物置から出てきた古い写真を見ていました。
奥さん 「どこの駅?」
への次郎「福山駅。福塩線のホーム」
写真からは読み取ませんが、電車の前面に付いている行先板に「福山⇔府中」と書いてあります。
1970年代前半、福塩線の電車に乗って高校に通っていました。でもこの電車、乗った記憶がありません。調べたら、この電車が走っていたのは、1977年からのわずか3年間でした。
奥さん 「通学時に乗った電車は?」
への次郎「こっち」
3年間乗ったので、雑誌の表紙を見ただけで、撮影場所も分かりました。横尾駅のすぐ南にある踏切を通過する福山行です。
この電車、戦前に製造されたもの。車内はふんだんに木が使われていて、床、壁、座席の枠などが木製でした。ときどき床に、ワックスが塗り直されていましたが、その時の臭い、いまでも思い出せます。
への次郎「時々、気動車にも乗ったよ」
奥さん 「電化されてるでしょ、福塩線」
当時、一日2本、午前中と夕方に福山発の気動車があったんです(オレンジ線と黄線)。
帰宅時によく乗ったのは、17:53発の気動車(黄線)。実はこの気動車、遠く三次駅から福山駅に走って来て、福山駅から三次駅に引き返し、そこから広島駅まで行っていました。
への次郎「この気動車の行先板、あるよ」
奥さん 「うちに?」
への次郎「ほら、これ」
この気動車、中学校の同級生が何人か乗っていました。みなさん、どうしているのかなぁ。