もうすぐ10年

天気　晴

猛烈な北風で、積もった雪も日陰では融けない寒さ。


全国的に雪やら暴風やらで荒れ模様が続いているらしい。南関東はひたすら風が強く吹くばかりだ。風のおさまりのを待つしかない。

今朝の新聞のトップ記事。


私は、今年の春で術後ちょうど10年。他のがんは、大抵が5年経過で治癒宣言になるけれど、乳がんの場合は治癒は10年ということになる。春には、その「卒業検査」がある。
その検査を無事通過すれば、この58％に私も入る訳で。罹病した当時は、まさか10年後に自分が元気で居られるとは思っていなかった。元気、とは言えない障害者になってしまったけれど、生きていることは事実だ。
乳がんは、手術が治療の始まり、というくらい、それからの治療が大変な病気だ。初期か末期か、というだけではなく、がん細胞の違いで治療方法も様々。私は初期だったので手術は「こんなもの」というくらい軽かった。でも、その細胞が極めて悪質で、再発率50％以上、とか言われた。
そのために、放射線やら抗がん剤やら、費用も時間も半端なくかかった。
それでも、がんは怖くないもの、という想いに支えられてきた。
がん＝死、というイメージはもうない。初期であれば今は治癒するし、少なくとも数年は生き延びられる。がんになって嘆く時代ではない。

術後、色々世話になったネットの掲示板があった。そこで、私が見つけた言葉・・「最終的に、人間の生存率は0％」　がんになってもならなくても、この数字は確かなこと。
そう思えば、生きていることが楽になる。

痩身をななめに街のからつ風　　KUMI