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多品種少量生産の効率化 (8回シリーズの1回目)

2019-02-11 18:11:53 | 経営コンサルタント

 日本経営士会発行の「環境CSRニュース」で配信した記事の一部です。日本経営士会 環境CSRのホームページはこちらへ。  http://www.compact-eco.com 

 

今回のテーマ:多品種少量生産の効率化 (8回シリーズの1回目)

 小守文庫より

小守文庫は1昨年に故人となられましたが、小守氏のセミナーとか公的機関のアドバイザーでは信頼されてあちこちからお声が掛かった経営士でした。

今回は神奈川県会の生産管理研究会の発表の記事を引用します。(小守文庫はご遺族の了解のもと公開しています。)

又富士通マーケティングの資料によると「欧州のものづくり大国ドイツが提唱するインダストリー4.0構想は、まさに第四次産業革命になり得る可能性を秘めています。」とも言っています。インダストリー4.0構想の中心的存在である「ダイナミックセル生産」方式がありますがこの生産方式と従来の生産方式がどのように異なりかそのメリットもみていきます。

我が国の製造業はグローバル化、雇用の多様化、高齢化等の環境の中で多品種少量生産に直面しています。量産品は海外で生産され、また東南アジアの安い製品、特に中国、韓国の製品との競争で利益も少なくなっています。

このように国内企業は多品種・少量化、短納期、複雑な製品、低コストが進行し従来のような「ものづくり」では、変化に追従できなくなっています。

このように変化に適応できる多品種少量生産実現に企業の存続をかけているのが現状です。

それには、戦略的展開と継続的な改善・改革活動で高品質で高付加価値化のものづくりの実現を追及する必要があります。

 

●国内企業の社会環境

EUの経済危機

グローバル化と海外経済

IOTとかAIの時代に中小企業がどのように対応するか

 

●国内企業の「ものづくり」の変化

下表の様に従来の製造業では一般的にライン生産方式と呼ばれ大量生産における代表的生産方式であり少品種多量生産に適していた。しかし現在の国内の「ものづくり」では、企業として対応できない状況です。

 

 従来

 現在

 製品の種類

少品種、大量生産

多品種、少量生産

 製品

比較的単純

複雑な傾向

 在庫

比較的多い

少ない

 生産形態

ロット生産が多い

コンベア個流し、セル生産化

 設備

大型・高価・汎用機

小型・安価・専用機

 スピード

早い(稼働率重視)

遅い(可動率重視)

 段取り

出来るだけ少ない

多い

 製品の寿命

長命

短命

 納期

 余裕がある

短納期

 雇用形態

 正規社員中心

非正規社員が多い

 作業時間

 長い

短い

 雇用期間

 長い

比較的短い

 以下は次号で