岐阜市の長良川河畔にある寅さんのロケ地を散策したあと、金華山のふもとにある岐阜公園にやって来ました(2021/12/22)。
見上げると金華山の上に、お城が小さく見えました。300ミリの望遠レンズでのぞくと、
「岐阜城だ!」
金華山は標高330m。登山道は急峻です。登っていく人もいますが、はっきり言います、
「老兵には無理です!」
で、迷わずロープーウェイの駅に向かいました。
斎藤道三の旗が出迎えてくれました。後ろは大正天皇の即位を祝って建立された三重塔。
「ありゃ!? カメラが傾いたかな」
切符売り場にやってきたら、
受付の人 「大人往復1100円になります」
への次郎 「で、あるか」
奥さん 「やめなさいよ! 信長の真似は」
乗ると、4分で一気に頂上に。
向こうに見える川は長良川です。
頂上に着きました。でも、お城は見当たりません。ここからは、徒歩で接近です。金華山の山肌を見ると、
「チャートだ!」
登っていくと門があって、その先に黄色い織田の旗が見えてきました。
織田信長の時代は、このあたりまで馬で登って来る武士もいたそうですよ。
その先で、石段がさらに急になりました。
「見て! 前の人たち、くの字の脚の形、シンクロしている」
「なぬっ! イノシシ兵!? くわばら、くわばら」
どうも、このあたりが人とイノシシとの攻防ラインのようです。
看板を過ぎて、「お城か」と思ったら、城はさらに先。みなさん、ここで一服です。
天守閣へは、右にまっすぐ行っても、左の階段からでも行けそうです。で、右回りで行って、帰りは左の階段に下りて来ることにしました。
やがて石垣の上に、天守閣が見えてきました。
「もう一息だ」
「織田の旗が林立している。近いぞ!」
イノシシに遭遇することなく、無事到着。
こちらから城に入ります。入館料は大人200円なり。
現在の岐阜城は、鉄筋コンクリート造りの3層4階構造の歴史資料館になっていました。撮影できる展示物もあって、例えば、
織田信長公木像。本物は京都の大徳寺総見院にあります。
さらに、
南蛮甲冑。
「信長といえば、これだね」
展示品を見ながら最上階にのぼると、ぐるっと展望台があって。
西の方向を見ると、長良川の向こうに雪を頂く伊吹山。
伊吹山から冷たい風が吹いてきていました。こちらでは伊吹おろしといいます。
こちらは南東、名古屋の方向です。よく見ると、真ん中に薄っすらと名古屋駅のツインタワーが見えました。
真っすぐ右上に伸びた道は東海北陸道です。信長が岐阜城に入る前にいた清州城は、この高速道の先の方にありました。
「信長も、この高さから見ていたのかなぁ」
天守閣から下りて、下り坂のところで振り向くと、
「この角度、絵になるなぁ」
ベンチに座り、しばらく天守閣をながめたあと、ロープーウェイの駅に向かいました。