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病院のついでなので

2011-09-25 22:00:00 | 雑事つれづれ
 昨日は、眼科の定期検診で横浜へ。


▲ピエール ドゥ ロンサール@港の見える丘公園



 元町商店街ではチャーミングセール開催中で、いつもより人出が多かった。最初、3連休だからかなぁってボーっと歩いていたけれど、やけに呼び込みの人が多い。いや、ここはお上品な歴史ある商店街なんだけど…って思っていたら、目に入ってきた「靴下3足500円」で一気に覚醒した。
 病院後にはもちろん参戦。
 ただし収穫はナシである。だって金欠だもん(笑)


▲ホワイトマジック@港の見える丘公園

 ということで、無料で楽しめる施設へ足を向ける。
 外人墓地の横の急坂を上って、港の見える丘公園へ。秋バラにはまだ早いだろうと思っていたけれど、ポツポツと咲いている。


▲アンジェラ@港の見える丘公園


▲プリンセス ドゥ モナコ@港の見える丘公園


▲ツマグロヒョウモンらしい@港の見える丘公園


▲クイーン オブ スウェーデン@港の見える丘公園


 バラ園の真ん中の通路が閉鎖されていた。通路補修中とあったが、その先にはこんなのが…。



 台風15号の風にやられたのだろうか。
 あの日は会社でずーっと仕事をしていたが、窓の外の雨がまっ白いカーテンのようにうねりを伴った猛烈な降りであったことは気付いていた。それに、電車が次々と止まっていたし…。
 で、改めてバラ園を見れば、ずいぶんと痛んだ葉っぱが多い。これもひょっとして台風の仕業? となると、ただでさえ春バラに比べて小さく咲く秋バラは、今年はあまりコンデションがよくないのかもしれないな。
 ここは無料だからいいけれど、神代植物公園のような有料の施設に行く際には気を付けよう。

 
 丘を下って、山下公園へ向かう。
 人形の家の前の歩道橋からは、イチョウ並木がよく見える。まだまだ緑真っ盛り。突き当りには港の風速だかを表示する施設がある。
 でも、このイチョウをよーく見てみると、たわわなギンナンがもう熟れ始めている。近づくとあの独特な臭いがする。秋なんだなぁって感じた。







 でもその先にはまだ夏の花、ノウゼンカズラが咲き誇っていたけれどね。



 夜、ワインを1本開けてまたもや爆睡。睡眠強化連休かいな。

激務が続きます

2011-09-23 15:49:00 | 雑事つれづれ
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▲田原祭りのデジブックです。先日の画像とかぶっているのもありますが、クリックすると37枚の画像を見られます。(~10/23までの期間限定公開)

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 前の連休末からそうだったのだけれど、仕事が半端なく忙しい。連日の深夜残業が続いている。まだこの先も約1カ月半はそんな生活の予定。いやむしろもっと悪化する!?

 以前はもっとハードな働き方をしていたんだけれど、年齢を積み重ねると回復力に差が出てくるわけで、毎週末なんか酷い顔である。
 当然そんな働き方を強いざるを得いない状況にも最初は理解を、そして疲れが溜まるにしたがってその理解が怒りに変わってくるわけだが、昨日の帰り道なんてずっと眉間にしわを寄せていたような気がする。オーラとやらが見えるのなら、間違いなくどす黒いドドメ色のオーラが私を渦巻いているに違いない。
 そんな働き方だから、あの台風もオフィスでしこしこお仕事をしているうちに過ぎ去ってしまい、帰宅時の電車も時刻表どおりに運行していて何も困らなかったんだよね。なんというか、流行に乗り遅れた気分(大変な目に合われた方、ごめんなさい)。
 というか、気象庁などの台風予想屋天気図などを眺めているだけで、「帰るなら21時過ぎだな」って対策がおのずとはじき出されると思うのだが…。



 昨夜はアルコールも1.5倍増しで家呑み。爆眠した。
 おかげで10時過ぎまでぐっすり眠れた。今の私には眠りの質というよりも「ぐっすり眠った」という結果を得たということがいいことのような気がする。毎日寝不足でイマイチエンジンのかかりの悪さを感じるよりは数倍マシだ。
 まぁ、眼科医(定期検診)に行くきっかけは失ったけれど…。


