2年前、フェリーから稲田という乗客が転落する事件があった。このフェリーに、ルポライター浅見光彦(沢村一樹)の友人の一等航海士・堀ノ内雄作が乗船していた。
2年後、光彦は堀ノ内から、転落した稲田に保険金が掛けられており、妻が受け取ると知らされた。不審に思った堀ノ内は、光彦に調査を勧め、二人で高知に向かった。母・雪江(加藤治子)も土佐和紙を買うために、別便で高知に向かった(『平家伝説殺人事件』2005年)。
【映像】光彦「へぇ~、これが『はりまや橋』かぁ」。やって来た光彦は、調子に乗って「よさこい節」を歌いますが、堀之内にけなされます。
【現在】右の大通りは「はりまや通り」。「はりまや橋」は、左側にあります。
【映像】そこに、別便で高知に来た雪江がやって来ます。
【現在】左端の擬宝珠(ぎぼし)は、「はりまや橋」の欄干に設けられているものです。橋の東西に川が再現されていて、雪絵はその川に沿ってやって来ました。
【映像】雪江「堀ノ内君、きょうはよろしくね」。土佐和紙を買うための案内役を引き受けてくれた堀ノ内に礼を言います。
【現在】背後は「はりやま交差点」です。
【映像】雪江「光彦、ほどほどにね」。雪江は光彦にひとこと注意します。
【現在】写っているのが再現された川です。
【映像】光彦「決して兄さんに迷惑をかけません」。そう言い残し、光彦は一人、平家伝説の地に向かいます。
【現在】雪江が光彦を見ている方向です。背後のビルとビルの間にも、川が再現されています。
最後にこの場面を地図で確認すると、撮影は、
「はりまや橋」から10メートルも離れない赤線のエリアの狭い範囲で行われていました。