サンノゼ徒然草

米国はカリフォルニア在住の主婦の覚え書き。子育て、趣味、サンノゼでの暮らしのことなど。

風邪回復中

2009-10-27 14:46:21 | つれづれ
今日、午前中に石鹸教室の予定が入っていたのですが、受講者の方のご厚意に甘えて予定を変更=休講にさせていただきました。(Nさん、ありがとうございます!(ぺこり))

そのお陰で、今朝は息子二人と川の字で午前中一杯朝寝。午後も家でまったりとしながら子供達を遊ばせて、かなりゆっくりと休むことができました。

お陰で、咳も大分収まってきた感じです。やっぱり睡眠は何よりの良薬ですね。
これで油断してはいけないので、このまま養生して完治を目指します。

ちなみに、左腕はまだしびれているような感覚があります。
ただ、先週、左肩から背中が痛かった時期があり、それが残っている状態で予防接種を受けたので、これが本当に予防接種の余波か、その本来の鈍さかは判定できなくなっています。

今晩、Mr.Jにマッサージに送っていってもらって1時間の足&全身コンビネーションを受けてきました。施術中は熟睡。ときどき自分のいびきに驚いて起きたくらい。(苦笑) 体がこちこちだったのがよくわかる1時間で、痛みもありましたが、ほどよくほぐしてもらった感じです。
このままダンベル体操を開始して、体の硬さをほぐすような配慮もしたいと思います。

風邪やインフルエンザが本当に流行っています。
皆さんも、くれぐれも健康には気をつけて!

まだ風邪中&季節性・新型インフルエンザの予防接種

2009-10-25 15:09:12 | 公的手続き
先週の火曜日に息子クンが風邪で学校をお休みしました。
全然咳がおさまらないので、結局、今週の火曜日迄学校はお休みが続き、今週の水曜日から復活。

その息子の風邪を先週もらってしまったようで、一昨日当たり大分よくなってきていたのを油断してしまったのか、昨晩からまた咳がひどくなってしまいました。
咳が酷くて、食べたものを戻してしまうくらい。
昨晩の夜中、しょうがないので咳止めをのんでみましたが...。

今日もまだ咳はひどくて、お夕飯の後、また咳で食事をすべて無駄にしてしまいました。明日は外出せず、寝られるようならベッドでなるべくごろごろしようと思います。(涙) 幸い、日曜日で主人もいるし。

話は変わって、お母さん友達の間で話題になっているインフルエンザの予防接種。
ワクチンが不足している、新型用ワクチンは対象が決まっていて全ての人が受けれる訳ではない、など色々な話がありましたが、今日、一家揃ってカイザー病院へ出かけて2種類のワクチンを無事接種してもらってきました。

アメリカには国民皆保険制度がないため、銘々で会社経由又は個人で保険会社と契約し、その保険が適用されるクリニックやお医者様で予防接種の対応を受けます。
我が家はカイザーという比較的大組織な、日本の病院スタイルと似たシステムを利用しています。

相変わらずのんびり(苦笑)な私ですが、周囲で予防接種接種状況が厳しいことを見て少し不安になりました。

そこで、自分が対応してもらうカイザーに問い合わせたところ、予約なしでクリニックに直行すれば良い、と回答をもらい、また、持病がある人や5ヶ月未満の乳児と同居の家族は新型用ワクチン接種を推奨する、とも言われたため、ワクチン不足も何も心配はないけれど、でも、早めにクリニックに言った方がいいな、と判断し、この火曜日に行こうと計画をしたところが、親子友に風邪でそれどころではなく。

では、次の木曜日、と思ったら、Mr.Jが仕事で予定時間に帰って来れなくなり、バスで出かけたら、知らない間にバスのスケジュール変更があったらしく、これを逃したら受付時間に間に合わない、というバスが来ない。(涙) 途中で泣く泣く引き返しました。

そして、今日(土曜日)やっと。無事接種できて良かったです。

私の行きつけはサンタクララのカイザー病院ですが、ここでは、火・木の夕方5時~7時、土の朝9時~4時まで、インフルエンザの予防接種を実施中です。
予約は必要なく、時間内にそのまま直行すれば接種してもらえます。無料です。

