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初開催の花火甲子園

2019-11-18 00:59:00 | 花火

オープニング花火「VICTORY ROAD~想いは一つ~」
若松屋

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 今年、5月にラグーナテンボス(愛知県蒲郡市)を舞台に「花火フェス」というイベントが行われた。非常に魅力的な内容だったが、その前日に黒船まつり(静岡県下田市)の花火大会に行く予定を立てて宿も有給申請も済ませていた自分にとっては、ちょっと予定外だった。
 行けばよい内容だと予想され、実際いい内容だったわけだが、まぁ来年行こうかと思っていた。

 そんなところに、秋「花火甲子園」やります、ラグーナで!! って方が流れてきたら、思わず乗っちゃうよねw

 ということで、三河大塚の駅からとことこ坂を下る。細い路地を歩いていると、この辺りは元漁師町だったことがわかる。そしてその路地の向こうにそびえたつ大観覧車がちょっとした異次元感があって、なかなかザワザワする。

 すでに入場待機列ができていた。その列よりもはるかに長い屋台の圧がすごいw しかももう販売開始できまっせモードで…。いや、うちら場所決まらんと屋台飯どころじゃないんで…。


 入場後、場所取りをして、ラグーナの物販で蒲郡のミカンをゲット! ついでにニンジン50円とか、栗饅頭とか、ウナギおにぎりとかを仕入れ一休みしてから再度会場へ…。渥美半島と知多半島に囲まれる三河湾だから、対岸がうっすら明るい。

 そうして、暗くなり、打ち上げ開始の時刻となる。

◆◆◆今回、三脚が脚・雲台とも壊れ、一部ビヨヨヨ~ン
               となっている画像ありますorz◆◆◆



JCスターマイン。対岸が明るい


【5号玉優勝:三遠煙火(株)】
「いないいないばぁ~みんなで笑顔になーれ~」
 左の状態から、右の状態になる変化玉。さすがに同一玉では撮れないので別玉ですw 左の玉の黄色いラインが消えると、右上から左下に楕円に入っている円が見えてきて、この円が正面を向くと、右のような「笑顔」に見えるから「いないいないばぁ」なんだよね。


【5号玉準優勝:㈱磯谷煙火店】「スノークリスタル」
 まぁ、新作花火を競う大会ではないから、おなじみの玉が出たっていいんだよ。実際、そうしている会社さん多かったし、5号としては端正だったし。


【5号玉特等:響屋大曲煙火(㈱)】「さくらんぼが実るまで」
 ピンクの花が咲き、実がなり、赤く熟すまでを一玉で表現した花火。5号って直径15センチぐらいの玉で、その中に花色の変化星と実色の分火星を配することで表現している。


【5号玉入選:(株)北日本花火興業】「インパクト・コア」
 10号もそうだけれど、ぶっちゃけ本店チックだよね…
          ε=ε=ε=ε=ε=ε=((((((((((ヽ(。>Д<)



【5号玉入選:(株)華松煙火】「Moving Art」
 5号だと、変化ぶぶんが少ないから静止画だと味気なく映る

そのほか、5号玉で気になったものをいくつか…。


「瑠璃色華模様」生島煙火 艶のある青


「スピリチュアル」加藤煙火 
 自分のレンズ、フラッシュが割と星になりがちなんだよねw


「昇り曲導付複輪入和火」豊橋煙火 割と好みの問題


「雪華~春を呼ぶいろどり~」若松屋 
 この玉は複数打つ方が華がある
 

「令和を祝う!紅梅の唄」ホソヤエンタープライズ
 これも複数取り込んでいるんだけれど、土浦のカスミ草から長い蕊に変わった分華やか


「モノクロームの華」菊屋小幡花火店
 最後まで撮ると、次の玉が開きだすというね…。



「光と闇のレクイエム」菊屋小幡花火店
 大曲で内閣総理大臣賞を取った業者から選ばれ、大曲での特別プログラムをアレンジ再現




10号玉の部

【10号玉 優勝】(株)小松煙火工業「昇曲付五重芯変化菊」
 こんなところで(失礼!)こんな玉を上げるなんて、なんなの!? 威嚇なの!?(違います)


【10号玉 準優勝】(株)北日本花火興業「GENESIS」
 本店っぽい………………━━━━━━━━ε=ヘ(*`゚ω´)ノ .:*゚
 そしてフィル・コリンズさんはお元気でしょうか…w


【10号玉特等】㈱磯谷煙火店「ミラーボール」
 うん、磯谷さんは、しばらくこの尺で押してくるんだよね…。


【10号玉入選】三遠煙火(株)「いないいないばぁ~世界中に笑顔を~」
 これ、自分のところからは全く見えなかったので、曲導だけ笑顔!?で終わったんだけれど、ちゃんと見た人いるの!? 審査員含め←ここ大事!


【10号玉入選】(株)マルゴー「木漏れ日の下のブルーベル」
 あ、ウチ、木漏れ日ないけれど、昨日ブルーベルの球根買いました\(^o^)/



「Mystery Stone」磯谷煙火店
 音楽花火の創始者による演目として



そして気になった10号玉よりピックアップ


「夜光幻想花」新潟煙火工業 ブラッシュアップしてきたのかな


「昇り曲導付複輪入和火」豊橋煙火
 これ、豊橋さんで一番いい四重芯だったと思う。土浦と風まつりぐらいしか見ていないけれどw


「結晶花」若松屋
 この名称の花火があるってことを知ってこの名なのか、そうではなくてこの名なのかが気になります!