 ということで、日進市の件はすっかり怒る時期を逸してしまった。
 お隣の豊田市では7月にその業者の花火を上げていたんだけれど、日進市職員もおバカなクレーマーも知らなかったのだろうか…。
 今年はあちこちの花火大会で、東北を応援しよう、東北の煙火業者に手を差し伸べようという意向が働いて、福島や宮城の玉を見る機会が多かった。そういったところにも何らかの文句を言った人がいたかもしれないが、真に受けた日進市の職員の質は彼らに間違いなく劣る。

 自分のことしか考えられない狭量な人が増えたのも嘆かわしい限りである。

 で、ふと思ったのが、戦後広島や長崎の人はこういった風評被害に遭ったのだろうかといこと。当然当時は今ほど情報の伝達の質も速度もよくないし、そもそもヒトやモノの移動も限定的であった。
 だけど、著名人が被爆3世であると告白したり、おばあちゃんが彼岸に旅立つ前にようやく被爆者であったと身内に告白したり、被爆者と知られたくなかったから被爆者手帳を受け取る手続きをしてない人も少なからずいるようで、彼らの心情の奥にはやはり厳然たる「差別」があったことが推察される。
 今の私の世代にはおそらく広島や長崎の人と結婚するといってもさしたる問題はなさそうだが、やけに出自を気にする名家ぶっている(しょせんは初代は成り上がり)人々は興信所などで3代前まで調べるらしい。

 となると、新潟で生まれ育った私は複雑な思いである。
 新潟は原爆投下候補地の一つであった。現に模擬弾は新潟に投下された記録が残る。もし原爆が新潟に投下されていたのなら、そしてその時に幼児だった母が被爆していたのなら、今の私は差別される側だったのだろうか…。


 人の運命なんて紙一重だと思っている。
 だから異なる境遇の他人を毛嫌いするのではなく、そういう人にもできる限り心を寄せていきたいと思うのである。


▲萱町の奉納スターマイン@田原祭り

今年も田原祭りへ

2011-09-19 21:33:00 | 花火

▲田原青果センター提供スターマイン(桜組)@田原祭り五町合同花火大会 2011/9/18
 銀菊がなんだか赤っぽくなってしまうのが悩みだったが、人様のところでヒントを得て今回初調整。見た目に近くなってかなり個人的満足。色の満足なので、煙がかかっているとかいうのは些末な問題である(笑)

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 週末の三連休、愛知県の渥美半島にある田原市で祭りが開催された。
 昨年も見に行ったが、帰りの交通機関の都合で途中退場を余儀なくされた。今年はバスの時間もよーく吟味し、ちゃんと最後まで見られるスケジューリングに。 

 昨年のリベンジである。

 なぜ、東京からそんなところまで行くのか。そこに花火があるからである(爆)。
 だけど、昨年までその存在すら知らなかった祭りに2年連続で行くのは、花火だけではない。
 多分、これは私だけの「きっかけ」になるのだろうが、宮城谷昌光の某小説にほんの少しだけこの地に在った城が登場するのである。たったそれだけのプラス要素が私を動かした。

 実際、中世からの城下町であった田原は、古くからの文化を持ち、その祭りは実に興味深い。神輿があり、山車があり、花火があり…。それも古いまま死んでいない、今も生きている祭りを実感できるのである。
 若者がはじけ飛び回る姿は少々羽目を外してもすがすがしいものであり、それに町底力のようなものを感じる。

 どこかに片貝の共通項を感じる。


 ここの花火は、地元の人々が煙火の打ち上げ資格を取得し、煙火店の協力を持って打ち上げられている。それも、朝6時からである(笑)。
 昨年はもうちょっと遅く到着して、朝っぱらから町中に投げられる爆竹の音に驚愕したものであるが、その前にいきなり尺クラスの号砲が町中に何発も響き渡っているのである。

 いい目覚ましだ(笑)

 花火観覧の場所取りをし、名古屋圏の特盛モーニング(餡トーストと一部トレード)で腹を満たし(その後もう1軒入った珈琲店でもトーストとゆで卵が出て「あぁ、これが中京圏の喫茶店洗礼なんだな」って思ったが…)、10時過ぎから出発するという山車を見に行く。
 すると、近くで爆竹の音が…。
 そうなるとそちら方面に行かねばならない(笑)。住宅街を縫っていくと、そこに神輿がいた。

