gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

あんこうあんこう大洗

2016-03-28 22:54:00 | 花火

▲大洗といえばアンコウですな。くっ!あんこう鍋食い損ねた…。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 さて、今年はカレンダーの並びがよいというか、「大曲の新コレ」の翌日は「大洗の海楽フェスタ」!という具合に並んだ。
 一般的に「ガルパソはいいぞぉ~」的なものらしいが、花火属性の人間にとってはちとベクトルが異なる。

 「野村はいいぞぉ~」的なものとなる。

 当初は、大曲から大洗へ電車で行こうと思ったのだが、速さではいったん東京戻ってから大洗へというルートが最短と出る。当然、それは早いのだが、何しろⅤ字移動。運賃も結構かかる。かといって、途中で新幹線を降りて在来線を乗り継いで行くのも結構大変そう…。移動時間にも移動運賃にも心が折れそうになる頃、お車隊のナンパ成功! 乗っけていただくこととなる(その節は本当にありがとうございました)

 それでもアプリ検索すると約6時間。
 日本って広いのねw 日ごろ車移動しないので、移動感覚が全く分からん!

 ということで、秋田道→東北道→常磐道と一路南下する。



▲アンコウだけじゃなくてタコもおるで!


 常磐道というと、ええ、あそこを通るのですよ。F1脇。F1そのものはわずかしか見えないんだけどね。
 常磐道の脇には線量が表示されており、先ほどまで0.2μSvだったのが、ちょっと走ると4.3μSvなんて数値がググッと上がるポイントもある。それはごくわずかな区間なのだが、間違いなくそこは帰宅困難地域。そこには除染袋が積み上げられている。1カ所や2カ所ではない。何カ所にもそういうのが置かれていて、道の脇にも積み上げられていて…。これって、確か最終処分場とか行先とか処分方法とか全然決まっていないんだよね。そして、以前除染したところがまた時間が経つと除染が必要な状況になり、新たな除染袋が積まれるという、まさに賽の河原。
 何も言うこともできず、どことなく車内に漂う重たげな空気がその先行きを語っていた。

 F1と常磐道の距離は近くはないけれど、思った以上に近かった。
 新潟にも柏崎刈羽原発があって、私の故郷はその30km圏内。市西部の300メートルほどの山に登ると、じかに原発が見えるポイントもある。あれが万が一事故を起こして、風向きが悪いと(というかほぼ風下だ)、私の故郷もこうなってしまうのだなって胃の腑に石を詰め込まれたようなジャリッとした思いが込み上げる。

 私は今まであれを見ないふりをしてきたんだな、と…。



 さて、そんな深刻なことを思っても、人間腹が減る。小名浜で海鮮を食べて、大洗へGO!


▲海鮮丼! ピッカピカの海老が新鮮で、なかなか殻が剥けない難易度高めであった


 海楽フェスタは、朝から開催されている。開場と同時に駐車場が埋まったっっっっ! なんて情報もあったが、午後もだいぶ経つと帰る人も結構いるようで、駐車場は意外と空いていた。難なく岸壁近くに車を止める。

 あ、運転お疲れ様でした 〇¬最敬礼



 その先には三脚が結構並んでいる。そして顔見知りがぞろぞろぞろぞろ…。前日、大曲で会った人もいるぞww
 一通りあいさつしてから、ビーチの方も見に行ったのだが、入る場所がないということで(正確にはかなり大回りが必要)、岸壁に戻ってくる。左側の方に行っていたら、そこはダメだと追い出され(前年はOKだったらしい)、先ほどの岸壁の隙間にそっと三脚を立てる。って、やってきた人が知り合いでしたw

 メイン会場ではどうやら蝶野氏が来ているらしく、勇ましい叫び声がわずかに聞こえる。が、その熱気は会場周辺のみで、岸壁にいる我々は冷たい海風に吹かれつつ、花火談義。開始時刻2分前になってからスタンバイするといったゆるゆるさ。


 ということで、特に何の前振りもないけれど打ち上げ開始でございます!



