KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

自分へご褒美・病院にて

2021年09月06日 | 俳句
天気 時々大雨 23℃

今日も雨冷えの一日だった。
午後は昼食抜きのCT検査など、病院の検査二つに外来診察が二つの科・・忙しいこと。体調悪いのもあってひどく疲れたので、3時半ごろ終わってからの自分への御褒美に、病院内のいつものカフェのモンブラン。
ここのモンブランは初めて食べた。私は、一つ気に入ったケーキがあると、他のケーキが不味いと困るのでいつも同じものしか食べていなかった。さて、このモンブランが美味しかったか、と訊かれたら・・生クリームたっぷりで、年寄向きではなかった。でも、半分くらいまでは美味しかった。昼食抜きでもあったし。

今日の検査。脳のCT写真は、とっても綺麗な脳内に見えた。「海馬は綺麗ですね、今のところ認知症の心配なし」と言われた去年の夏と変わらない。がんの転移を調べたがその心配はなかった。
でも、心臓の方は・・ペースメーカーで心室を動かしているので、心房の方はかなりお疲れらしい。ま、齢から言ったら仕方ないのだろう。器械の電池の換え時を訊いてみた。
「7年後ですね」・・生きていないわ。


診察室前の待合の隣のベンチで、高齢の(私と同じくらい)夫婦連れが言い争いをしている。
「今更、何言ってるのよ」奥さんの声が大きいので、私は思わず二人の方を見てしまった。
「俺にだって結論の出ないこともあるんだよ」
「私が決めることじゃないでしょ、さっきは先生にお願いします、って言ったじゃないの」
今度はダンナの声がだんだん高くなる。患者はダンナの方だ。
「・・あ~あ、どうしよう。やだやだ」だだをこねている子供みたいな。
「じゃ、やめるの?」
「いや、やめる訳にもいかない」
どうも、入院手術をすることになったが、入院はまだしも、手術が怖いらしいのだ。
グズグズ、はその後も続いていた。私は診察に呼ばれたのでその先は聞けなかったけれど・・
奥さんに頼りっきりの亭主、あとで廊下ですれ違ったが、奥さんの後ろをトボトボと歩いていた。みっともない、いい年して!と言いたくなった。夫婦揃っているのだから二人で頑張れるでしょ、と。

雨冷やワクチン接種場に列  KUMI
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6 コメント

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Unknown (小父さん)
2021-09-06 21:58:09
>「今更、何言ってるのよ」「俺にだって結論の出ないこともあるんだよ」

ああ、生きるってそういうことなんですね!

私の場合は、13年前にかかりつけ医も、総合病院も胆のう癌と判断したらしいし、家内が連絡して姉2人に兄貴まで心配して電話してきましたね。
未だに担当医と家内の話の内容は聞いておりませんが・・・。

担当医が私に何回も「癌とは言いませんが、疑いがある時はメスを入れますか?」とおそるおそる尋ねていました。
無知で知らないことくらい強いことはないですね。
私は「はい、切ってください」と数回答えました(笑)。担当医は私に問いかける時は、いつも緊張気味でしたね。私は悪いんだな!とだけ思ったものです(笑)

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の際には、家内が福岡の姉に「(私は)あんなにしているけど、けっこう臆病なんですよ」、姉は「そんなとこあるある」と会話しているのを聞いたからか、手術当日が元気よく(笑)手術室に向かって、全身麻酔を受けました。私を起こす声がするので目を開けたら、すべてが終わっていましたね。

さて、これから先、書かれている夫婦の会話のような容体になった時、どんな自分が居るか楽しみです?

最近は耳かきもやってもらっていませんが、歯医者さんでも、あ~床屋で顔を剃ってもらう時も、体に力が入っているらしいです(笑)

そんなことを思い出しました(汗)
おそまつ!

有難うございました。
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たよりたよられ (ふきのとう)
2021-09-07 10:15:57
頼り頼られ、ご夫婦で居ればこそのこと、喧嘩も然り、ひとりごとに自分で返事するよりはお幸せですね。ここまで生きて来れば夫の性格、妻の性格もかなりお解りなのですから、喧嘩も未然に防げるものと。耳に入るのは防ぎようも無いですし不愉快でしたね。昨日は私の冗談で娘夫婦に心配を掛けてしまいました。反省しています。
返信する
小父さん、結構傷持ちなのですね (KUMI)
2021-09-07 15:42:46
私は4ヶ所も手術痕がある、などと自慢?していますが。
あまり知識を持っている患者は、ドクターには面倒らしいですよ。
かといって、すべてお任せ・・も困るようです。
齢とともに、だんだん「お任せ」ムードになっていきます。
セカンドオピニオン、など受ける余裕もありませんから。

入院手術を決めたら、もうお任せにする・・病気の経験豊富な私の主義です。
この患者も、同じ科の患者なので私と似たような症状なのでしょう。
今痛くて我慢出来ない・・という症状なら「まな板の鯉」になれますけど。
あまり症状が出ないので、迷いが生じるのでしょうね。
きっと奥さんに決めて欲しかったのでしょう。
仲の良い夫婦なのでしょう、と思いました。
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ふきのとうさん、人前、はみっともない (KUMI)
2021-09-07 16:03:42
奥さまは結構冷静な口調でしたが、ダンナさんの方はだんだん声が大きくなり、人が周りにいることも忘れているようでした。看護師さんに生年月日を答えていたのを聞き、私と同年、と知りました。数々の苦難を越えてきた年齢、我慢も出来ますでしょうに。ま、羨ましかった、と言えばそれまでです。
心やさしいお婿さんですね。でも、いつまでも続くコロナ戦争に年寄がうんざりしているのは、事実ですから、皆さんの優しさに感謝、ですね。
返信する
Unknown (キャサリン)
2021-09-07 16:42:38
検査の結果を聞きに行った時、私は初めて
だったからか、先生に「癌です手術をしましょう」と言われ「わかりました」でしたから、
何ら異議な~し状態でしたね
私があまり反応しなかったからか先生が
「わかりますか?」と顏を覗き込んで
言ったのを覚えています
よよと泣き崩れればよかったのかも(;^ω^)
手術を決めて病院から会社に戻り、主人に
☎をし、上司に報告しました
それからが色々ととても忙しかったのを
覚えています
しかし、2回目以降は同じ反応かどうか
自分でもわかりませんね
二度と手術はしたくないと思っているので・・
返信する
キャサリンさん、今は怖くない病気ですし・・ (KUMI)
2021-09-07 18:41:03
がん、と聞いても、今は受け止め方は人それぞれですね。
私は少しは知識があって検査を受けましたから「やっぱり」で終わりました。
夫も初期がんを三回、私が一応治癒したので、「治るもの」と普通にしていましたね。
でも三度目は、別の場所で、最悪の状態で発見されて・・

現役ですと大変ですね。
がんへ理解のない人は悪い結果ばかりを考えますから。
復帰出来なかったら・・と、抗がん剤治療は重篤患者だと思ったり。
私の齢になると、ああそうですか、です。
ブログにあまり詳細は書けませんが・・
病気のデパートみたいな体ですから、あまり深刻には考えません。
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