2月3日
坂井さんにご案内して頂いた仮設住宅を後に、今度は坂井さんの自家用車で市街地をご案内して頂きました。
ここは魚市場です。
道路脇には巨大な土のう。地盤沈下のため大潮時には冠水するために置かれています。
市街地に入りましたが、復旧すら全く前進していません。
ここは坂井さんのご自宅です。前回ご案内して頂いたときは、3階建ての2階部分の鉄骨のみ残っていましたが、それも重機で壊されていました。
言葉もなく、坂井さんの胸中を思うと涙が出そうでした。
こちらもそうです。
ルームミラー越しに見える坂井さん。私は何もしてあげられないという無念がこみ上げてきます。
その後、市街地を離れ、坂井さんの奥様を交え、お食事をごちそうになりました。
気仙沼名物のマグロ丼。いつもながらおいしく頂きましたが、市街地などを見たあとなので、複雑心境でもありました。
その後、14時過ぎには気仙沼を出発。今年は例年にない大雪だそうです。
東北道も雪です。
21時過ぎには、無事東京へ。
これにて今回の支援物資輸送の報告は終わりです。
気仙沼の数名の方とお話させて頂きましたが今回、感じたのは地元の方々が行政に対し、不信感が大きく増していると言うことです。
他には、地元経済も破綻まではいかないが、かなり厳しい状況ということで支援に関しては、多少高くても現地にお金を落ちる(現地で買う)方法が好ましい(支援物資など)。
生鮮食品(魚等)などを送るのは、不公平をなくすため、また腐らさないようにするため一度事前相談した方がいい。
などなどです。
依然として進まない復旧、復興に対し、マスコミの報道も減っている中、震災の爪痕と、厳しい冬に対峙する同じニッポン人に対し、引き続き熱い皆さまのエールと行動を、切にお願い致します。