あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

有名無形の相火が生命を救う

2024-01-28 22:21:00 | 日記・エッセイ・コラム
こんにちは🌞厳しい寒さが続いていますね。
毎週日曜日は、院長のひとり言です。

相火とは心臓の君火に対して心包絡のことをいうのは東洋医学を基礎とした鍼灸治療を行う者であれば、既にご存じの通りです。
(既に何度も述べてきた様に、明治維新により真の東洋医学が失われました)
三焦も同様に腎中の一陽から派生して外で働く実行部隊と言えます。

 そして、心包と三焦は陰陽・表裏・臓腑の関係となっています。
相火である命門・心包・三焦の最も特徴的なものは、「有名無形」(名有りて形無し)です。
つまり、全身を巡る陽気としての働きは有るが形は無いと言うものです。
ここが、形有る解剖学を中心に発達した西洋医学と、宇宙・自然の営みを大切にして生理学を中心に発達した東洋医学の根本的な違いです。
この有名無形の一臓一腑が生命を営む上に最も大切なものであると考えて、難経の随所に相火の大切さを明記したのでしょう。

次週に続く

コメント
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