亀田兄弟とかいう気性の荒いボクシング一家がいるが、私の知っている不良というのはあんな感じのもので、怒りの感情がどこから湧いてくるのか不思議であったり、その怒りの感情をこぶしでもって相手に対して表現した結果、ある程度は上手く事が運んでいくような危険な近代の闇のようなものを感じさせた。
そういう人たちが口々に言うのは、「女と一緒にされたくない」ということである。
女性というのは、身長が大半の場合は男性の平均より低く、筋力の発達も強くないなど確かに体力的な面で男性の平均値より優れている人は少ない存在であり、子供を産まなければならなかったり、月経による体調変化があったりで仕事の面で働けない場合が発生する可能性が高く、雇用者としては使いずらい存在である。
彼らは、そのような性差を敏感に感じ取って、女性ができない男性特有の特徴を特化させ、自分の役割にあっている状態になろうとして頑張っている感じがなんとなくある。そして、それができることがそういう人たちの家庭内でも分別のある考えとして認められているようであった。
右翼やヤクザではその傾向が無思慮なうえに極端に強く、女を見ると攻撃し、周囲からも無理やり以外に結婚なんてありえないと言われ、女が上に立つ人間になるなど絶対にないと嘲笑をはばからなかった記憶がある。イタリアマフィアを見習ったほうが組織が巨大化する可能性をなんとなく感じるのだが、そんなに遠くない未来に業態替えをしてそんなこともやり始めるかもしれない。
そこに三分の一ぐらい在日朝鮮人が混じっており、日本人でなかったり、であったりして幕府や大日本帝国に攻撃された側の人やその子孫が日本の戦前の国家体制を支持することができているのだから、女が任侠をやるくらい訳はないと思われるわけだが、どんな感じでどんなふうにしたいのか私にはわからない。
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