田舎の田畑山林家屋敷などは、今となっては全く迷惑資産、負の資産=負債でしかない。これらの資産が再び価値を持つような時代がこれから来ることがあるのだろうか。
田舎を縛る岩盤規制、少なくとも四つある。
その1 土地制度
その2 戸籍制度
その3 農地制度
その4 相続法
これらがそれぞれ相まって、田舎のあり様を微に入り細に入りがんじがらめに縛り上げ、ニッチもサッチも行かなくしている。
子供等は既にそのことがよく分かっていて、「変に負担を残さないように綺麗に処分しといてね。」というスタンスだ。
我が家には田畑山林家屋敷、合わせて、細かい筆まで数えると50筆くらいはある。
私の世代はまだ長男が家を継ぐのが当然視された世代である。
家の財産を当然のごとく、長男が継いだ。農家農業も丸ごと。
今はそういう決まり事が通用しない。
農村の古い風習しきたりを嫌って、跡継ぎが村外に住居を持ち、仕事を持つ。子供が村に帰って来ない。農家農業を継がない。
このあたりが、農村の衰亡の根本原因だ。