「不知火」ワキノアートファクトリー
 本物の不知火を見たことがないため、リアルなのか、そうじゃないのかが分かりません


「緑青の花模様」糸井火工


「里山の忘れ柿」菊屋小幡花火店
 しいて言えば、小割の飛びの均一性かな…。

 そしてフィナーレ花火は加藤煙火さん









 無事に終了\(^o^)/
 行きの逆の道を通り、三河大塚の駅に着いたのが20時過ぎ。自分の取ったルートには同輩はおらず、みんな蒲郡に行ったのかなぁと思ったら、結構この駅の利用者がいた(JR側も臨時に職員手配していたし)
 豊橋で最終こだまに乗り換え、がら空きの自由席で一人酒盛りしつつ、スマホから画像をSNSに即効上げる(アナウンスさん必死にアピールしていたし)。
 2時間ちょっとで東京駅到着。家に着いたのが日付変更線3秒前だった。


 秋の花火だから、開始が18時と早めで、当日帰宅が可能となる。
 あまり現地にお金を落とせないなぁとは思いつつ、ミカンを20個以上買い込んだw




 花火の運営そのものはまだ初回だからあまり厳しいことは言うまい。慣れてないというか、初めてだから勝手も分からなかっただろうし、導線もいまいちなのは致し方ない。次回に改善すればいいだけの話し。
 ただ、継続するにはもっと動員しないと難しいだろうね…。フェスの入場料は適切だったのだろうか…。東京民からしたら全然知らない人たちばかりだった。地元アーティスト中心だとしたら、もう少しお安くしてもよかったんじゃないかなぁ…とは思いつつ、費用が掛かるからというのであれば。費用対効果でシビアに見る必要もあるだろう。
 花火、中学生以下は無料というのは、いい試みだったが、ホームページを積極的に見ない層にそれが行き届いていたかが疑問ではある。

 たぶんこの部分は消すかもしれないが、加筆するかもしれないw


越後牛の角突き小千谷場所千秋楽

2019-11-15 00:05:00 | 新潟ネタ

▲自分の牛を引き回す勢子と息子(3歳)。地域文化はこうやって引き継がれていく。

 故郷には、角突きの文化がある。
 江戸時代にはすでに文献に残るほど有名で、今は国指定重要無形民俗文化財に指定されている。
 越後の角突きは神事として行われ、すべての取り組みが引き分けで終わる。もともと農耕牛を使っていたこともあり、牛が大きなケガをしないように勢子が取り囲んで見守り、危ない状況になる前に牛を分ける。そういう角突きである。

 例年5月のゴールデンウィークに初場所が行われ、11月上旬に千秋楽を迎える。今年は久々に千秋楽の角突きを見に行った。


▲角突きをしている牛の周りで腰を落として両手を広げ「よしたー」っと気合をかける勢子たち


▲粕牛(かすうし)の中でも珍しい白い牛同士の取り組み。一回り大きい方がこの辺りの小学校で代々世話をしている「牛太郎」
 確かこの子が2代目だっけ…。デビューしたころにも見たことがあり、大きくなったなぁという感慨。


▲全校生徒が牛太郎の応援。角突き場の中に入れるのは高学年の男性のみ(引き回しのみで取り組みには出ません)。女性は子供と言えども入ることが許されない。これは今も昔も変わらない。それでも子供たちは柵の外から大声で「頑張れー」「牛太郎頑張れー」と応援する。


▲勢子は牛の目を見て様子を図る


▲勢子の間から牛の目を見せるのが撮影のポイントだったりする。なかなかそんな奇跡のようなタイミングには出会えない。


▲「よしたー!」の掛け声は、勢子の自発タイミングで行われるので、揃うことは少ない


▲飛夢皇(ひむおう)は。勢子の誘導なく場内に駆け踊り、自ら相手に頭を付ける「山ぬぎ」という技を持つ牛(小千谷まつりで大型花火を上げる「ヒム」グループの持ち牛)
 普通の牛は、牛持ちが頭を突き合わせるようにして、鼻ひもを抜く。それが角突き開始の合図。


▲角突きに疲れた牛を離すのは勢子の役目。危険を顧みず、鼻の穴に指を突っ込んでグイっと引っ張り、牛を離す。牛は鼻の穴が弱点なので、町中で牛に襲われそうになったら試してみよう!!(そんなシチュエーション来るのか!?)


▲放送席の上では、小さな子供とともにお母さんも観覧。見よ、幼児の真剣な眼差し。勢子さんのご家族かな…(加工してるから分からんかw)。


▲後半になるにしたがって、年齢の高い牛の取り組みとなる。年を重ねるとそれだけ大きくなるので、制御する勢子の数も増える


▲横綱牛は取り組みも長く、それを分ける勢子の技が光る


 越後の角突きは、かつて二十村郷と呼ばれるエリアで行われていた。旧山古志村~小千谷市東山~旧川口町~旧広神村がその辺りで、現自治体名で言うと、長岡市~小千谷市~魚沼市の山間部を指す。これらの地域は山伝いにつながりがあったとされる。父がこのエリアの出身になる(旧川口町木沢出身)。かつてはもっと多くの場所で角突きが行われて来たが、現在は東山と山古志の2か所で行われるのみである。
 この角突きエリアと、錦鯉発祥エリアはほぼ重なる。山深く、雪も大量に降るこの土地は地味が肥え、その豊かさを求めて人々が1000年以上前から山を上り、暮らしてきたという。

 15年前の地震の時、この地区も大きな被害を負った。一時は角突きが途絶えるかもしれないという危機感もあったがこうやって15年後も角突きができている。地元の方々の努力のたまものだと思う。そして角突きを応援してくれる人がいるからだと思う。

 山の人が少なくなっていくかもしれないけれど、こういう文化がいつまでも残るような日本であって欲しいと思う。