「 一握の砂・悲しき玩具 」 石川啄木歌集・・金田一京助編
新潮文庫 ( 昭和四十三年三月十日 二十八刷改版 )
の、序文である。
世の中には途方も無い仁もあるものぢゃ、歌集の序を書けとある
人もあらうに此の俺に新派の歌集の序を書けとぢゃ
ああでも無い、かうでも無い、・・・・
「 アハハハハハッ 」
・・ともがき・舟木 が、笑い出した
「 どうした、何がおかしいんヤ?」
「 さっきから、そこばっかり、何遍も呼んでいる 」
「 途方もない仁もあるものぢゃ・・と 」
「 あるものじゃ・・何遍も呼んで、覚えるんじゃ 」
彼は、昔の言葉遣いが面白かったようだ
「 ・・ああでも無い、かうでも無い・・ 」
昭和44年(1969年)中学三年生の秋のことである
中学生の頃、文庫本を読むのがトレンドであった
大人の真似をしたかったのである
私も真面目ぶって、「ゲーテ詩集」や「リルケ詩集」を読んだりして、淡い心持に浸っていた
しかれども、私は、文学少女には成れなかった
「雪国」や「伊豆の踊り子」・・心に響かなかった
他にも、白秋や藤村、と、試みたものの
何も身に着かなかったのである
私には文学は向かない
・・そう思った
夕方6時半頃放映されていた
短編TVドラマ「姉妹 あねいもうと」
妹役の岡崎友紀
吾々(中学3年男子生徒)のアイドルに