犬の散歩

柴犬が家にやってきた。

猪猟初心者さんからのメール

2009年10月15日 | Weblog
疾風パパさん、いつもブログを楽しく拝見しております。

ご存知の通り我が家には、姫の孫にあたる○○○号がいます。
生後三ヶ月で、E県K氏より譲り受けて、もうすぐ一年
になりますが、疾風や姫のような猪猟犬を目指してがんばっています。
先日、猪猟犬としての第一歩を踏み出すことが出来ましたので報告
させていただきます。

10月12日,猟期前の準備運動のために軽く山歩きをすること
にしました。
鉄砲が必要になることはないだろうと思いましたが,有害獣駆除と
いう建前もありますので、一応鉄砲は持って行きました。
尾根近くまで車で入り、尾根をのんびりと歩くつもりで山に入りました。

歩き始めて30分くらいだったと思いますが、私の前方を歩い
ていた○○○が20mほど先で二声吠えました。

何かなと思って、その方向を見ると○○○がシダの中から飛び出し
て来て、その後ろからドドドドッっと60キロくらいの猪が捲って
来ました。
実際は、捲くってきたというよりも、ついてきたような感じでした。

○○○は、すぐに私の方に走って来ましたが、猪はこっちを向いて
立ち止まっていました。
すぐに逃げるのかなと思いながら,おもむろに鉄砲を肩につけて照
準を猪に合わせました。
猪は斜め向きに、左体側を少し見せる様な感じで、じっとしていた
ので、左の肩口を狙って撃ちました。
正面を向いて立たれていると、なかなか狙う場所も定まらず難しい
ものでした。

銃声と同時に、猪は飛び出してきたシダの中に飛び込んで行
き,○○○はその後を追いかけていきました。

○○○は初めて間近で銃声を耳にしたのですが、特に怯える様子も
なかったので安心しました。

猪の立っていた場所を確認したところ、大量の血のりが残っていました。
使用した銃弾はスラッグ弾でしたので、致命傷になったかなと期待
しつつ、○○○の後をついていきました。

ずっと血のりが続いていたので、○○○と跡をつけていったところ200m
くらい歩いたところで、猪に追いつきました。
○○○が猪を発見し、うめき声のような吠え声にならない声を上げ
るのとほぼ同時に猪は,西側斜面のシダの中に飛び込んで行きました。

○○○もその後を追っていき、私もついて行こうとしましたが、シ
ダがしげっていて、全く前に進めませんでした。
少し回り道をして猪と○○○の走っていった方向に行こうとする
が、シダが深くなかなか思うように動けませんでした。

もがきながら進んでいると、○○○は足下に戻ってきました。
その後,○○○に「猪,どこ行った?探してこい。」って言って
も、疲れきった様子で横になったり、座ったりしてるだけでした。

1時間ほど、シダの周りをまわったり、入れそうな所に入ったりし
ながら、猪を探したのですが、
約30メートル四方の範囲にシダが覆い茂っていて、なかなか
思うように探せませんでした。
結局、血のりすら見つける事は出来ませんでした。
○○○はその間、私について歩くだけでまったく探す気はなかった
ようです。

以前に、罠獲りの猪で反応を見た時のことですが、捲くってくる猪
に対しては積極的に吠えるのですが、
猪が動かなくなると興味がなくなるのか、全く無関心になったこと
がありました。
今回も、もしかするとシダの中で猪が動けなくなってしまったのか
もしれませんが、やはりまだ獲物に対する執着が乏しいのでしょう。

次があるかどうかも分からない絶好のチャンスでしたし、
どうにかして○○○に獲物を噛ませて達成感を味合わせてあげた
かったので、猟友のN氏に電話して助けをお願いしました。
すぐに犬を連れて、探すのを手伝いに来てくれたのですが、残念な
がら発見にはいたりませんでした。

結果としては、あと一歩というところでしたが、○○○がちゃんと
猪を見つけて吠えてくれましたし、
銃声にもビビらなかったし、捲られた後にもちゃんと猪の後を追い
かけてくれましたし、
少しは猟犬みたいなことをしてくれたので、ほっと一安心しました。

しかし、まだまだ○○○は明確な意思を持っているわけではなく、
偶然が重なっただけというのが実際だと思います。
今回のような偶然が重なって、獲物を獲ることが出来れば○○○も
私も少しは成長できるような気がします。

疾風、姫には、まだまだ遠く及びませんが、犬と人間が一体感を感
じられるような猪猟を夢見ながら今後もがんばっていきたいと思っ
ています。

また、今後ともよろしくお願いします。

猪猟初心者より


PS.レモンちゃんも10/10に猪を起こした連絡が入りました。

これからが楽しみです。