3ヶ月の次男クンのお陰?で彼以外は2種類のワクチンを接種してもらったのですが、私の前に並んでいた数人は、受付で新型用ワクチンは受けれない(数が少ないため、優先的に受けてもらう条件を持っていない人でないと受けれない)と言われたにも関わらず、接種担当の看護婦さんに色々訴えて接種してもらおうとしており、でも、新型用ワクチンの接種はしてもらえませんでした。

よく考えたら、私自身はインフルエンザの予防接種は初体験かも。
息子クンには接種をさせていましたが、自分の接種は考えた事もなかったかも。
ただ、今回、3ヶ月の次男クンがいるのと、11月に日本行きの予定があり、その日本ではインフルエンザが流行中ということで、彼のために少しでも予防を、と動いた次第です。

でも、予防接種をしたにしろ、しないにしろ、風邪にやられているようでは行けませんよね。今の風邪をしっかり治して、体を鍛え直さないと! 

来週は外出を控えめにして、養生に励みます。(今迄の不摂生を猛反省中(涙))

Home Sweet Home(5) リアルター

2009-10-19 16:41:03 | 不動産購入
今回、精力的に動いてくれている私達のリアルター、実は私達夫婦共通の10年来の友人です。

気心が知れているだけでもプラスなのに、お互いにビジネスが絡む場合はプロフェッショナルな立場で遠慮なく遣り合えるのがさらに○。一緒にビジネスができない相性ならば、友達だからという遠慮は一切なしでビジネス終了、ができる人です。

多いときは彼女から一日に10通以上のメールが届きますし、私からもかなりの量のメールが彼女に届きます。

「こんなに要求していいのかしら?」と思うこともあるのですが、彼女はまったくOKな模様。臨機応変に、(当たり前のことですが)私の要望を何とか実現しようと動いてくれます。

彼女のビジネス&損得抜きの、「私が貴女だったら」コメントも尋ねれば、言ってくれます。変なごまかしや逃げの会話はしません。

彼女は私たちの他にも多数のクライアントを持っています。でも、きめ細かく、どんな要求や問い合わせにも、最短で回答が還ってきます。(当然、そうではないこともありますが、それで不安にさせられたことはまったくありません。)

考えれば、私達が不動産探しに興味があって動かないのもちゃんと状況を理解し、ここ数年待っていてくれ、かつ、ついに私達を動かしたのですから、やり手です。(笑)

彼女自身、3児の母で、子育てに適して彼女自身が住みたいと思う環境にある家探しを一緒にしてくれています。
彼女自身は、緑に囲まれ、とても雰囲気のいい、本当に素敵な地域に住んでいます。彼女はその自宅を探すのに5年間夫婦で毎週不動産を探したとか。やはり子供を育てるのによい環境を重視して今の場所を選んだそうですが、住み始めたら予想以上に素晴らしい状況がどんどん明確になり、満足が大満足になったお宅と住環境とか。

Mr.Jや不動産関係の仕事をしている義父まで、「家探しはペースダウンしたら」という状態があっても、家探しのペースがほぼリアルタイムの私に対して、「いい家を探すにはそれで当然!」と受けてたってくれているのも嬉しい限り。

逆にいえば、リアルターも家探しも、家の購入手続きも、体力&気力を持って積極的に責め続けられるのが成功の秘訣の気がします。

もし彼女に興味があれば紹介します。あ、でも、彼女は日本語はできませんのであしからず。

もちろん、相性が悪かったらそれまで。私達にも彼女にもまったく遠慮なく断ってもらってOKです。気軽に聞いてくださいね。

Home Sweet Home(4) カウンターオファーとShort Sale

2009-10-19 16:24:03 | 不動産購入
8日目の今日、売主から実際のカウンターオファー(書類)が届きました。私達の価格に同意、という回答です。
私達がサインをし、送り返して契約成立。

ですが、これで不動産の売買手続きが成約したわけではありません。

この物件はShort Saleなのです。

Short Saleとは、実際の価値・価格以下(Short)な価格で市場に売りに出された物件を指します。
ローンの貸し手である銀行は、その売買価格によって生じるローン損失を受け入れなければなりません。つまり、銀行がローン損失を受け入れない=その売買価格に同意しない限り、売買契約は成立しないことになります。

