在沪日記

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子供部屋オジイサン

2024-10-25 | 蜻蛉房だより

 毒親のもとで独立できずにいる「子供部屋オジサン」

 いやもう生まれて70年以上経ってるんだから「子供部屋オジイサン」だ。

 なにか自分でやり始めようとすると、毒親から横槍が入る。

 「アンタは私のもとから出ていくと地獄に落ちるよ」と。

 洗脳だ。

 そんなことがくりかえされて「自分ではなにもできないんだ」と毎日鬱々として暮らしているうちに、自信と親から離れる独立心を失ってしまった。

 最近、武具屋を営む毒親の弟、つまり叔父さんから「お前んチ、拳銃強盗に狙われているぞ」との情報がもたらされた。

 毒親は、「あんた自衛のために弟から木刀を買っときなさい。アンタの小遣いで」と言われた。

 「拳銃強盗なんだから拳銃を買った方がいいんじゃないの?」

 「あんたに拳銃を持たせたら、ワタシに向けるかもしれないからね。木刀を振りますぐらいならワタシゃ素手でアンタを倒せるから」と親はのたまう。

 子供部屋オジイサンは、毎日小遣いで買った木刀を手にビクビクしながら、またしても鬱々とした日々を過ごすのだ。


 オジイサンが幸せな人生を送るにはどうしたらいいでしょう?

 毒親の洗脳は解けるのでしょうか?

 子供部屋オジイサンの人生はこれでいいのでしょうか。

 あなたならどういうアドバイスをおくりますか?


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上海201X-039~胖子面館

2024-10-17 | 上海201X



 ”胖子”とは「デブ」のこと。

 まあもうちょっと言うと「おデブちゃん」くらいかな。死語だな。

 ”面館”とは「麺館」のことで、小麦粉の麺を食べさせる食堂の意。

 小麦粉からつくる「麺」と米粉からつくる「粉」は中国語ではかなり厳しく分類されている。

 ビーフンは「麺」とは呼ばない。「米粉」だ。

 それだけどちらもよく食べられているということだろう。

 「デブっちょ麺屋」と訳せばいいのだろうか。

 英語でも”Fatty's Kitchen”のような店名はありがちだ。

 どうやら我々は「デブの料理人が作る料理の方がうまそう」という偏見を持っているらしい。

 個人的な経験から考えてみると、そうでもないのだが。

 2010年代 上海の街角の記録
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失敗はくりかえさないように

2024-10-04 | 蜻蛉房だより
 日本と中国の間に紛争が起こる、中国が攻めてくる、とか煽る人々が声高になんか言ってるので、中国で暮らしていた私の考えを書いとくよ。

 これは2024年10月の私の考えね。

 状況は日々新た、だからもちろん何がおこるかわからない。

 それはエクスキューズを。



 まず、ひとつめはPRCが台湾に軍事侵攻するか、について。

 可能性は低いけど、金門島事件くらいの紛争はあるかもしれないが、戦争による「統一」は考えにくい。

 PRC側には、一応の「大義」はある。

 太平洋戦争後、PRCが国連で認められたときに台湾もPRCのものになるはずだ、っていうね。

 しかし、それは国民党の実効支配とバックにアメリカがついたせいでナアナアになっただけだ。


 いま重要なことは、台湾が「半導体大国」であることだ。

 ここが、現在の肝だよ。

 半導体企業も工場も技術者も台湾にあるわけだ。

 空爆して工場を破壊したり、技術者を殺したり、あるいは海外に逃亡されたりしたりするより、まるごと無事に掌握したほうがどれだけ得か。

 制空権を得たあと、渡海作戦になるわけだけど、これにも、莫大な兵力、兵站力、コストがかかる。

 簡単に言っても「リアルな軍事侵攻」にはこれだけのデメリットがある
 
 それを共産党指導部のエリートたちが無視するとは、私には考えにくい。

 台湾に親中政権を作って、経済面での強い繋がりをつくり(もうあるけど)、最後は国民投票かなんかで、香港のように○年間は一国二制度で」という形でソフトランディングさせる「統一」のほうがよっぽどお得だと思う。

