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どちらにも不幸な交通事故、スマホ見ていて信号無視

2017年02月10日 | 車社会を考える
「スマホ見てて、信号見なかった」…母子死傷

 埼玉県草加市中央の市道交差点で8日昼、多重事故があり、はずみで歩道に乗り上げたトラックが、手をつないで歩いていた母子をはね、母親が脳挫傷で即死し、次男(2)ら3人が軽傷を負った。
 トラックは赤信号を無視したとみられ、草加署に現行犯逮捕された運転手は、調べに「初めての道でスマートフォンで地図を見ており、信号を見ていなかった」と供述している。
 死亡したのは、同市住吉の銀行員荒井美季さん(38)。育休中だった。現場近くの防犯カメラには、荒井さんと次男とみられる2人が手をつないで歩く姿が映っていた。
 事故は8日午後0時半頃に発生。東京都葛飾区のアルバイトの男(28)のトラックが、別のトラックと交差点で出合い頭に衝突、はずみで歩道に突っ込み、荒井さん母子をはねた。巻き込まれた他2台の男女も軽傷を負った。
 

またまた、やるせない交通事故のニュースです。

事故の翌日が次男の誕生日で、職場復帰の日だったという被害者の女性。当たり前の普通の家族の日常が突然途切れた。
ご遺族のこれからを思うと、ほんとうにやりきれない。


私どもは車に乗らないので、日常的に運送業の方たちにはお世話になっている。なので、荷物を届けてくれる方たちには、特別の思いがある。
加害者の彼もアルバイトというが、社長さんの話ではとてもまじめな青年だったらしい。
スマホを見ていたのも、いつもの道が渋滞で、遅れそうなので、別の道を選んだ。はじめての道で、ナビの地図を見ていたからだという。・・・ジョブズよ、せつないなあ。 


車はいまだ不完全な乗り物。そのうっかりが、人の命を奪う機械・・・ということをどれだけの人が認識しているだろうか。自分は大丈夫と他人事になっていないだろうか。

自動ブレーキ機能のついた車の義務付け。そんな車がようやく作れるようになったのだから、普及のためにも、購入の際には補助金をつけたっていいじゃないですか。(政府のお金の使い方って、なんていうか、いつも違和感があるんだ。)

そして、歩道と車道の間には、必ず緩衝地帯を設けるとか、最低でもガードレールをつけてほしい。小さくてもそれが命を守る。


あと、余談だけど、宅配便の時間指定とか、2時間毎とか細かすぎて、受け取る立場としては、申し訳ない気持ちになる。
午前か午後、昼か夜か、2種類でも十分ありがたいと、私なんかは思うけど、そうは行かない世の中なのだろうか?・・・なんだか切ないなあ、ジョブズ。


亡くなられた女性のご冥福を祈ります。


おまけで、こちらの社説も 

自動ブレーキ 事故防止へ普及急ごう
東京新聞2017年2月10日

 せっかくの安全技術も基準がバラバラでは、運転者を惑わしかねないし、普及も進まないだろう。政府は「自動ブレーキ」の国際基準づくりをリードし、乗用車への搭載義務化を急いでほしい。

 ひと口に自動ブレーキといっても機能や性能はメーカーごと、そして車種ごとに大きく異なる。
 歩行者に対する停止実験では人形の前でピタリと止まる車と、止まれずに人形をはねてしまう車があるほどだ。統一した安全基準がなく、国内外のメーカーが独自に開発を進めてきたためだ。

 政府が先月、国連の作業部会で乗用車や小型貨物の国際基準づくりを提唱し、今秋から議論が始まることになった意義は大きい。

 国土交通省は国際基準ができれば、法改正し自動ブレーキの搭載を義務付けるというが、官民が協力して普及を進めるべきである。

 交通事故の原因の多くは運転者の判断ミスや、ブレーキとアクセルの踏みまちがいなど操作ミスだ。そうしたヒューマンエラー(人的ミス)をゼロにすることができないのだからクルマの安全性能を高めることが不可欠である。

 この分野で国内メーカーの草分けである富士重工業によれば、自動ブレーキを搭載した車は非搭載車に比べて、事故を約六割も減らすことができたという。「自動ブレーキによって死傷事故は約35%減った」との米運輸省の調査結果もある。

