午後
ミ~は居間で行き倒れたので,布団に押し込みました
それを見ていたキキが
「自転車に乗りたい」
と言うので,二人で出掛けました
「キキが行きたい方に行こう」
とキキにハンドルを委ね,私は棒を持って付いて行きます
曲がり角のたび
「う~ん」
相変わらずの決め下手
「こっちに行っても帰れる?」
「道路はつながっているから,いつかは帰れるよ」
「ふ~ん」
坂を上り,坂を下り,Uターンをしたり,道路ではないところを突っ切り
キキにとっては全く未知の,家から2㎞も離れた地帯まで行きました
途中の並木道で,樫のドングリを見付け
「こんな大きいのミ~ちゃん見たことないから,持って行く」
と拾い集めて何故か私の上着のポケットに押し込むキキ
「何で,ここに入れるんだって」
「大きいから」
「……」
往復4㎞以上も自転車を漕ぎ続けたキキ
「頑張ったね」
と褒めてあげましたが,本当に大変だったのは棒を握りながらずっと付いて行った人
ちゃんと分かっていたのかな,キキは
ミ~は居間で行き倒れたので,布団に押し込みました
それを見ていたキキが
「自転車に乗りたい」
と言うので,二人で出掛けました
「キキが行きたい方に行こう」
とキキにハンドルを委ね,私は棒を持って付いて行きます
曲がり角のたび
「う~ん」
相変わらずの決め下手
「こっちに行っても帰れる?」
「道路はつながっているから,いつかは帰れるよ」
「ふ~ん」
坂を上り,坂を下り,Uターンをしたり,道路ではないところを突っ切り
キキにとっては全く未知の,家から2㎞も離れた地帯まで行きました
途中の並木道で,樫のドングリを見付け
「こんな大きいのミ~ちゃん見たことないから,持って行く」
と拾い集めて何故か私の上着のポケットに押し込むキキ
「何で,ここに入れるんだって」
「大きいから」
「……」
往復4㎞以上も自転車を漕ぎ続けたキキ
「頑張ったね」
と褒めてあげましたが,本当に大変だったのは棒を握りながらずっと付いて行った人
ちゃんと分かっていたのかな,キキは