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花火の前と後~スカーレットとラストサムライ

2020-12-29 06:30:00 | お出かけ

▲信楽駅の賑わいwタヌキばっかりですやん!

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 花火は兵庫で打ち上げられるということで、宿は三宮からポートライナーに乗っていくポートアイランドの高層ホテルに取った。GOTO利用である。
 だが移動の夜行バスは京都で下りた。
 京都観光をするのではない。朝ドラの舞台となった信楽を訪問するためである。

 京都から琵琶湖線で草津へ行き、そこから草津線と信楽鉄道を乗り継いでいく終点が信楽である。「スカーレット」の舞台であり、焼き物の町である。



▲駅前にドーンと鎮座する巨大タヌキ。用途としては、公衆電話w。12月なのでサンタコスとなっているが、おなかの辺りに緑の電話機が…。

 信楽がなぜ焼き物の町となったのか…それは、琵琶湖が動いたから。
 はるか昔、琵琶湖(古琵琶湖)は信楽辺りにあったのだが、地殻変動で今の位置に動いてしまった。そして信楽には古琵琶湖の底に沈んだ土が残され、それが焼き物に適する陶土だったということ。ということは、今また地殻変動が起きて琵琶湖がどこかに移動したら、そこにはまた良質な陶土が大量に発生することになる。
 信楽鉄道に乗ってハッと気づく。
 紫香楽宮跡がある。この辺りは昔から人が住まってきたということ。ドラマでは喜美ちゃんが室町時代の陶片を見つけたが、事実はもっと古い陶片が見つかる可能性のある地であるということである。
 遺跡好きな自分としてはこのことに全然気づかなかったことに懊悩した。
 信楽産業会館のコインロッカーに荷物を預け、館内見物。オート三輪が絵付け火鉢の運搬に使われたことが展示されていたりして、そこに父常治の影を見た。

 そこから少し歩いた旧信楽伝統産業会館で「テレビドラマの世界〜スカーレットの舞台 甲賀市信楽〜」が開催されていた。ドラマの小道具や衣装、セットなどが持ち込まれ、ここに再現されていた。

 かわはら工房はそのまま展示されていた。

▲武志が描いた常治の絵皿


▲武志が取り組んだ水たまりのお皿


 サニーのセットには、ハチが作ったコーヒーカップが並び、奥の展示にはオープニングのクレイアニメのモデルが展示され、と,気分がぐんぐん盛り上がるものばかりがいっぱい!


▲新宮神社は松明担いでいた火まつりのお宮。こちらのサイトによると、紫香楽宮にも関係のある古いお宮らしい。個人的には忘れ柿が気になるw


▲町のあちこちにタヌキの置物があるのだが、中にはこんなアバンギャルドなタヌキも…。ひょっとして奥のはヨーダタヌキですか!?

 他にも大手窯元さんを覗いてみたりもした。
 モデルの方の窯にも足を延ばしてみた。どうやらご不在っぽかったので、敷地外から眺めただけであるけど…。今考えれば小千谷銘菓の「船岡山」を持って行けばよかったかなぁ(小千谷にも窯を作られていた)

 気が付けば昼過ぎで、あわててきた道を戻る。草津からは新快速で京都も大阪も通り抜け、三宮へ一直線。
 兵庫って、尼崎しか行ったことがなく(寺町いいところです)、神戸は初訪問。なお、神戸と三宮の違いとか全然分かってないw。この夜のツアーが三宮発だから、三宮近くのホテルを取ったというぐらいの理解度である。
 

 で、大波乱の花火大会を終えて、三宮に帰ってきたのは24時近く。ホテルにこれから向かう旨を連絡し、24時過ぎのチェックインとなった。
 海が見える眺めの良い部屋で1泊。いやぁ、接客が丁寧で、ビジネスホテルばっかり泊まっている自分にはなかなかこそばゆかった(いいホテルです)。

 翌朝、最上階での朝食に行ったら、長蛇の列。六甲の山々をの望む窓近くで、朝ご飯を食べてチェックアウト。


 三宮から姫路行の新快速で今日の目的地へ向かう。
 停車駅で、三宮と神戸の違いを知り、地震で甚大な被害があった長田の位置を知り、源氏物語の舞台となった須磨に感動した。車窓から見える淡路島が意外とでかいことに驚き、明石海峡大橋をくぐり、明石といえば子午線だなって思いつつ、加古川を渡る。そして本日の目的地の姫路に到着。

 姫路といえば姫路城。だが本日の目的はそこではない。
 駅前から路線バスに乗り、町を抜けて、郊外へ。そこからバスは坂を上って、到着したのが一乗寺。西国札所の寺である。
 兵庫には西国札所の最西端の寺がある。いずれ行かねばならぬのなら、さっさと行っておくほうが良かろうと思って足を延ばした。中々急な階段が3セット…。


 法華山一条寺。きれいな紅葉が残っていました。


 受付の小屋に住み着いているらしいニャンコ。人懐っこく、自分の足の周りをうろうろしてニオイ付けされました♡

 ご朱印をもらって、終点から戻ってきたバスに乗って、姫路の町に戻る。姫路城大手門前でバスを降りる。別に姫路城に用があるわけではない。時間があれば見学しようと思ったけれど、朝食の出遅れなどで時間を食ってしまったので、今回はパス。ここでもう一つの寺行きのバスに乗り換えができるためである


▲一応、姫路城は見たよ記念

 バスを乗り換え、今度は住宅地を縫って、郊外へ。終点からはロープウェイに乗る。このロープウェイ、なかなか眺めがよく、瀬戸内に浮かぶ島々まで見えた。


▲書写山ロープウェイ。確かバス会社の運営。眼下に見える高架道路は山陽自動車道。

 山の上にある書写山圓教寺。西国札所最西端の寺である。ロープウェイで気軽に行けるが、昔は当然山登りしなければならなかったところである。しかし、ロープウェイで上がったらすぐ寺というわけではなく、そこから30分ぐらい歩かないと本堂にたどり着けないというなかなかガチな山寺である。そこはうまくできたもので、志納すればバスで本堂近くまで連れて行ってくれるという。時間が残り少ないので、迷わず課金する。そして本堂の近くまで連れて行ってもらう。
 

▲「西の比叡山」とも称される圓教寺の摩尼殿(観音堂)。春は桜、秋は紅葉で彩られる

 納経を済ませ、帰ろうかと思ったが、先ほどのバスのチケットの半券をこの奥の建物において来いと言われている。今考えれば、ここだけで帰るのは寺側の本意ではなく、ちゃんと主要な建造物等を見て参ってこいという意図だと思う。
 こちらとしても仏罰を落とされても嫌だから、速足で奥の伽藍へ向かう。そこには実に見事な建物が立っていた。よく見ると、ここで「ラストサムライ」や、数々のドラマ収録が行われていたという。そうか、ここにトム・クルーズが立っていたのか…。
 ということで、また速足でバス乗り場へ戻る。バスでロープウェイ乗り場に着くともうすでに満員状態だった。次の便は15分後か…と思っていると、すぐピストンで次の便を出してもらえた。
 おかげで、予定していた電車に乗ることができ、無事東京に帰ることができた。

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