 ただ、注意したいのは自動ブレーキはあくまでも運転を補助する装置であって、完全に依存するようなものではないことだ。事故が起きた場合には運転者が全責任を負うのが大前提である。

 日本で二〇一五年に生産された新車で自動ブレーキが搭載されたのは約45%にとどまる。性能がバラバラなうえに、普及率も欧米に比べて低いのが実態だ。自動車保険の割引適用や、税制面での優遇など官民の後押しが欠かせない。

 クルマは計り知れない便益をもたらしてきた半面、交通事故でかつては年間一万人もの尊い人命を失わせてきた。交通戦争や「クルマは走る凶器」などとありがたくない言葉をなくすためにもメーカーは安全技術に注力してほしい。

 アクセルとブレーキの踏みまちがい防止装置をはじめ、日本の公道の制限速度を大幅に超えないよう、必要以上にスピードが出ない車などだ。国の政策も、安全を第一に考えたクルマづくりと、その普及にギアを入れ直すべきだ。



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4 コメント

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本当に・・・ (ひろみ)
2017-02-11 22:16:24
切ない事故ですね。。。

不注意だった運転手さんも一生懸命仕事をしていただけに。。。
停車して、確認するという余裕があれば・・・。
たった、数分、いえ、数秒の話だったのに・・・。

私は、車の運転、もう20年近くしていないので、
ハンドルはもうもたないと思います。
運転は好きだったけれど、日本にいるときから、
都市部での運転は、本当に苦手で、周囲を車で
囲まれるとあせってしまうのです。
さらに、スペインは、日本と走行車線が反対だし
運転が粗いので、さらにストレスがかかるから、
絶対に無理だと思うので。。。
免許だけは、更新したいけれど、日本へ帰った
ときだし、老眼が入ってきているので、更新さえ
無理なのかもーと思ったり(笑)

車なし山の中生活は、不便だけど、まぁ、なんとか
ないまま、6年経過しています。

9901
返信する
ひろみさんへ (金木犀)
2017-02-12 22:03:07
>車なし山の中生活

お子さんがいたら、もしかしたら今の日本では、考えられなくなってしまっているかも。
私も田舎育ちですが、うんと小さい頃は女性の車掌さんが乗ったボンネットバスに乗って、町まで出かけました。
となりのトトロに出てくるようなバス。(ネコバスじゃないけど)
今は、バスの運行本数も減り、時間に追われる生活の相乗で、車なしでは大変そうです。
スペインのスローライフは、いいですね。
返信する
路線バス (ひろみ)
2017-02-12 22:34:22
サラマンカまで1時間。
毎日運行がありますが、本数少ないです。
月~金は、朝一と午後一の2本がサラマンカ行きで、
サラマンカからの戻りは、午前の最後と夕方の2本。
土曜日は、朝一行って、午前の最後の戻りの往復1本ずつ。
日曜日は、サラマンカから日帰りできるように、午前中について、夕方最後の時間に戻る、往復1本です。

サラマンカh行くときは、午前中全部、って感じですが、まぁ、慣れてしまったら、なんとかいけます。
サラマンカへ行くのは、数ヶ月に1回、病院から呼び出しが来たときくらいですから。。。
最近は、サラマンカさえも、行くだけで、車と人の多さに、疲れちゃいます。

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返信する
サマランカまでのバスと比べると (金木犀)
2017-02-13 11:57:47
2~3分置きにやってくる、東京の電車と隔世の感。
バスの本数は、もう少しあったほうが助かるでしょうけど、それを勘定に入れてスケジュールを組めば、なんとかなるようにはなっているのですね。
「あきらめる」っていう発想も人間にはあったほうが、精神衛生上もいいのかも。
江戸時代と比べるのはナンセンスかもしれませんが、昔はどこに行くにも2本の足だけが頼りでしたから。あるだけでもありがたいですね。

若い頃はなんとも思わなかった東京の雑踏、今になって、たまに東京に行くとどっと疲れます。
私も、体がスローライフに慣れちゃったみたいです。そしてそれが私にとっては、心身に快適であることを知ってしまったから。
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