 昔の教場で授業の開始終了を告げるような大きな鐘「カラーンカラーンと」を振り回して神輿に乗っている。この鐘は、夜、大筒を奉納する際にも同じように降っていて、それはそれで趣きがある。
 神輿と合わせて、大きな天狗の面を持った若者が、町々の家に入っていくのは厄払いとご祝儀を集めるためだろうか…。

 
 山車の巡航。
 ここの町中の大半はかや組らしく、あちこちをウロウロするのを何度か見かける。

 電線が低いところでは、こうやって棒で電線を持ち上げる。昔、小千谷の万灯パレードもこうやっていたなぁって思いだす。


 方向転換は力技。車輪には鉄輪が填められており、曲がる際には力づくで押す。いや、そこ、アスファルト削れているんですけど…(笑)。


 山車の下にはお囃子隊。女の子の袴姿がかわいらしい。朝のうちは化粧も生きて、妙な大人っぽさを感じる。


 昼には3台の屋台が1カ所に集まり、からくり人形の舞いが披露される。


▲本町山車「神宮皇后車」
 神宮皇后が新羅攻めをする際に釣りで占ったという主題のからくりで、前立ての采振り人形の舞の後、神宮皇后が出てきて魚を釣り上げるというもの。右で見守っているのは武内宿祢。
 釣竿の先に魚が付いているのだが、それをブンブン振り回すので、そんなに振り回すとリリースされそうだなぁって思う(笑)。


▲萱町山車「総代車」
 日本武尊が奥に鎮座している。かつてはこの人形が踊っていたそうだが、今は前の総代人形「おべろべい人形」と巫女人形が踊る。総代人形は時折、目を向いて舌を出すしぐさが子供に人気とのこと。
 巫女人形は、一人ではかわいそうだからと後から追加されたという話が、小千谷横町の「巫女爺(めっこんじさ)」と同じエピソードで微笑ましい。


▲新町山車「鷹神天皇車」
 前立ての唐子人形が何ともかわいらしい。人形なのに、いい表情をするし、時折色気すら感じるのが不思議だ。


▲新町山車「鷹神天皇車」
 奥の鷹神天皇はどっかと座ったまま動かない。その前を女官が立つのだが、どことなく女優の中村玉緒さんを彷彿とさせる。動きも左右にスライドするだけなので、玉緒さんが「あらどうしましょう」ってオロオロするようで、そう思うと目が離せなくなる(笑)



 日中の暑い時間(汗だく状態)を屋内でやり過ごし、夕方は手筒花火見物へ。
 ここの手筒方法は、女性も参加できるのが一つの特徴。
 手筒は奉納者個人が火薬を詰めて作るのが基本と聞いている。この伝統行事に関しては、火薬取扱いの規制除外案件に記載されている。
 

 今年は思いっきり風下で、煙が飛んできて全く見えないは、花火の燃えカスが目に入ってきたはでさんざんだった。お隣が昨年の花火撮影の際に隣にいた方と知り、驚く(すみません、私人の顔と名前を忘れることに関しては天下一品です)


 今年はズームレンズを持っていって、アップを狙ってみるが煙が煙だったので、あんまりいいのが撮れなかった。


そして、夜は花火大会

▲10号玉 かや組 変芯千輪。芯の色変化もきれいだ。


 以下の3枚は「同時打ち」というもので、スターマインの合間に6回ほど打ち上げられる。5町(雪輪組、衣組、魁新組、桜組、かや組)がてんでに何発も(だいたい150発ぐらい)打ち上げる。多分、お互いにどの玉をどのタイミングで上げるといった細かい打ち合わせはされていないのだろう。どういった花火がそろい踏みするのかは、開いてみないとわからないのが撮る側の悩みであり、魅力である。








▲菓子蔵せき提供スターマイン(かや組)
 万華鏡が舞う。


▲雪輪組奉納スターマイン
 始めに大玉を打ち上げ(この時は8号)、その後尺雷の自爆(右前の明るく白くなっている部分)→文字仕掛け→スターマインと進み、最後に大玉(10号)で〆る。