 「台湾は親日国だ」とか言うけど、私の実感としては「それが大多数ではない」し、「親中」の人も沢山いるし、今PRCの企業相手に商売したり、PRC資本の企業で働いてしょっちゅう本土と往来している人もおおぜいいる。

 なんたって、「言葉」が共通だからね。

 これはおおきい。

 いつもいつもなんだけど、「軍人」っていうのは仮想敵国との緊張状態が続いたり、紛争、戦争にならないと立場がなくなるので、共産党幹部も人民解放軍には「軍事侵攻するから、用意はしといてね」くらいは言ってるだろう。

 中国人は「面子」のヒトたちだから。

 軍部のメンツは立てておく。

 シンガポール軍もときどきマレーシア軍とくすぐりあいをしてましたよ(笑)

 だけど、「無血開城」の可能性があるんだったら、そっちを目指すんじゃないだろうか。

 台湾の港を自由に解放軍の軍艦が使えるようになれば、「シーレーン」ってやつも解決だしね・・・・・・

 
 じゃあ、ふたつめ、「中国が日本に攻めてくる」ってやつね。

 これの表層は「緊張状態を作ったほうがおカネになる」「緊張状態をつくれば武器やらエネルギー資源やらが売れるから儲かる」「その方が本や雑誌が売れる」っていう勢力がいる、っていういつものやつなんだけど。

 「PRCと日本が戦争状態になる」「合衆国と中国が戦争になる」と思うなら、最近は少し手放しているとはいえ、PRC側がどれぐらい米国債を持っているかやドルでの外貨準備をしているかを調べて落着いて下さい。

 あるいは、日本の貿易の相手国とその額、品目を調べてみて下さいね。

 「中国産のモノは買わない」とか言ってみても、製造されている国が日本なだけで原料や肥料や飼料まで純国産とかあり得ない話だ、というのはおわかりになるでしょう?

「お互いに戦争になんかしないほうが得だ」というのが現況だと思う。

 個人的にはそういう「恐怖をあおってカネにしているヤツがいる」が気にはくわないんだが、まあそれをこんなブログで言ってみてもしかたがない。

 それは選挙マターなので。

 そのうえで。

 また、ミサイルが飛んでくるとか、人民解放軍が日本に侵攻する、って話だけどさ。


 まず最初にそんなことになって日本が負けても「日本」という「国」がなくなることは絶対にない、ということが大事ね。

 国民投票等の国民の総意を問う手続きを経ずに「国」がなくなることはありません。

 軍事的に制圧したあと、傀儡政権を立てて「属国化」することはできるだろうが。

 
 でもさ。

 そんなこむずかしくて、渡海作戦のコストがかかって、国際世論の大批判を浴びて、孤立化するような手段、頭脳明晰な共産党幹部が考えるだろうか?

 これ、「満州国」の裏返しなんだけどさ。

 そもそも、そこまでする「魅力」が未来の日本にあるだろうか。

 天然資源ない、少子化で労働力もない、食糧は自給できない・・・・・・ああ、書いてて悲しくなってきたわ。

 まあせいぜい工作機械の技術くらいだけど、もう国産の大型旅客機が運用できるくらいになってんだから、あと数年の問題だろうね、彼の国にしてみりゃ。

 満州国にもなれないか・・・・・・

 アヘンでもつくるか?

 いまはあれかフェンタニルか?

 だからこれも「経済的に支配」して圧力をかけて、「友好」のカゲで港の使用権なんかを得れば、それで済む話なんじゃないでしょうかね・・・・・・

 
 「中国」という大国とどうつきあうか、は1500年前からの日本の外交上の最重要課題なの。

 それが、ここ150年ばかり、清朝が産業革命と植民地主義にのりおくれたせいで、見えなくなっただけで。

 また永遠の課題をつきつけられてるだけ、いま。

 ヨーロッパの国をみてると植民地なんかもたない方がよかったのかもしれないと思うけどね。
 
 100年以上祟るからさ・・・・・・

 日本も中国や朝鮮を植民地化したから祟ってるでしょう?

