「どうでもいいですよ」、、それは為替? . . . 本文を読む
■ダウは続伸(31,097)。「業績期待から主要ハイテク株が買われ、相場を押し上げた。出遅れていた生活必需品などディフェンシブ株にも選別物色。ナスダックは13、201.975。ダウ平均は午後に250ドル近く下げる場面もあった。民主党で中道寄りとして知られるマンチン上院議員が家計への現金給付の増額に反対姿勢を示したと伝わった。追加経済対策への期待がやや後退し、素材や金融株など景気敏感株に短期的な利益確定売りが出た。朝方発表の12月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比14万人減と、5万人増との市場予想に反して8カ月ぶりに減少した。ただ、民主党政権が景気支援策を実施する可能性が高まったとの見方もあり、雇用悪化への懸念は広がらなかった。バイデン次期大統領が数兆ドル規模の大型追加策を提案」。
■原油は続伸(52.24)。「主要産油国の減産維持、大型経済策による景気回復期待に原油上昇。一時52.33ドル。「OPECプラス」は5日、2~3月の協調減産の規模を現在の水準で維持することで合意した。国別ではサウジアラビアが追加で日量100万バレル減産し、ロシアとカザフスタンの増産を吸収する。ロイター通信によると「減産規模は2~3月に800万バレル超となり、1月(720万バレル)から実質減産となる見通し」、●金は大幅反落(1835.4)。
■米国債は続落(利回り上昇1.11%)。「雇用統計は大型経済策を想起させるに十分な悪化。(その後実際にバイデン次期大統領が数兆ドル規模を提案)。FRBのクラリダ副議長が8日の講演で、国債などの資産購入について「年内は現行ペースを維持するだろう」と述べたと伝わった。米10年物国債利回りは今週、10カ月ぶりに1%を上回り、一部の市場関係者の間ではFRBが量的緩和の拡充で金利を抑えるとの思惑があった。クラリダ氏が金利上昇への警戒感を示さず、相場の重荷となったとの指摘も」
■日経平均先物夜間引けは、28180。
■(為替)103.61-104.06のレンジ、17時は103.95近辺。ユーロは1.2193-1.2285のレンジで引けは127.10/1.2220近辺。雇用統計に一時円・ユーロ買いも、大型経済策・ドル金利上昇にユーロ・円売り。 . . . 本文を読む
米労働省が8日発表した2020年12月の雇用統計(速報値、季節調整済み)は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月比14万人減少した。雇用者数の伸びがマイナスに転落するのは、新型コロナウイルス危機が深刻になった4月以来8カ月ぶり。新型コロナの感染再拡大で労働市場の改善に急ブレーキがかかった。
失業率は前月比横ばいの6.7%だった。市場は就業者の増加幅を10万人増、失業率は6.8%にわずかに悪化するとみていた。就業者の伸びは前月の33.6万人増から一転してマイナスに落ち込んだ。米失業率は4月に15%近くまで上昇し、5月以降は7カ月連続で改善してきたが、失業者数は12月時点でも1070万人と危機前(580万人)の2倍近い。雇用回復のもたつきは、長期失業者を増やして社会不安を強める懸念がある。
新型コロナの新規感染者数は1日20万人を超えて過去最悪の状態が続く。12月に入ってからは、カリフォルニア州の大半の地域で外出禁止令が出され、ニューヨーク市でも飲食店の店内営業を再び停止した。コロナ危機が直撃する宿泊・飲食業の12月の雇用者数は前月から39万人も減り、1年前から21%も少ない水準だ。米国内総生産(GDP)は7~9月期に前期比(年率換算)で33.4%も増え、危機前の1年前に比べて97%の水準まで持ち直している。10~12月期も4%台の伸びが予測され、合計3兆ドルもの巨額の財政出動で経済の水準は回復に向かっている。12月末には9000億ドルの追加対策も決定し、ゴールドマン・サックスは21年1~3月期の成長率予測を3%から5%に引き上げた。にもかかわらず雇用全体の回復は遅い。製造業は12月の景況感指数が2年4カ月ぶりの高水準となったものの、12月の就業者数は前年同月比で4%も少ないままだ。ほかにもテレワークで需要が増すIT(情報技術)産業や、株高が追い風となる金融ビジネスなど、米経済には好況業種も少なくない。ただ、いずれも知識集約型の産業で、雇用の量そのものを積み増す動きは鈍い。就業者全体でみても1年前から6%も少ない水準で、米経済は「雇用なき回復」の様相がにじむ。新型コロナ危機は逆に人工知能(AI)やテレワークの普及につながり、労働現場を省人化するためだ。 以下略 原文を(*日経記事より)表も . . . 本文を読む