▲桜組奉納スターマイン
 今年は予算潤沢だったようで、非常に豪華な打上となった。桜型の桜色の花火を何発も上げたが、完成率はイマイチのような気がした。


▲かや組奉納スターマイン
 光の宝石系だが、滞留煙に飲み込まれてしまった



 そして、再びバスの住人となり、爆眠しながら東京に帰ってきた。

いまだに生々しい爪痕

2011-09-16 01:01:00 | 新潟ネタ

▲愛好会奉納10周年記念@片貝の花火
 さすが花火好きの集まりだから、どう打ち上げたら無駄なくきれいに見えるかを分かってらっしゃる。

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 先日の台風12号で被害が大きかったJR紀勢線は復旧に半年以上かかるそうな。あの辺りは本当に代替路線がないから(そして高速道路網もないから)、絶対復旧は至上命令なんだろうな。

 7月末の新潟・福島豪雨では新潟県の被害も大きかったことは前にも書いた(と思う)。、
 今回の片貝帰省の戻りはローカル線に乗って湯沢まで移動した。途中の上越国際スキー場前駅~大沢駅間が上越線では最大の被害だと思われる。まだその爪痕が生々しく残っているのを車窓から見た。



 上越国際スキー場のゲレンデマップはこちらであるが(http://jkokusai.jp/img/map/j2.jpg)、この左下にある「リーゼンコースの」下部が2/3ほどがっさり持っていかれていた。
 そして、大沢駅までの二つほどのピークは大幅に山崩れが起き、JRの線路を乗り越えた畑&田んぼの方まで土砂流出が発生していたようだ。
 
 台風12号の被害で、深層地すべりと思われる画像が多数報道されていたが、この上越国際の辺りも同じような状況にあったと思われた。
 で、気になったのは、この崩れた山に植わっていたのがほとんど杉だったってことなんだよね。杉の保水力は広葉樹に比べると落ちるからなぁ…。
 大沢駅も駅後方の斜面から大量の泥水が流入したようで、線路のバラスト(線路の石のことね)が泥に覆われたままだった。
 昔のバラストはそれこそ砂利&砕石だったのだが、最近は、その上から樹脂を散布しているようで1個1個はがれることはないようだ(線路脇、いや、ズバリ線路で遊んでいた「悪い子」です)。だから、この泥も高圧水流でないと除けられないのかなぁって、水害から1月以上たった状況下で思った。

 とりあえず、現状は土砂は除けられて、山側には1トン土嚢が大量に積まれている状態。ただ、まだ山やあの斜面は崩れたままで、大量の杉の木が崩れた状態で放置されている。
 まぁ、冬までには撤去&整地されるのだろうけれど、結構生々しくって車窓とはいえ、ドッキリする。

 上越国際スキー場といえば、大別当(だいべっとう)の壁が名物だが(ひょっとして過去形?)、この壁のところも豪雨の影響で若干えぐれているように見えた。今年の冬は、例年以上にスリリングなコースになっているのかもしれない。まぁ、多分直すんだろうけれどね。



 ひと月前の水害被害でもこのありさまなんだから、つい先日の台風被害なんて、まだまだ手がつけようもないのかもしれない…。
 でも現地の人は不便だろうね。


▲還暦スターマイン@片貝花火
 フィナーレは愛好会とちょっと似たような構成になっていた。

片貝まつり

2011-09-11 19:45:00 | 花火

▲大柳火 尺5発同時打ち@片貝花火 2011/9/10
 いわゆる和火の系統で、普通の設定ではちゃんと写らない。で、それ専用の絞りにして撮るのだが、いつ上がるかもよく分からない。必ず昇銀竜が付くのだが、すべての昇銀竜がこの大柳火というわけではなく、やけに眩い銀菊だったりもする(これだと絞りを逆せねばならないのだよ)。そんな中、今年は何発か事前に大柳火と分かる番付があったのがありがたかった。(たまに大柳火と書いてあっても違う玉が上がることが過去何度かあったのだが…)
 で、花火後もしばらくシャッターを開けておいて、観覧客も入れてみた。この花火の撮り方の一つの帰結だと思う。
 これは自由観覧席の風景である。例年、テントを張ってここに泊まって2日間通しで見る人も少なくない。
 でもこの撮影地点、どうも来年はダメらしい…。


