教則本「西村ヒロ ブルース・ハープ・メソード」
何度リニューアルされたのだろう?この教則本。
今回は「西村ヒロ ブルース・ハープ・スタンダード・メソード」。
最初にリズムエコー社から出版されたのは20年くらい前だったような。
何度か重版を重ねて全国に行き渡り、地方にライブで行くと「教則本持っています」と声をかけられることが多かった。また、図書館で見ましたという話も聞いた。
その後、改訂版がリットー ミュージックから出版されたが既に10年経っている。
初版はAmazonで1万円前後という驚くべき値段で販売されていたこともある。
内容はというと、基本的なブレスの練習から始まりそれまで一般的ではなかったブルースハープに於けるタングブロッキング奏法の紹介と細かな練習方法まで載せた。
1980年代後半当時は日本ではタングブロッキング奏法は限られたプレイヤーしか使っておらず、ましてや1985年の時点ではシカゴに滞在しハープ・プレイヤーにアドバイスを受けた自分以外は皆無だった。そこで、多くの方に知ってもらい今後の発展に少しでも寄与したいと多くのページを割いたが、シュガー ブルーが「オレはこの本で学んだ」と言って薦めてくれたジャズハープと言う教則本で練習し此処から引用させて貰ったり、その他各項目の練習方法は他の楽器から流用したモノもあるが全て自分の経験の中で咀嚼されたものだ。
また、この本で初めてポジション奏法にモードというスケールを当てはめて解説したし、ジャズでよく使われるツー・ファイブという理論を用いたりした。
おかげで、経験の中で漠然と使っていた理屈がスッキリとまとまって自分にも役立った。
後年、楽器店の本棚を眺めていて手に取った他社の著書にモードの説明を見つけた時は自分の書いたモノが役立ったことが嬉しかった。
そういえば、ブローアップという音程を上げるテクニックもこの本で初めて紹介したが、これを使ったプレイヤーの演奏を殆どの人は聴いた事が無く、たぶん多くの方は意味がわからなかったかもしれない。Howard Levy が来日して「あれは、どういうテクニックだ?」と皆が騒ぎ始めたのはその数年経ってからだった。ちなみに1984年にシカゴで本人に会ったときはバーでピアノ演奏しながら、ときおりブルースハープを演奏していたが、何をやっているのか理解出来ず本人に訊ねたが「吹いて音程を上げる」ということしかわからなかった。
さて今回はサーベル社からの出版だが、文章をよりわかりやすくするために大幅に変更してエフェクター解説も追加し図も見やすく書き直したりJukeをブルースハープ3本のみで演奏するデモ曲を増やしたりしたので、えらく時間がかかってしまい依頼されてから優に1年が過ぎてしまった。
実は第二弾で発売される予定の楽譜集が最初の企画として執筆も音源も既に完成していたのだが、改定版ならすぐにかけるだろうと此方を第一弾にしたものの大幅な手直しで予定が大幅に遅れている。もっともそれだけ内容が濃いと言えるし、最初の執筆も長い時間を要したものだ。
生徒さんのひとりに、知り合って10年後「ヒロさん、最近ようやく本の後半が少しわかるようになりました」と言われたことがある。書き方に問題があったのか?いちおう内容が濃いゆえだと思っておこう。
今度のタイトルには「スタンダード」が付くが、当時は先進的な内容であったものが今やスタンダードになったと言うことだろうか。
ここまで書いて気がついたのだが、この文章を本の前書きにすればよかった。
何度リニューアルされたのだろう?この教則本。
今回は「西村ヒロ ブルース・ハープ・スタンダード・メソード」。
最初にリズムエコー社から出版されたのは20年くらい前だったような。
何度か重版を重ねて全国に行き渡り、地方にライブで行くと「教則本持っています」と声をかけられることが多かった。また、図書館で見ましたという話も聞いた。
その後、改訂版がリットー ミュージックから出版されたが既に10年経っている。
初版はAmazonで1万円前後という驚くべき値段で販売されていたこともある。
内容はというと、基本的なブレスの練習から始まりそれまで一般的ではなかったブルースハープに於けるタングブロッキング奏法の紹介と細かな練習方法まで載せた。
1980年代後半当時は日本ではタングブロッキング奏法は限られたプレイヤーしか使っておらず、ましてや1985年の時点ではシカゴに滞在しハープ・プレイヤーにアドバイスを受けた自分以外は皆無だった。そこで、多くの方に知ってもらい今後の発展に少しでも寄与したいと多くのページを割いたが、シュガー ブルーが「オレはこの本で学んだ」と言って薦めてくれたジャズハープと言う教則本で練習し此処から引用させて貰ったり、その他各項目の練習方法は他の楽器から流用したモノもあるが全て自分の経験の中で咀嚼されたものだ。
また、この本で初めてポジション奏法にモードというスケールを当てはめて解説したし、ジャズでよく使われるツー・ファイブという理論を用いたりした。
おかげで、経験の中で漠然と使っていた理屈がスッキリとまとまって自分にも役立った。
後年、楽器店の本棚を眺めていて手に取った他社の著書にモードの説明を見つけた時は自分の書いたモノが役立ったことが嬉しかった。
そういえば、ブローアップという音程を上げるテクニックもこの本で初めて紹介したが、これを使ったプレイヤーの演奏を殆どの人は聴いた事が無く、たぶん多くの方は意味がわからなかったかもしれない。Howard Levy が来日して「あれは、どういうテクニックだ?」と皆が騒ぎ始めたのはその数年経ってからだった。ちなみに1984年にシカゴで本人に会ったときはバーでピアノ演奏しながら、ときおりブルースハープを演奏していたが、何をやっているのか理解出来ず本人に訊ねたが「吹いて音程を上げる」ということしかわからなかった。
さて今回はサーベル社からの出版だが、文章をよりわかりやすくするために大幅に変更してエフェクター解説も追加し図も見やすく書き直したりJukeをブルースハープ3本のみで演奏するデモ曲を増やしたりしたので、えらく時間がかかってしまい依頼されてから優に1年が過ぎてしまった。
実は第二弾で発売される予定の楽譜集が最初の企画として執筆も音源も既に完成していたのだが、改定版ならすぐにかけるだろうと此方を第一弾にしたものの大幅な手直しで予定が大幅に遅れている。もっともそれだけ内容が濃いと言えるし、最初の執筆も長い時間を要したものだ。
生徒さんのひとりに、知り合って10年後「ヒロさん、最近ようやく本の後半が少しわかるようになりました」と言われたことがある。書き方に問題があったのか?いちおう内容が濃いゆえだと思っておこう。
今度のタイトルには「スタンダード」が付くが、当時は先進的な内容であったものが今やスタンダードになったと言うことだろうか。
ここまで書いて気がついたのだが、この文章を本の前書きにすればよかった。