買主(私達)がサインをしたオファーレターは、今、売主のリアルターからローンの貸し手である銀行に提出される状態にあります。

通常、銀行はそのオファーに対し、指定された期間内(1ヶ月から2ヶ月内)にその金額を受け入れるか受け入れられる金額を回答をするか、回答をしない選択ができます。

銀行が回答をしない場合、この契約は破棄され、物件がForeclosureかREOに持ち込まれる可能性もあります。これまた面倒な不動産売買なのですが。(苦笑)

この待ち時間が数ヶ月に渡るため、買主によっては待ちきれなくなってオファーを取り下げることもあるそうです。数ヶ月待って、結局成約しない場合もあります。

ですので、今回、オファーを出したとはいえ、まだ家探しは続きます。
もし、今回の家以上に魅力的な家があれば、そちらにオファーを出す可能性もあるのです。

ちなみに、Short Saleのときのオファー価格は自由です。言い値から低い金額の提示もできます。ただ、その物件が絶対欲しい場合は、言い値でのオファーが一番いいようです。買主が、ゲームをしているのではなく、本気で買おうとしている態度を見せれるからだそうです。

それから、Short Saleのような物件は、売主と買主のリアルターの相性がいいのも大事とか。幸い、リアルター同士の相性はいい模様。
また、私達が言い値でオファーをした誠意を買ってくれて、売主のリアルターは今後はオープンハウスをせず、私達との成約が実現することに全面的に協力してくれるそうです。

さあ、どうなるか。

進展やこの案件を有利に運ぶテクニック情報が入ったら、またここでご報告します。

でも、それまでは、やはり、地道に毎週の彼女との不動産探しは継続です。
この物件、銀行の回答がでるまではオファーを出していないも同然の状態。買えない可能性の方が高いのです。

Home Sweet Home(3) オファーレターの準備

2009-10-19 16:18:28 | 不動産購入
私がその物件を見つけた日、その物件はすでに市場(販売用物件として不動産販売専門リスト(MLSリスト)に公表されてから)4日目でした。

運よくMr.Jが息子クンをデイケアに迎えに行く日=5時頃に帰宅する日だったので、彼に頼んで帰宅直後にその物件の環境チェックに外出。よい環境でした。

その翌朝(5日目)、リアルターが内覧をアレンジしてくれ、内覧、そのままオファー即決とオファーレターの準備。Mr.Jが私が良いと思えばオファーの準備を進めていい、と言ってくれていたので、行動を起こせました。

5日目の午後、リアルターの友人はオフィスに戻って書類の準備に入り、夜9時に私たちのサインのために我が家に来訪。こうやって、晩の段階でオファーレターは準備ができ、その晩に先方にFAXする予定でした。

ところが、この物件、リアルターにとっては始めてのShort Sale案件だっため、彼女は彼女のブローカーに書類のWチェックを依頼する必要がある、と判断。

6日目朝、ブローカーのチェックの結果、修正が必要となったオファーレター。Mr.Jの帰宅を待って再度オファーレターにサイン。その晩、売主のリアルターにFAX&E-mail。

7日目の昨日、受諾の連絡。

この物件は昨日=7日目がオープンハウス初日でしたが、そのときには売主は既に私達のオファーを持っていて、オープンハウスが終わると同時に回答、という状態でした。

Home Sweet Home(2) 物件の吟味

2009-10-19 15:51:34 | 不動産購入
こちらでは、部屋とお風呂&トイレの数、居住スペース、その家屋が存在する土地スペース、で物件を判断していきます。
居住スペースが1500Sqft以上だと、やはり開放感があります。
土地スペースが6500Sqft以上だと、裏庭にある程度の広さが出て、子供達が存分に遊べます。

残念ながら、それだけの広さの物件は、この区域ではかなりのお値段になります。
広さをあきらめるか、広さにこだわって他の区域にいくか。
根気強い私(笑)は、無理だということを認識し、「それ以下でもこの区域」で探し始めました。

そうしたら、希望の区域で私達が手が届く価格での物件が!

