
演説するオバマ米大統領(4月5日)=AP
オバマ大統領のノーベル平和賞受賞に関しては、賛否両論あるようですが、私は、下記の読売新聞の記事を読んで、ノーベル賞委員会の意図が、オバマ改革にエールを贈り、平和への追い風を送ることにあったのだと納得しました。
実は、第一報を聞いたときは、うれしい反面、まだ早すぎるんじゃないか、あるいはこれをまた皮肉の種に使われるんじゃないかという懸念もあったのです。
それでちょっとわからなくなってしまったので、キネシオロジーテストを使いました(笑)
すると、私の体は、「オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞することは、世界にとって良いことである」に、イエスと強く反応しました。
だから、安心して「おめでとう、よかったね」と言いたいです。
以下青字は、記事抜粋
■ノーベル平和賞、オバマ米大統領(読売新聞) - goo ニュース
【オスロ=大内佐紀】ノルウェーのノーベル賞委員会は9日、2009年のノーベル平和賞を「国際協調外交を推進した功績」で、米国のバラク・オバマ大統領(48)に授与すると発表した。
中略
トールビョルン・ヤーグラン委員長は、核軍縮交渉のほか、国連をはじめ多国間の枠組みを重視し、中東和平交渉など、「対話」を促進していることについて、オバマ氏への「支持」を表明。オバマ氏が提唱する「グローバルな問題に取り組むため、みなが責任を分かち合おう」という考えに「ノーベル委員会が108年間、まさしく追求してきた理念だ」と最大限の賛辞を贈った。
オバマ氏は今年4月、プラハでの外交演説で、広島、長崎に原爆を投下した米国には、核兵器を使用した唯一の国として、行動する道義的責任があると語り、「核兵器のない世界」に向け、交渉開始を宣言。9月に国連安全保障理事会で、議長として「核兵器全廃に向けた」決議採択を主導した。ロシアと戦略核兵器の大幅削減を目指す交渉を開始、年内大筋合意を目指す。
授賞には、世界随一の経済力と軍事力を背景にした、ブッシュ前米政権時代の一国主義から決別し、多国間の対話を重視するオバマ氏にエールを送り、米国が国際社会との協調を強めることを促す狙いがある。
授賞理由では、米国が気候変動問題でより建設的な役割を演じている、とも指摘した。温室効果ガス削減で慎重意見が多い米国世論に大統領への協力を求める意図もうかがえる。
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アメリカ国内では、オバマ大統領はまだ何も成果を出していないという理由から、思ったとおり、受賞を皮肉る人たちもいるようですが、東西冷戦を終わらせたゴルバチョフが当時のソビエト国民に人気がなかったように、そばにいる人ほど厳しいことを言うのも、古今東西同じだなあと。
でも、せっかくパワーのリーダーが出現したのに、文句ばかりで足をひっぱって、もったいないなあと内心思っていたんですが。
では、オバマ大統領は本当に何もしていないのでしょうか。
こちらの記事にも書きましたが、就任して、1年もたっていないのに、どれだけ世界に働きかけ、平和への希望を与えてくれたことでしょう。
はっきり言えばブッシュ政権が行ってきた選択は、ことごとくフォースの領域から発せられたことであり、混乱といさかいを深めただけで、世界はアメリカ不信に陥っていました。
オバマ大統領が、それを180度変えて、まったく違う方向性を打ち出しました。そして今までのアメリカ大統領が誰もいえなかった核廃絶宣言。
先日の国連総会は、オバマ大統領の核廃絶への提言に、参加国が満場一致で賛成しました。世界からアメリカへの期待と信頼を取り戻すことができたというのは、アメリカ人自身誇りに思っていいことです。
第一、何もしていないというのがおかしいというのであれば、自宅軟禁されたまま1991年に同賞を受賞したアウンサンスーチーさんは、ノーベル平和賞をもらえる資格がなくなってしまいますからね。
先の見えないイラクやアフガン、国民皆保険制度への反対などで、大統領の支持率も下がってきていた矢先、「じゃあ、彼以外に誰がこの難問に立ち向かえるの?」とニュースを見ながら、アメリカ世論に悪態ついていた私ですが、オバマ改革に追い風を送るという理由なら今回の受賞は、よ~くわかりますともさ。
「岡目八目」といいますが、全体のことは少し離れてみた方がよくわかるんですよね。
今、米英で、イスラエルを巻き込んでのイラン攻撃が盛んにささやかれていますよね?こういう動きをオスロのノーベル賞選考委員会を見越しての先手を打つ、と言った意味でのオバマ大統領への平和賞授与ではないでしょうか?少なくとも、今後オバマ氏が大統領職にいる間は、アメリカにイラン攻撃をさせない、という意思が明確に読み取れると思います。
実は私、家にいる間はイギリスの国際放送BBCWORLDNEWSをBGM代わりに付けているんですけど、特別な同盟国・イギリスも今回の事には大変驚いているようです。又大変な当惑気味です。
本当に両国、「これでイラン攻撃しにくくなった」って感じです。
これで完全にアメリカの選択肢は狭まりましたね。
そうそう、広島・長崎の両市長が、2020年の五輪招致に乗り出しましたね。
特に、広島市長の秋葉忠利さん、筋金入りの平和主義者ですよね?市長、今から30年くらい前に米タフツ大学留学中から、米民主党の為に活動されていたとか、又、レーガンとカーターが争った大統領選挙の時は民主党への献金経験もあるとかで・・・・・。
この秋葉市長とオバマ大統領が実際会う機会が訪れるといいですよね。
本当に米共和党は人類の平和にとっては、地球の「ガン」だと実感しています。
>今、米英で、イスラエルを巻き込んでのイラン攻撃が盛んにささやかれていますよね?
イランのアフマドメジャド?(これでいいのか?舌かみそう・汗)大統領が再選されて、イスラエルとしては、気が休まらないでしょう。
イランへの先制攻撃は、もちろんオバマ大統領は望んでいないと思いますが、軍やイスラエルからオバマに対して圧力は十分あるんじゃないかと思います。
そういった意味で、おっしゃるように、
>今後オバマ氏が大統領職にいる間は、アメリカにイラン攻撃をさせない、という意思が明確に読み取れる
ということは、ありますよね。
オバマが、実行し得ない大義名分ができましたから。
>特別な同盟国・イギリスも今回の事には大変驚いているようです。又大変な当惑気味です。
そうでしたか。アメリカ国内も当惑しているようですし・・・。
武力に毒された人たちには、武力以外の選択肢が、わからないのかも。
ですから、皮肉の声もあるんでしょうね。
ノーベル平和賞は、もともと平和を作ろうとしている人を、応援するための賞であるそうです。ですから、理想主義で、いいのだと思います。理想がなくなれば、希望もなくなってしまいますから。
以前から、秋葉市長のパワーはすごいなと思っていたのですが、そうでしたか、30年位前からアメリカ民主党を支持していたのですね。
>秋葉市長とオバマ大統領が実際会う機会が訪れるといいですよね
先日、ルーツ駐日大使が広島を訪れ、秋葉市長とも話をされていました。きっと、その日が訪れると、私も期待してます。