サンノゼ徒然草

米国はカリフォルニア在住の主婦の覚え書き。子育て、趣味、サンノゼでの暮らしのことなど。

日経新聞 春秋(2010年8月31日付)より

2010-09-01 06:45:25 | つれづれ
例えば、部屋が散らかっている。

片付けてから寝ようとすると、Mr.Jから「明日やればいいじゃないか、夜更かししないでさっさと寝ないといけないよ」と言われる。

アメリカ流だと、時間外にわざわざ作業をするというのはおかしく、さっさと翌日の「業務時間内」作業にずれこませればいいらしい。いや、彼の場合、私が夜更かし=無理をするのを食い止めようというのがそういう台詞の主目的らしいのだけど。

今日の春秋を読んで。日本人の場合、「今日のことは今日中にやってしまおう」と思うのはいいらしい。
というか、そう思ってできるうちは「若い」らしい。(笑) しかも、そう思うのは勤勉な証拠でもあるらしい。(笑)

ようは、テキパキと時間内に片付けられるのはスキルと性分の問題で、それができていれば、アメリカ流も日本人もないんでしょうけど。(笑)

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「自分で年を取ったなと思ったのはいつ?」。そう問われて、女優の高峰秀子さんは「明日にしよう、そう思った時ですね。前は、今日やるべきことは全部今日、済ませてた」と答えた。70歳を過ぎたころだという。(斎藤明美「高峰秀子の捨てられない荷物」)

▼「明日にしよう」。年齢にかかわらず、夏にはそんな気だるさがつきまとう。これを無精と称するのだと思っていたら、じつは無精に2種類あると知った。一つは「今日ノ所作ヲ明日作(ナ)スコト」だが、もう一つ「明日ノ所作ヲ今日作ス」のも無精であると、国文学者の故佐竹昭広さんが「古語雑談」に書いている。

▼はじめの方は懈怠(けだい)、あとは懶惰(らんだ)と呼ぶそうだ。どちらも今日からの逃亡であることに変わりはない、明日のことを行って一向に支障がないほどあいているのなら、今日自体が充実していないのだということになる――。佐竹さんはそう説明している。なるほど懶惰だって立派な無精である。

(以下略)

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