KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

茅花と登校児と

2020年05月15日 | お散歩写真
天気 晴のち曇

明日は雨になる、というので、今日は掃除も洗濯もせず午前の早いうちに散歩に出た。午前中は目まいが楽な状態なのだ。歩くには困らない。

公園の少し高いところに茅花の生え拡がっているところがある。一昨年まではもっとたくさん生えていて、絮になると何とも懐かしいような風景になるのだが、今年はなぜか少ない。刈込み過ぎたのかもしれない。茅花は茅の穂だから、言ってみれば公園には邪魔な雑草。それを残しておく公園の管理に感動したのは、私だけかもしれないけれど。下の写真は一昨年のもの。


茅花流し、という季語がある。まさに今日のような雨を呼ぶ南風が吹いて茅花が揺れる時期のこと。
    老いふたり歩める茅花流しかな   KUMI
何年か前の句。夫と散歩に行くことはさほどなくて、別行動が多かった。一緒に歩いた、というほどの意味はない句だが主宰には選んでいただけた。

公園の池の黄菖蒲は今が見ごろ。


公園の入り口は幾つもあって、「自粛」の看板が目立つ。


帰路の公園の出口の隣は小学校。低学年のランドセルの子供が先生らしい男性に手を引かれて歩いていた。高学年の子供たちの遊ぶ姿は公園でたくさん出会ったので、びっくりした。


何だか涙ぐんでしまった。分散して登校日を設ける、とは聞いていたが来週からかと思っていた。
しばらく行くと、あちこちからランドセル姿の子供たちが学校を目指していた。わが家の前は通学路で、登校児や下校児の子供の声がうるさいほどなのに・・消えてしまい寂しいものだと思っていた。東京も、そろそろ緊急事態宣言から抜ける日が近いかもしれない。大人も子供も耐えてきた。元の日常は戻らなくても、子供たちには早く学校へ行けるようになって欲しい。

茅花野へ昔の日々を置いてゆく   KUMI

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4 コメント

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Unknown (小父さん)
2020-05-15 22:02:19
「老いふたり歩める茅花流しかな」

「茅花野へ昔の日々を置いてゆく」

この二つの句でこのページを言い表わしているようで俳句の凄さを感じます。

自由律俳句は一行詩とも呼ぶのか?季語も五七五も何もないので、私もたまに褒められはしましたが、自分でも理解していないようなところがありました。

このページには季節感、社会の動きも漂っていていいです。
貴姉は日本語がお上手なので勉強になります!

いやー、写真もいいですね~。

有難うございました。
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一目瞭然 (ふきのとう)
2020-05-16 07:47:27
仰るように当地も静かな雨の朝を迎えました。ツバナ一目瞭然、半分どころか1/3にも満たないですね。当地も今月いっぱい休校のようですが、この後どうなりますやら。家の近くが通学道路、騒がしさもおありでしょうが、ある意味元気も貰えるのではないでしょうか。先日<マーケットで大泣きしている幼児を目にしましたが久しぶりのことでした。「お母さん、手を出さないで泣かせて、泣かせて」と心の中で思ったのでした。子どもの言いなりになる親たちが多い世の中ですから.....
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小父さん、ありがとうございます (KUMI)
2020-05-16 17:07:46
過分のおことば、何とも嬉しいことですが・・
句は主宰に選ばれたもの以外は殆ど駄句です。
俳句を忘れないように、と毎日続けているだけですので、冷汗ものです。
写真歴の方が古いので、自信はあるかもしれません。
でも、今のカメラとスマホの性能は本当に良くなりました。
考えなくてもそれなりのモノにはなりますので。

自由律俳句も、山頭火をよく読みましたが、やはり根底には定型俳句があるような。
是非ぜひ、小父さんも俳句を始めますように。
鉛筆と歳時記だけで始められるシンプルな文学です。
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ふきのとうさん、走り梅雨でしょうか (KUMI)
2020-05-16 17:14:00
もう、5月も下旬ですから梅雨が近いと言っても良いのでしょうね。茅花の穂が出れば梅雨が近い、とよく言いますし。
子供の声は本当に必要、と思いました。緊急宣言前はスーパーに子供がうるさかったのですが、今は乳児連れのお母さんくらいしか居ません。走りまわる子を叱らないのに、泣く子にすぐおねだりのお菓子を買ってしまう・・することが逆ですよね。
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