よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
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静寂の庭園-奈良県吉野町:竹林院

2018年06月03日 | 奈良(奈良市以外)
Chikurin-in Temple, Yoshino Town, Nara Pref.

さてさて、奈良県吉野町の吉野山を訪ねたワタクシは、参道をテクテクと歩いていました


竹林院という立派なお寺がありました。聖徳太子の創建と伝わる寺院で、格調高い宿坊としても有名だそうです。
聖徳太子となると6世紀末ですから、すごい歴史があるんですねぇ


ただ、その歴史を見ていくと明治時代初めの神仏分離令によって、一時は廃寺となったようなんですよね。
明治元年、明治新政府は「王政復古」「祭政一致」の理想実現のため、神道国教化の方針を採用し、
それまで広く行われてきた神仏習合(神仏混淆)を禁止するため、神仏分離令を発したのは皆さんもご存知だと思います


これをきっかけに全国各地で廃仏毀釈運動がおこり、各地の寺院や仏具の破壊が行なわれました。
地方の神官や国学者が扇動し、寺請制度のもとで寺院に反感を持った民衆がこれに加わったんです。
これにより、歴史的・文化的に価値のある多くの仏教遺産が破壊されました。これがワタクシは残念でなりません


ここ竹林院には群芳園という庭園があるのですが、この庭園は大和三庭園の一つとされています


ちなみに他の二つは、一つが大和郡山市の慈光院。もう一つが葛城市の當麻寺中之坊なんですよ


若い頃はお寺の庭園なんて、さほど興味も無かったですし、心惹かれることもありませんでした。
まあ、二十歳ぐらいで「この枯山水は室町時代末期の作品でねぇ」「やっぱり小堀遠州の庭は違いますなぁ」などという奴とは、
あまり友達になりたいとは思わないですがねぇ


今はお寺の庭園に心惹かれ、時代ごとの庭園の違いも多少は理解出来るようになりました


もっともっと庭園のことも、そして仏像なども勉強して行けば、お寺を訪ねることが楽しくなるでしょうね

使用したカメラ:2、3枚目はFUJIFILM X-T1


日本人の国民性として、一つの方向にみんなが向いてしまうというか、集団で同一行動をとりたがる傾向があるように思うます。
それがいい方向に向けば、みんなで力を合わせて困難に立ち向かっていくことが出来るのは素晴らしいことです。
ただ、間違った方向にみんなが向いてしまうことがあるのも事実です。廃仏毀釈なんて、その最たる例の一つでしょうね。



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