昭和・私の記憶

途切れることのない吾想い 吾昭和の記憶を物語る
 

アコウを釣った

2021年02月14日 21時06分43秒 | 1 想い出る故郷 ~1962年

「!」
「 ・・・・おとうちゃん 」
「 ん?」
「 ひっかかったぁ 」
「 かしてみい 」 
親父に てぐす を渡した。
「 オッ! 喰うちょるど 」
然も、手ごたえ十分の大物
たかが四歳
の私
とうてい釣り揚げられる魚ではなかったのである。
親父が 引揚げると 
それは アコウ であった。

その晩
アコウを入れたバケツを天井に吊るして、眠った。

11719796

 

 

 

 

 

 

 

一晩 明けて
会うもん、合うもん、皆に
魚のアタリを

「 ガツン ゆうた !」
・・・云うて、そりゃあもう  ゆうわ  ゆうわ
ほいで
斯くして
アコウを釣った アコウを釣った
と そりゃあもう
天下を取ったみたいに
おおぐち たれる は たれる
・・・と、、後年
それは、
親父の語り草であった

アコウを入れたバケツを天井に吊るして、眠った  」
・・・この 行 ( くだり ) の光景、脳裡に焼きついている。
当時は 祖父母の2階に住いしていた。

日に照らされて もう 元気溌剌
天真爛漫は
周りの人を、思わず微笑ました

『 日 』 ・・・とは、両親や祖父母をはじめ親族のこと
『 照らされる 』 ・・・とは、愛情をいう


コメント    この記事についてブログを書く
« サトオッチャン | トップ | 吾母との絆の証し »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。