大きい家ではありません。年代物です。(注:こちらでは中古購入が一般的です。)
ですが、実際に内覧をさせていただいたところ、きちんと手入れが行き届き、住人の方が大事に住んできた様子がよくわかる。
手直しをすることなしに、気持ちよく引っ越して住める状態。(注2:中古の物件を購入し、手直しをしてから引っ越すことは稀ではないのです。)

当初、ある区域で見つかった10,000Sqft位の土地にあるボロ家を購入して、引越し前に改増築をする、という案もありました。
でも、これからカリフォルニアは雨季で工事はやりにくい時期になりますし、工事中、私達は今のアパートに住まないといけません。そして、増改築には半年以上かかる。

多少の手直しはともかく、大掛かりな改築が必要な物件は、探す対象から外すことにしました。

尚、リアルターによると、50%の夫婦が大掛かりな増改築中に離婚するのだとか。私達が増改築が必要な物件は探さないことにする、と彼女に言ったときに初めて聞かされた話ですが、彼女は私達の選択をとても喜びました。(笑)

そういう中で見つかった今回の物件。

徒歩圏内に公園が2箇所あり、治安もよく、学区もよく、近所にはお子さんがたくさん。

裏庭に子供用の滑り台やブランコが既に設置してあって、その周囲は子供が転んでもケガをしないようにゴム製のチップが敷き詰めてある。当然、スプリンクラー不要=お手入れ簡単なお庭です。(芝生の庭の場合、手入れと水道代が必要。)
裏庭はフェンスに囲まれていますが、そのフェンス周りには、成熟したオレンジの木が一本あり、バラが植えられています。

本当にこじんまりとした家なのですが、子育てをしながらのんびりとした毎日を過ごすのに最適、というのが私の判断でした。値段といい、家の状態といい、オファー決定です。この家の内覧直後から、リアルターはオファーレターの準備に入り、その晩、オファーレターに必要な私達のサイン受領に私達の自宅へ。

ちなみに、内覧直前に届いた、この物件のMLSレポートを吟味してくれた義父のメール。

「BUY! BUY! BUY!
This is an excellent location and judging from the pictures and from the MLS write-up, it is in very good condition.
The extra garage/studio behind the main garage would be perfect for soap making, storage etc.
NO taxes owed*, everything is up to date.
(略)
Go for it; mom says the play equipment in the back should stay :)」

(NO taxes owed=市場にある不動産には滞納された固定資産税があることがあり、その税金は買主が払う羽目になることがたまにある。今回、この物件にはそれがない、ということ。)

Home Sweet Home(1) 物件探し

2009-10-19 15:14:37 | 不動産購入
一昨日出したオファーが、昨日受領されました。

Short Sale物件なので、銀行の回答があるまで成約はまったく見通しが立ちませんが、自宅購入に向けて大きなステップを踏み出しました。

***

私も主人も持ち家(一軒家)で生まれ育った身。
お互い、一軒家で地上に住むことを希望していました。

ところが、サンノゼ地域は、東京以上に不動産価格が高いのです。
ちょっと家探しをしてみても、とても手の届く範囲で一軒家は見つかりません。

ところが、最近、不動産バブルのおかげで少し価格が下がり始めました。
それに伴い、リアルターをやっている友人からありがたいお声が。

「毎週金曜日に、私と一緒に物件探しをしてみない?」

ここ数年、「勉強も兼ねてオープンハウスめぐりをしたい」と言ってもMr.Jには相手にされませんでした。車の運転ができませんから、当然、一人で物件めぐりはできません。
彼女にも、数年前から「手伝うわよ」と言われましたが、妊娠のたびに倒れこみ、出産すると育児やそのほか、日本の親孝行などに勤しんでいたため、実現しませんでした。

「してみたいわ!」

それが、たしか9月初めの話。友人と子供二人を連れて、物件見学が始まりました。
彼女の車にはカーシートもついているので、乳児と幼児を連れていてもなんら問題なく不動産探しができるのです。

