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道案内

2014-07-16 00:46:42 | 日記
改札を抜けたら、若いお嬢さんに声をかけられた。

この近くに花屋さんはありますか?

ありますよ、階段降りて、真っ直ぐ行って右手にあります。

少しふわふわしたお嬢さんだったので、ちょっと不安になったが、本当にすぐそこだからまあ間違わないだろうと、それでも、階段を一緒に降りて、あちらですよ!と念を押して別れた。

つばひろの帽子をひらひらさせて若干前のめりになって歩いていく姿を、自分は反対側に歩きながら目で追った。

いかん!曲ってしまった!真っ直ぐと言ったのに!
目撃したからには責任を感じた。

シドニーの道案内がとても不親切で苦労した記憶が蘇る。

よく知っている人間には当たり前の道が、慣れない者にはとても難しい。
そういうものだ。案内する者は親切丁寧に相手が本当に理解しているか様子を感じながら話さないといけない。
前のめりにとっとこ歩いていくお嬢さん、足が早い。
私は若干買い物をした帰り道で両手にエコバッグ、サンダル履。
久しぶりに走った。なかなかキツイぜ(^^;;
お嬢さんはどんどん行くが、流石に気が付いたようで、角を曲がり他の人に尋ねようと立ち止まった。そこでようやく追い付いたので、声をかけた。
お嬢さんは私が追いかけてきたことにいたく感激してくれて、私の腕にしがみついてきた。

猪突猛進ってよくいわれてるんです。

ですって(⌒-⌒; )なるほど。

駅前のビルをくるりと一周する感じで花屋に辿り着いた。絡ませた腕を名残惜しそうに解いてくれて、何度もありがとうと言ってくれる。
良かったね、お気を付けて(^^)/~~~

走った時は心臓がバクバクしたけれど、お嬢さんを無事に案内できて心は落ち着いた。
道案内するなら、遠くなければ最初から目的地まで同行すれば良かった。
行けばわかるだろうなんて考えは、初めて訪れる人には不親切なことだ。
勘の良い人もいるだろうが、そうでない人もいる。

シドニーでもオーストラリア人は親切に教えてくれた。
英語だから、ゆっくりと此方の表情を見ながら繰り返し教えてくれた。
不親切だったのは日本人の日本語による案内だ。
言葉が通じるということイコール即座に理解するとは違うさ。

コメント (2)
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