++おさんぽ日和+++

美味しいモノと、楽しいコト、暑い国でちょっとずつ。。

映画「MUNICH」

2006-05-16 | レビュー
見た作品は、スピルバーグの「ミュンヘン」(MUNICH)。

舞台は1972年のミュンヘンオリンピック。
11人のパレスチナ人選手が、イスラエル人テロリストに殺された実話を元に作られたストーリー。
しかも殺された場所は、オリンピック選手村。

パレスチナ人による報復テロへとお話は移っていきます。

ただでさえ難しい中東問題のテーマを、音声は英語、字幕はインドネシア語、という過酷な状況で見てきました~。

分かったような、分からないような。
分からないような、分かったような。

むーずーかーしー

主演は「ロードオブザリング」のERIC BANA
パッと見、地味な雰囲気の俳優さんだな、と思っていたのですが
ジワジワと心に迫ってくるような演技と表情で、とても良かった。

映画見る時に言葉に支障がある場合は、こういう
表情豊かな俳優さんがあり難いんです~。

映画の舞台となる1970年代のお洋服がキュートでした!
プッチ柄みたいなプリントも鮮やかで可愛いし、ワンピースと同じ布のバンダナをしていたり。
あの時代の洋服が好きなので、70年代が背景の映画は見ていて楽しいです。

映画の内容が分からないながらも感じたことといえば。。

まず、テロリストたちが世界中を旅しながらテロを起こすんですが、
滞在先でフルコースの料理を作ってキチンと食事を取っているシーンについて!

ロウソクを灯し、レストランさながらの食卓を整えてるんです。
テロリスト自ら。

美味しいご飯を囲みながら、テロ計画を話し合う、というギャップは面白いのですが、そんなテロリストいないでしょ~、とつっ込みたかった。
でも、人殺しのシーンの中に食事の場面があることで、
映画が暗くなり過ぎない効果をもたらしているのかもしれません。

主人公のテロリストが、システムキッチンを展示販売するお店の前で、
残してきた自分の家族を思い出してホロリと来るシーンや、
生まれて間もない子供の声を電話で耳にしたとたん、ボロボロ泣いてしまうシーンなど、
「テロリストだって一人の人間」とでも言いたいような、テロリストを美化するような映画作っていいのー??
とちょっと冷ややかに見てしまった。

ちょっとした物音にもビクっとしたり、銃をすぐ構えたり、
自分たちと同じ人種に遭遇すると、銃を構えながら「自分はバスク派だ!」「○○派だ!」と味方か敵かをハッキリさせて、味方だと銃をおろす、というのを見ると、心休まる時が一瞬足りともないんだ・・と、複雑な境遇に生まれた人々に対して気の毒だなと感じました。

そしてお金のこと!
テロの背景には、多額のお金が動いているんだということも描かれていました。
バリ島テロの主犯にも、資金源は不明ですが
やはり米ドルでたくさんのお金が振り込まれていたそうです。
テロを支援する人や組織があるなんて・・。

復讐心と祖国への忠誠心に駆り立てられてテロを起こす主人公たち。
自分が起こしたテロの記憶に苦しめられて、精神的に狂ってしまったり、命を落としていったり。。

結局は、もっと大きな組織に利用され、踊らされていた、というラスト。
テロを起こしても、何も終わらないし変わらない、というメッセージがあったように思えます。

パレスチナ問題。
もっとちゃんと勉強しなくっちゃ、と思いました。

映画の中に、こんな台詞がありました。

We have home on the earth at last.
I want nation.
Home is everything.

祖国を追い求めて行き続ける人たち。
一つの土地を巡って争い続ける人たち。

日本人には理解しづらいテーマですが、
「国が欲しいんだ。国が全てなんだ。」
この一言に、何代にもわたる彼らの強い強い気持ちが
込められているように思えました。




ジャカルタの映画館

2006-05-16 | 日々のコト
プラザインドネシアEX内の映画館に行きました。
700円くらいで見れちゃう。
座席はフカフカの一人掛けソファといった感じ。
いつも空いているので、ゆったり見れます。

2000円出せば、ファーストクラスの座席みたいに寝ながら見れるスーパーシートクラスに行けます。別室になっていて、お料理も頼めば持って来てくれる。
毛布にくるまってゴロゴロしながら見れるのって
それで日本と同じ値段なんて、ホントにお得です。

見た作品は・・つづく