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 金・土開催の片貝花火。天気は両日とも何とか持ち、4年連続の奇跡の片貝となった(片貝は2日のうちどちらかは雨が降るのが半ば定番化している)。10日は同じ小千谷市内の実家の方とか、シャトルバス発着のイオンとかはザンザカ降っていたんだけれど…。
 で、土曜日は初めから自由観覧席で見ることにして、朝早くから場所取りだけをしていた。
 だけど、感覚としては前回の土日開催よりは人は少なかったように思う。いや、平日開催に比べれば混雑はしているのだよ。でも想定以上ではなかったってこと。前回の週末開催は雨でもものすごい人出だったように思ったのだが…。
 花火って気分じゃない人がまだ多いのかな。

 でもね、マナー違反の人は結構多かったように思う。



▲四尺玉 昇天銀竜黄金すだれ小割浮模様@片貝花火2011/9/9
 世界一の四尺玉は初日より。本当は10日の黄金千輪二段咲きの方が好きなのだが、どうしてもコンディションが整わないのだよね~。今年は煙が邪魔だった…。

※※


 ここの花火は普通の花火大会と思って来てはいけない。人口わずか5000名程度の小さな町の町民が身銭を切って打ち上げる花火なのだ。
 そのため、朝から町は玉送りなどの行事が行われる。いつも片貝の町中でそういったものを見ていたわけだが、今回は田んぼの真ん中を歩く某町の「若・小若」の屋台を見かけた。その集落の集合場所では、ひとりの笛吹きがあの片貝独特の祭囃子を吹いて見送っていた。静かな神社への道行き…。
 片貝の町中ではじけ飛んでいるのはほんの一部に過ぎないことを知った。

 元々は地元の人による地元の人のための祭りであって、観光客を全面的に受け入れるようになったのはごく最近にすぎない。
 すべての花火は浅原神社への奉納である。

 そんな花火を奉納するためにやってくる屋台が、たかが花火を見る客よりも早く会場を出るってどういうことだって、クレーム付けてきた馬鹿者がいたらしい。
 そういう片貝の花火の「意味」も「思い」も知らないヤツは、今すぐ四尺玉の筒に突っ込んでやりたい。むしろ来なくてよろしい!

 また、花火終了後に歩いてシャトルバスや駐車場に向かう人波を逆走してくる車。警備員がここは車は通行禁止だからって注意しても逆切れするやつ。お前も三尺玉に筒に突っ込んでやる! 二度と片貝に足を踏み入れるんじゃない!



▲尺玉2発 千輪@片貝花火 2011/9/9
 個人的にピンクのキラキラ千輪って呼んでいたが、正式には「昇曲導付金波緑分砲に紅点滅千輪」というらしい。昨年知ったがまだ覚えられない(笑)。
 片貝煙火って実は千輪が結構きれいなんだよね。

※※



 片貝側もがんばっていると思うだよね。小千谷市の協力を得ているとはいえ、運営は地元の煙火協会が行っている。それが商売ではない人々が、力を寄せ合って開催している花火大会、もとい奉納煙火なのである。
 最近は公式HPなども作成して、いろんな広報に努めているが、その思いのすべてが赤の他人に届くことはなかなか難しい。

 だからそんな不心得者が出てくるのだ。




▲にゃんスターマイン@片貝花火 2011/9/9
 毎年型物のスターマインを上げる片貝煙火。今年は柏崎でも上げた猫のスターマイン。なかなかの成功率だった。

※※



 でも、もう片貝は昔のような、それこそ市内でも他地域の者は見ることも難しい…という時代に戻ることはできない。
 そして片貝側も、観光客を受け入れざるを得ない背景があるわけだし…。

 少子化というのは伝統の祭りを維持するにもなかなかに厳しい状況である。



▲おさかな芯の変化菊@片貝花火 2011/9/9
 で、最近増えているのが型物芯の割物。これは、お魚型の芯が入った割物で、青いラインの外枠をつなげると、左下を頭に、右上を尾っぽとしたお魚型が見えてくるでしょ。
 今年は、このほかにハート芯やスマイル芯などの割物が上がった。で、この成功率が結構高いんだ。伊勢でもこのおさかな芯を上げたらしいし…。


※※


 でもまぁ、片貝はまた来年も同じように花火を打ち上げる。それは雨が降ろうが槍が降ろうが地震が起きようが変わらないわけで、その花火を打ち上げるために節制して貯金をし、その一瞬にかける気概が、決してスタイリッシュではないけれどとっても血が通っているんだと思うんだよね。
 それって、多くの人が忘れつつある愚直な生き方なのではないかな。