田舎はよろし

本当に田舎暮らしが良い。お日様に合わせ、日がな一日中暮らす。気ままなものだ、

農業を魅力ある産業とするために(その2)

2023-02-21 19:17:00 | 自産自炊自消
農業を魅力ある産業とするために必要なことは、農政として一緒くたにとらえている農業・農家・農地・農村という4つの事柄について、それぞれの考え方を深堀し、国として政策として何を行うべきかを明確にすることではないか。
魅力ある産業とは農家にとってではない、職業選択の自由のもと、大方の人間が肯定的に魅力ある産業だと、農業をやってみたいと思うような産業に仕立て直すということだ。そういう判断基準を与えることの出来ないがんじがらめの農地農家制度をほぐして大方の国民の前に魅力的な職業ですよと提案しなおすことだ。
もとより農業は全ての国民が毎日朝昼晩と3度食べる食糧を様々に提供する仕事だ。国家にとっては最重要な仕事のはずだ。
おかげさんで我が国が弥生時代以来2千年の時を経ても安定した国家でいられることは、この食糧生産システムがしっかりと形作られ、維持され続けてきたからに他ならない。
そのシステムが、農業・農家・農地・農村という本来別々のそれぞれの事柄について、一蓮托生一緒くたにして、ある意味食糧生産システムの中に閉じ込めて運用してきた経緯が現在でもそのまま使用されている。
ところが戦後の民主主義がすっかり定着して、国全体としてこのシステムが社会の根本原理となるに従い、2千年来の食糧生産システムでは戦後民主主義の流れの中ではにっちもさっちもいかなくなって来た。
そういうことだと愚考する。農家という制度が農業という範疇に隷属することを強いられている。そして農家の後継ぎとして生まれた者が農業を継ぎ行う,そこに農地がくっついている、自由な売買はご法度、農地法によりがんじがらめになっている。逆に言うと非農家の参入障壁は限りなく高い。ただでさえ新規に農業に就こうという新人がいないうえにさらにそれだけ高い参入障壁を設けてるのだから、もはや日本という国は農業を全て廃絶すると言う意志を明確にしている、と言い換えても良いとさえ思う。

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