「政府の減税政策があるから、11月末までに購入契約がまとまればいいけれど、まぁ、それは難しいと思って気楽にいきましょう。」

毎週金曜午後、彼女の車で大人二人と乳幼児二人、最初は価格で家を探していましたが、それは大きな間違い。買える家ではなくて、住みたい地域に買える価格である家を見つけるのがポイント、ということに気づき、住みたい地域が確定した後で、そこで私達が気に入る物件が出るまで待つ、という戦略になりました。

今月初め、彼女がお勧めの物件があり、Mr.Jも口説き落として彼の帰宅後に全員で現地訪問。それを気に、彼も物件探しに興味を持ち始めました。

「やったわ! この機会を逃さないようにしないと!」

数週間は私が毎晩2,3時までネットで色々調査をしたり、集中的な対応を開始。
このとき、まだ住みたい地域探しの段階で、地域を絞れきていなかったので、あらゆる可能性を調査していたのです。

私が気になった物件は、義父がAppraisal(不動産評価)の仕事をしていることもあり、彼にMLS(売却用不動産が紹介されている公的サイト・一般向けとリアルター向けが存在)のリアルター用レポートを吟味してもらうと同時に、自分でも吟味を重ねました。もちろん、リアルターにも物件を評価する様々な資料を提供してもらいました。

不動産探しを始めてから6週間。このご時勢でもよい物件はあり、そういう物件はやはり市場に出てから一週間以内に売れている、という現実も発見。
良さそうな家を見つけて、売主のリアルターに内覧を希望する連絡を取ると、たいていが「売約済」。
初回のオープンハウスを待たず、又は内覧なしに売買が成約している件数も少なくないのですよね。

そして、年内にはやっぱり見つからないと思っていた矢先、私が「!」と思える物件が見つかりました。

来週からの目標

2009-10-18 15:44:00 | つれづれ
出産後、育児と家事で一日が終わることが常だったのですが、産後3ヶ月を経て石鹸作りを再開しました。

その後、先月より自宅購入のための不動産探し(ネット&内覧)も始めてしまいました。

そうしたら、育児と家事でとんとん、石鹸作り再開で就寝時間が遅くなりはじめたのに、不動産探しも始めてしまったため、明らかに寝不足+自分の食事や休憩時間をおろそかにする羽目に。案の定、風邪を引いてしまいました。

一昨日から背中に変な痛みもありますし。

これは、いい加減スローダウンしなさい、という警告ですよね。(苦笑)

どうも、短期集中決戦型でいけません。無理せず、倒れることなしに作業を継続できる、長期継続型に生活リズムを変えていかないと!

幸い、不動産探しが少しスローダウンできる見込み。
来週から三食きちんとバランスの良い食事を取り、睡眠時間も最低6時間は取るように心がけたいと思います。

日経 春秋(10/15)を読んで

2009-10-15 21:00:35 | つれづれ
出典:http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20091014AS1K1400614102009.html

「5年前は、事件も裁判もずいぶん騒がれた。難病患者や家族を支える仕組みや終末医療のあり方も問題になった。でも、また悲劇が起きた。二つの殺人は罰せられねばならないが、どんな境遇にあっても「生きたい」と思える社会が当たり前である。それはないものねだりだ、という空気がありはしないか、怖い。」

…ここだけを引用すると、誤解を招くかもしれない。
ただ、「どんな境遇にあっても「生きたい」と思える社会が当たり前である。」と言い切れるこの筆者は、難病や老人介護をしたことがあるのだろうか。

「死なせてくれ」と本気で言う患者がいる。
患者本人自身が死んだほうが楽だと思う病状がある。

死を選ぶことを肯定はしないが、「尊厳死」という言葉があるように、「生きたいと思えない状況・人生」の存在も認めるべきだ。

がんの末期患者だった母が、「もう勘弁してほしい、死なせて欲しい」と懇願することがあった。がんの末期だとはまだ思えず、まだ数年は生きてくれるのだと信じていた私は、「何をいっているの、生きていたほうがいいことって絶対あるよ」、とそういう弱音を吐く母を哀しく思っていた。彼女の病状が末期ということを、まだ生きてくれるという希望に眼を曇らせて、日々の彼女の衰えを微塵も感じていなかった。

