことが求められるのです。
(データはWWFの「Living Planet Report 2004」より)