れんたる♪「ふぁーちゃ」 より

お店は2015・4月に閉店いたしました。 
ありがとうございました。
以後は短期の「レンタル」でご利用ください。

念願の所に出かけました。

2019年07月15日 | お出かけ

 

 

しっとりとした日々

こんな日々は一人そぞろ歩きに最適と、

前から(随分前からですが)行きたいと思っていた

念願の所に出かけました。

金沢文芸館」です。

昭和初期に建てられた銀行を、平成になって

内部をリフォームされたそうです。

入館料は100円とお安いです。

(駐車場は前にある有料のPのみ、

この日は2時間ほど居て300円でした。)

尾張町周辺は見どころが一杯。

「蓄音機館」「泉鏡花記念館」

暗がり坂を下りれば主計町から東の茶屋街に行けます。

春は浅野川の桜が見事です。

建物の横の昔のお堀。

 

エレベーターで3階に上がると、「お待ちしていました」とばかり

(この日は誰も居なかった)

ボランティアのオジサマが丁寧に説明をして下さいました。

今回はここの二階にある「五木寛之」さんの展示コーナーを

見たかったので、そこを重点的に。

 

母がファンだったので、本がたくさんあって、

最近読んでいます。

金沢の地名や昔暮らした様子がたくさん登場します。

ここも設立の経緯なども書かれていたので

一度来てみたいと思ってました。

珍しい彼の若い頃の写真や、たくさんの書物が収蔵されてました。

。。。

その、ボランティアのオジサマが、

「109の裏に、五木さんが直木賞受賞の電話を受けた

喫茶店がありますよ。」と言われたので、

地元の方はすっかりご存知でしょうが、

私は興味を引かれたので、一人歩きの自由さで

行ってみることにしました。

 

109から用水を挟んだ向こう側。

こんな上は見上げてみたこともない。

ありました、「喫茶ローレンス」。

(確かに、五木さんのエッセイに時々登場します)

でも真っ暗な感じ。

「時々やってるでしょう。」とのことだったので

今日はお休みかと諦めてデパートへ。

この近くのPに車を置いたので帰りに見上げると、

なんかライトがついてるような・・・。

この、「LA」の文字の下あたりに、

キラリと一か所光が見えたので、行ってみました。

やったー! 開いてるようでした。

三階まで他のお店の横から登ります。

階段からレトロな風情満喫です。

(許可を得て撮影)

「私は枯れたものが好きなんです。」と

私と同年代のママさん。

若いお客二人と、ちょっと面白いおしゃべりの最中でした。。

私は黙って聞いてました。

「あそこが五木さんが電話を受けた席よ、どうぞ座って。」

と言うので

座りました。

50年以上前の出来事ですけど、そのくらい

年月が経ったかと思うほどの、座り心地の椅子でした。

なるほど、此処で・・・。

彼のエッセイには時々登場します。

昔あった刑務所の裏のアパートから、下駄をつっかけて

当時は無料だった兼六園を抜け、毎日のように喫茶店に通ったとか。

お店の外にある螺旋階段の上の望楼のような

不思議な所からは

その頃は金沢の街がすっかり見渡されたのでは、

と、想われました。

 

「ミルクティ」を頼むと、大きなカップになみなみ。

そろそろ帰らねばと思ってた時刻、

これを飲み干すには30分はかかるなぁ、

と、覚悟を決めました。

おやつもついて500円。

なるほど、儲けを度外視した趣味の世界ですね。

(経営経験者はわかる)

 

ママさんのおしゃべりのちょっと変わった面白さは、

「喫茶ローレンス」のHPにも載っています。

 

我が家にはまだまだある五木さんの本。

又両方に出かけて行くことになりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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