犬の散歩

柴犬が家にやってきた。

2008年09月25日 | Weblog
私が生まれて小学校中学年まで過ごした所は今の猟場である小さい島です。

ここは町ではなく田舎と言う言葉がぴったりの場所で、山に行けば野良犬がいて
家の周りには野良犬がいて、大きな家の縁側の下では野良犬が子供を産んでいるような場所でした。

何故か子供の頃から犬が好きで、野良犬の子供を連れて帰って庭のタル木を集めて
簡単な小屋を作って隠していたんだけど、夜になると静かになり子犬が鳴くと
すぐにばれて母親に怒られていました。

「ちゃんと世話をするから」と言ってはすぐに面倒を見ずに知り合いに
貰われていく。

他人の家の縁側で生まれて捨てられる子犬も可愛そうだからと連れて帰って
幾度も母親に怒られた。

不思議と毛の長いスピッツのような野良犬が多かったように記憶をしています。

その中でも近所も近所裏に住んでいる親戚の家に私が野良犬を連れて帰ったので
仕方なく飼って頂いた犬が印象的でした。

この犬は白くて耳が立って尻尾もさし尾、今考えれば紀州犬に似ていると
思います。 この子も庭で放し飼いにしてあったので、学校から帰ると
よく遊びに行って遊んで自分の家の子のように感じていました。

ところがある日子供を藁で編んだ たらいの様な芋とかを入れるかごの中で
生んだので見に行ったら、いつも自分の家の子のように遊んでいたのに
近づくと噛むような勢いで追いかけてきて逃げた覚えがあります。

さすがに自分の子を守らないといけないと思ったのでしょうね。

紀州犬のように、物静かに何かを見守ってどっしりしていて、いざとなれば
強い面を持っていたのでしょね。

紀州といえば、私は甲斐犬を使って猪猟をしながら、日本犬の中では
一番の猪犬は紀州犬だと思います。 そう思い何十年前は奈良や三重に
犬を見に行った事があります。 猟にはその時は興味は今ほどありませんでしたが
その頃から猪犬は強くてカッコいい=紀州犬と思っていたのでしょうね。

猟を始めてからも、妻と奈良、和歌山、三重と行き、去年は山坊主さんに
近所の猪猟をしている紀州犬を見せていただきました。

話を聞くと猪に対しては我が家の犬達よりははるかに強くて、猪を見ると
絡み、鼻もよく、猟欲が強くて主人よりも離れる犬が殆どでした。
次の日まで帰ってこない犬もいるようでした。

山を見きって、谷間に人を配置して猪の寝屋の近くで放せば怪我もする確率は
増えますが我が家の犬達よりは獲物は捕れると思いました。

見た目も派手でかっこがいいと思います。

我が家の犬では吠えたらすぐに逃げる猪はダメですからね!


グループ猟にはハウンドが向いているように、猟師さんそれぞれ好きな猟方
好きな犬、山の特徴に合った犬がいいのでしょうからね。

でも結局私の猟の方法は、我が家は子供がいないので、家の犬は
もちろん(猟をしない百合でさえ)、里に出した犬も可愛いので今の犬の方が向いているかなと思います。

でも 成滝のイチ号のような犬を求めて、紀州半島をいつか又旅をしたいと思います。

強さの紀州犬、主人と共にの甲斐犬と言った猟でしょうか?

その中で私の猟方には、連絡をよくとってくれ、山で心配をあまりしなくてよく、
休み時には一緒にいて、山で天気が良い時には一緒に転寝をしてくれる
甲斐犬が向いていると思います。

結局飼えば、どの子も素敵な家族って事でしょう。

去年の5月は日本犬保存会の連合展が和歌山で開かれるので憧れでは有るが
飼えない本場の紀州犬を見に行って、今年は我が家族の甲斐犬と甲斐犬の展覧会を
見に行こうと考えています。  仕事が忙しくならないと良いけど・・・

9月の忙しさは去ったんですけどね。