▲10号五重芯変化菊


 初弾からしてこれである。出し惜しみなし! 全力野村!!(いやぁ、でもあの野村さんだから、全力ってわけじゃないでしょっ!とも思ってみたり…)



▲10号錦冠菊。月を添えて…。

 メイン会場では「中の人」による玉名読み上げがされているようだけど、こちらまでは聞こえてこない。淡々と至玉が打ち上がる。



▲5号夜空の煌めき


▲5号夜空の煌めき


▲5号夜空の煌めき


 以前はスタマ中心だったらしいが(あ、今回初観覧です)、今回は7号10号の単発打ちが中心。その合間に5号10発とかもあるのだが、その5号すら油断ならん。けしからんw




▲7号八重芯変化菊


▲7号三重芯変化菊


 大玉には曲導がついているが、ほとんど銀龍だな。でも突堤の先から上がる花火は、背景には余計な光源がないため、真っ暗なスクリーンを切り裂いて上る感じ。その白さと月の白さは対となって海に反射する(月が画面的にうるさいのでトリミングで外しまくっているが…)




▲10号銀菊先変化


▲10号錦八方黄金点滅


▲10号イルミネーション


 イルミネーションギュルンギュルン! もう、これどうなっているのって考えるの放棄。ア~レ~って感じでただぽかーんとすることにする。



▲10号八重芯錦冠菊


▲夜空の百花園

 コレ、最近あっちであまり見ないんだよな…。



▲10号四重芯変化菊

 親星が一部偏ってしまった



▲10号銀冠菊
 


▲10号錦八方牡丹


▲5号光の七変化

 ほんに小玉も油断できんわ!




▲10号牡丹八方咲

 今回、ひゃあ!と思ったのがコレ。当初、某煙火店産かと思ったが、あっさり論破されてしまった。昨年、見たあの玉と印象が同じだったんで、大分フィルターがかかってしまった。
 私の眼力なんてそんなもんですw



▲10号光の波紋
 
 波紋の海面反射は無理やり頑張ってみたw




▲10号煌めきの華

 私はあまり野村追っかけではないので、こういう滑らかで大ぶりな野村産錦冠を見る機会はあまりないのかも。ゆったり広がる感がよいわ~。



▲10号時差式八方咲


▲10号引先緑八方咲


▲10号五重芯変化菊

 五重芯2発目! ここ、競技会でもなんでもなく、イベントの一部としての花火なんですけど~。

 この辺り、よくよく耳を澄ますと、中の人の声が微かに聞こえてきた。風向き変わったんだ。そういえば、いつの間にか、寒くないや!




▲10号大錦菊


▲スターマイン「大洗を彩る火の芸術」

 八方のスタマって「余白」というのか「余黒」の美だよなと実感する内容



▲スターマイン「大洗を彩る火の芸術」

 そして、〆はスターマイン。で最後は錦にポカポカキラキラ~

 打~止め~! 



 さて、ここからの帰りは鉄路。自力帰還である。
 もたもたしているうちに電車が1本行ってしまい、次の電車は40分後という状態。ホームに上がって列を作ってみるが、通常ガルパン勢と合わせて、ホームから人が零れそうな状態。全員乗れるのかなぁ、って心配になったが、通常2両の編成が、この日は5両編成に。座ることはできなかったけれど、らくらく立って水戸へ。

 水戸からは特急ときわで一路東京へ。
 ときわは全席指定車両。指定席がすでに売れている場合は、席の上のランプがグリーンになり、空いている席が赤くなるという。で、結構緑ランプなのだが、全然人が乗ってこないのだよ。これって、買ったけれど乗り損ねたガルパン勢が大勢いるってこと!? といった些細な疑問を残しつつ、無事上野着。

 1泊2日にしてはかなーり濃い内容となったが、たっぷり楽しめました。


 現地でお会いした方々、餌付けしてくださった方々、移動協力いただいた方々、本当に本当にありがとうございました~!


久々の悪条件「新作花火コレクション」

2016-03-27 21:47:00 | 花火

▲開幕前、霧が晴れてクリアになったのだけど…。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 天気予報は、雨のち曇り。どうやら花火の上がる間は雨は落ちなさそうという予報で出かけた、大曲の新作花火コレクション。
 3連休なので設定されたと思われる6:00発の臨時こまちは、(私の車両は)乗車率50%程度で秋田県に入った。新幹線は雪の少ない車窓を映しながら疾走する。県境の山の中で、ふきのとうを見つけた時はマジかよって思った。
 峠を越えて標高を下げていくと、ガスが周りを覆いだす。遠くに見える山の頂は軒並み雲の中であった。





▲オープニング花火、上げている場合ではなかった


 大曲の駅でタクシー相乗りをして会場へ。
 大曲ファミリースキー場も霧に包まれていた。足元には雪が残り、空気は暖かいという典型的な春の雪霧だ。うーん、これでは花火が見えない…。だがまだ午前中である、夜に回復するという予報を信じるしかあるまい。




▲ハーフタイム花火「青色研究」
 大曲花火協同組合、足利工業大学の産学共同研究事業

 午後になり、パンフレットの売り子に出る。だが外はまるで異世界へ通じるような霧。雨もまだ止まない。それでも駐車場の車の中にいる人に何冊かお買い上げいただく。
 その途中、今日は花火上がるの?って聞かれる。少しずつ悪くなる天気予報を見ながら、夜には上がりますから…と答える。




