西村ヒロのハーモニカ・ダイアリー

ハーモニカ、音楽のことなどを綴ります
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アーティスト: 遠藤ミチロウ

2019-01-18 02:52:03 | Weblog
20年くらい前だったろうか、遠藤ミチロウとJINJINというデュオ・ユニットをやっていた。
ミチロウ氏のアコースティックギターとボーカルにエフェクトを駆使したブルースハープ。
新宿マローネという店へ友人の誘いで初めて訪れた際にソロ演奏していたのがミチロウ氏で、パンク系には疎い自分はその名前にピンとこなくて最初何気なくというかハッキリいうと冷ややかにさえ観ていたかもしれない。
彼の音楽は当然ブルース、ジャズでもなくロックでも無いように感じ、あえて言うなら民謡ぽいものをベースに、それも東北地方の土着的な怨念のようなエネルギーを内在した独自のもの.....当時の自分はそういった音楽はさほど興味なく好きでもなかった。
.....筈だが、いつの間にかステージに強烈に惹きつけられてライブ終了後に店を出て行った彼を思わず追いかけて自己紹介し、「機会があれば是非一緒に演奏したい」と申し出たように記憶している。
そして、店へ戻りマスターへも彼とのライブをセッティングしてくれとお願いしたような。
ともかく、その後それは実現してデュオをしばらくやることが出来たのだった。
遠藤ミチロウというアーティスト(あえてミュージシャンではなく)は、演奏というキャンバスに明確に絵もしくは色を塗ってくる。そこにこちらは先ず余白に感じた色を塗っていくのだが、彼は柔軟にそれを受け止めて色を足していく、次はこちらが...そんな作業を重ねながら強力なエネルギーに昇華していくというステージだった。
とても体力も消耗するのだが、ドキドキ・ワクワクしながらどこかで楽しく微笑えんでいる自分がいる。
ステージの後半は必ずと言っていいほどギターの弦が切れていき最後は6弦しか残ってないほどテンションは上がり叫んで、ブルースハープはエフェクトかけまくって何のフレーズか判らず只の効果音と化している。そんな演奏をお客さんは「ありがとうございましたー」と頭を下げて帰っていってくれる。
その頃の遠藤ミチロウの販売ビデオに二人の演奏シーンが収録されていて、ミチロウ氏は黒いレザーのホットパンツに黒タイツでオレは黒いエナメルのパンツという出で立ちにモノクロの画像がカッコよかった。
「音楽にジャンルは無い」というが、心の底から知らしめてくれたのは彼だった。
昨年、そんなふうに尊敬する遠藤ミチロウが闘病中だと人伝てに聞いてずっと気になっていたところ昨日、新宿k's Cinema へSidemen を観に行ったら彼の映画を二つ上映するという告知が。
ひとつは終了してしまい、残る「SHIDAMYOJIN」は1/16〜18と短い。
明日行ってみるか!

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