 まああと何年祟るかねこれが・・・・・・



 もう先端技術やら、教育のレベルやら経済規模やら、ブチ抜かれてます。

 それは冷静に認識しましょう。

 それを感情や精神論や希望的観測で無視しようとすると、大東亜戦争のような失敗が待っています。

 冷静に。


 PRCの民間企業で働いている人間のほとんどは、非正規雇用の2年契約です。

 1ヶ月単位で厳しい査定を上司から受けます。

 上司も部下が成績をあげないと、さらに上からプレッシャーがかかります。

 はっきり言って結果が出ないと2年で簡単にクビになります。

 上司も2年契約ですから。

 今では不景気になったでしょうが、成績があがれば等比級数的に昇給するうえにボーナス「24ヶ月」とか出ました。

 逆にノルマがこなせないと、2年でさよなら、か途中で病んで辞めていきます。

 そういう競争で生き残ってきた人材です。

 そしてもっと条件のいい職場があれば簡単に転職します。

 その速さったらない、もはや光。

 しかも。

 彼らは大学を出る際に「安定の公務員(給料はマアマア)」を蹴って2年契約で就職してきます。

 そういう人がウジャウジャいる結果の技術発展、経済発展です。


 「大企業に入ることがゴール」とか勘違いして入社してきた日本の会社員、研究員が彼らと戦ってるわけです、現況。

 ・・・・・・・・・・・・


 そういう人たちと「富を手に入れることが幸福」というゆるぎない信念に貫かれた十なん億人かのひとたちがうごめく国と日本人はどうつきあっていくか。

 「拝金主義」と蔑むムキも多いでしょうが、私はかれらのこのシンプルな考え方をすがすがしく感じたものでした。

 日本にいたときには感じなかった解放感がありましたよ。

 正も邪もない、カネがあればいいっていうね。

 カネに正義も邪悪もありませんから。


 正義なんて振りかざすやつが、もっとも手に負えない危険人物だと信じているんでね、私は。

 正義の戦争なんてないように。



 もういちどくり返しますが、精神論や希望的観測で考えると必ず失敗します。

 大東亜戦争前にアメリカ合衆国に駐在していた日本人は「この国と長期の戦争をするなんて狂気の沙汰だ」とわかっていたはずです。

 冷静に現実的に、そして心に余裕をもって、ほんのちょっとのユーモアを忘れずに。

 中国とどうつきあえば、日本は生残っていけるのか、ちょっとだけ考えてみて下さい。

 そして一時の感情で、戦争や紛争を煽る言説にはむやみに同調しないで下さい。

 正義の戦争なんてありません。


 最後にウチのじいちゃんが言ってたことを。

「友達とは仲良くしろ。敵とはもっと仲良くしろ」
 
 

 

 
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気色の悪いこと

2024-10-01 | 蜻蛉房だより
 とても気持ち悪いことが起きているので書いておく。

 新しく総理大臣になった人が、「近くの経済大国を牽制するために東アジアの軍事同盟を作りたい。米軍だけに頼るのはアレだし」という意見を述べたとたん、一斉に叩き出す連中が現れた。

「親中だ!」とか言って。

 いやいや、その国を軍事的に抑止するためにって言ってるじゃん。

 反新首相でワーワー言ってるのは推測だけど、総裁選で「アノヒト」を推しまくってたグループだよね・・・・・・

 合衆国に支配してもらわないと、アメリカに外交政策を決めてもらわないと「お金にならない」人たちが工作しているとしか思ない。

 田中角栄首相もそういう勢力に潰されたんだろう。


 こんなクソブログ誰も読んでないと思うけど。

 若い人、あるいは幼い子を持つ人は、どこか治安がよくて給料の高い国に出稼ぎに行ったり、移住したりする未来を考えておいた方がいいかもしれない。

 日本国民が、そこまでアホだと思わないけれど、アメリカと共倒れになる可能性がないわけじゃない。

 アメリカと中国に大きく経済を依存している国だ。

 いつかは決断を迫られることになる。

 その日は来ない方がいいかもしれないが・・・・・・でも来るかもしれないからね。

 日本人が自信を持って世界の国々と対等につきあっていく未来が出現しくれることを願うよ。


 
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