▲ハーフタイム花火「青色研究」

 15時に止むとされた雨は16時になってもまだ降っていた。
 会場は風によって霧が晴れたり停滞したりの繰り返し。17時を過ぎると団体客も訪れるようになり、にわかに賑やかになる。そのころになると雨こそは止んだが、湿度は高いまま。




▲インターバル花火「世界の花火 日本の花火」

 開始直前になって、会場へ。
 スタンバイ完了時、霧は晴れて、空は澄んでいた、この時は…。
 



▲ファイナル花火「和火進化論」

 その後、開会のあいさつなどが続き、その間に十分に周りは暗くなった。
 そしてオープニング花火。
 審査基準となる標準審査玉が上がる。


 あれ? 山から霧が下りてきている!?




▲標準審査玉「古都の花絵巻」

 ちょうど花火が開く位置に、霧が下がってきている。そしてその霧はさらに下がってきて、以後の花火がことごとく霧に食われるという…。周囲の観客の「あー」という声が響くのみ…。

 それでも第1クールはまだましな方だったのかもしれない。第2クールに至ってはほぼ合掌状態。
 インターバル花火もトラしか見えんしったしなぁ…。まぁ、そういう天気の采配になってしまったのだから仕方ない。


 ということで、以下の入賞花火にはかなりコンディションが悪いのを、現像の過程でグリグリいじり倒したのもあるのでご容赦を…。




▲審査員特別賞「ちいさなかわいいお花たち」和田順:神奈川県・ファイアート神奈川

 ただでさえ大きくない4号玉5号玉の内側に、さらに小さな玉をいくつも仕込むという「千輪」という種類の花火で小さな花を表現。昨年の菜の花もよかったけれど、これもとてもよかった。




▲銅賞「一虚一実『菊型に差し色』」瀬沼輝明:新潟県・小千谷煙火興行

 私の田舎から初登場の煙火店。コンディションの良くない第1クールだったけれど、なんと入賞されました! 前半だけでもわずかに玉が見えたのが幸い。




▲銅賞「floral」小幡知明:群馬県・菊屋小幡煙火店

 小幡さんは第3クール。色ごとにまとめた花を打ち上げて、写真的には薄霧に反射して空気まで染まるというファンタジー。
 小幡さんの日ごろの行いがよかったために、この後コンディションが好転したという「キッカケの花火」
 ※えぇ、このネタ使い倒しますよ!!




▲銅賞「レインボール」飯田茂雄:山梨県・齋木煙火本店

 本店さんの工場長は第2クール。一番コンディションよくなかったと思われるのだけど、とにかく明るい花火なので、霧のスクリーンを通り越してしっかり見えた。そして虹色虹色虹色。虹って、空気中の水蒸気がないと見えないからねw

 


▲銀賞「曼荼羅~光がおりなす世界~」坂井崇嗣:福島県・菅野煙火店

 いぎなし八重芯来たよ。しかも、きちんと丸い。正義だ!
 二次会で、大学が新潟だったって分かって、一気に親近感がわきました!!




▲金賞「陽炎の花~ゆらめきときらめきと~」気賀澤文平:長野県・伊那火工堀内煙火店

 今年の優勝は、伊那火工堀内煙火店の花火師さん。明るい錦を昨年に続いて出してきた。太い星のラインは存在感ありあり。ってか、レンズ曇っているよなぁ…orz




▲花火鑑賞士賞「栄光の勲章」今野貴文:秋田県・北日本花火興業

 通常の審査枠とは別に、花火鑑賞士が当日会場で投票して選ぶ賞がコレ。実は私は別な人のを選んだのだが、この花火も迷ったので納得。この日最年少の地元大曲の花火師である。まったく可愛くってあざといぜ(褒め言葉)
 二次会では親子で日本酒を持ってついで回っていたよw

 


 花火終了後は、レセプションと二次会へ。
 さすがにこのコンディションでの審査には時間がかかったようで、押し気味の進行となった。きっちりと審査概要が説明され、それぞれに納得いく理由付けがされていた。
 
 夏の大曲もそうなのかもしれないけれど、この部分がオープンになってもいいと思うんだよね。


〈おまけ〉
 今回のプライベート花火では花火仲間が花火を打ち上げた。コンディション的には最悪の時だったけれど、せっかくなので記念掲載


▲プライベート花火6「昇曲付紫芯菊先青光露」


▲プライベート花火7「ももいろ花嵐」

 この後の花火はきっと空の上から見えているよ…。