母が亡くなり、それが末期であったこと、若い頃の手紙や周囲の人の話から、母がそういう弱音を吐いたのは本当に辛い状態であり、弱音ではなく、自分の病状と人生に対する本音だったのだと悟った。辛さをわかってあげられず、本当に申し訳なかったと思う。

まだ緩和ケアが始まる前に、「お母さんは本当に幸せだったから、死んでも悲しまなくてもいいからね」と言ってくれていたのが、少しだけその申し訳なさを軽くしてくれる。反面、寝たきりになり、字も書けなくなっていた頃に書いたであろう、枕元にあった雑誌の裏表紙などの余白に「○○、美味しい料理をありがとう」「○○さん ありがとう」と感謝の言葉が書かれているのを彼女の没後に見つけたとき、何で新しいノートの一冊や二冊くらい枕元においておいてあげなかったのだろう、と未だに涙が止まらなくなる。

病気で死にいく立場にいる人を介護するということは、される側もする側も余裕なんてない。

母の発病と介護で、人生に対する考え方、価値観、すべてががらりと変わった。母自身の死を持って、自分の今後の生き方を考えさせられた。

その母が逝って4年後、父が逝った。

その母の介護の反省から、父には母にはできなかったこと、母の介護時にはわからなかった家族だからこそできる時間の使い方に工夫を費やした。
死に目には会えなかったけれど、お葬式で父の顔を見て最後のお別れをすることはできた。まだ父が元気なときに可能な限り里帰りをさせてもらい、思う存分一緒に過ごせたことは幸いだった。

生きている父と過ごした最後の一ヶ月の里帰りの数週間後、脳梗塞と狭心症の予後管理に勤しんでいた父に老人性の血液病が発症し、定期的な輸血が必要な状況になってしまった。その数ヵ月後、それは白血病になり、そのため、体がしんどいことはあったようだが、死因も脳幹の破裂のため、最初に意識がなくなり、母のように闘病で苦しむことはまったくなかったようだ。

「年とってみろよ、結構大変なんだぞ」と言っていた父。没後、主治医達に「よくここまで寿命があったものだ」と驚かれた病状。苦しくはなくとも、かなりシンドイことはあったのかもしれない。

あと5日足らずで、その父の一周忌が来る。

母没後まもなく決まった結婚話をとても喜んでくれ、アメリカに送り出してくれると同時に、子供の誕生と結婚生活が落ち着くのを母の分もしっかりと見届けてから逝った父。親としての義務(?)をきっちりと果たした。

子供のことをとても大事に、自由に育て、愛してくれた両親だった。晩婚であったにも関わらず、私達が地に足をつけ、自分の家庭を持つまで生きてくれたことは凄い。そこに彼らがいなくとも、彼らの遺してくれた「様々なモノ」が私を支え、導いてくれる。子供の笑顔を見るたびに両親を思い、両親に感謝の念が絶えない。

次男クン100日!

2009-10-07 01:27:49 | 育児日記
今日で次男クン、無事生後100日を迎えました! 

今晩はお食い初めです。幸い、息子クンのときの記録がブログにあったので、それに習って準備をする予定です。
ただ、うっかり、鯛を先週某お店に頼むつもりで昨晩まで失念していたので、それが間に合うかどうかが不安。もし間に合わなければ、自分で鯛を買ってきて焼くつもりです。

あっという間の、でも、笑いの絶えない幸せな100日でした。

先週より、次男クンはよく声を立てて笑ったり、おしゃべりで自己主張をすることがとても多くなりました。
相変わらず良く寝、よく飲み、順調な生育を続けてくれています。

伴侶がいて、家族がいて、子育てができて、本当に幸せだと思います。

昨日、息子クンのPGで、居心地がいい親元が話題になったとき、なかなか100%居心地がいいところというのは難しい、という意見がありました。
私の場合、実の親元こそなくなりましたが、母の実家(伯母宅)はいつでも遠慮なしに「帰れる」「受け入れてもらえる」場所ですし、義両親宅も私を甘えさせてくれる場所であることは確かです。やっぱり、幸福だと思います。

自分が自分らしくあれる家族。いつでも正直に駆け込める家(親元)。
そんな家族と環境を、息子クンと次男クンにも与えてあげたいです。