天気 曇
秋の空気にはなったが、秋空にはならない。今日は東京オリンピックの開会式の日で、旧「体育の日」、それ以来晴天になる日と決まっていたのに、最近は空のご機嫌が悪くなった。あの日(オリンピック開会の日)の空が懐かしい。
その日は、薬師堂(武蔵国分寺)の如来さまの年に一日だけの御開帳の日でもある。「目の日」の10月10日に決めたのだそうだ。無論、晴れることが前提の、本堂の虫干しも兼ねてのこと。写真は、私が最後に行った。2018年の御開帳の時のもの。普段は入れない本堂へ、この日は入ることが出来て、重要文化財の薬師如来さまや十二神将を身近に拝観出来る。カメラは、フラッシュや三脚は使えないので、素人にはこれがやっと、という写真ではあるけれど。
今のお寺さんのHPには素晴らしく良く撮れた写真が載っているので、時々覗いている。
お寺さんの周囲は公園を歩いて崖(ハケ)を下りて名水百選の湧水から繋がる散歩道、数え切れないほど歩いた日々が懐かしい。
この年の末、夫の病気が発覚して、一年後には彼の世に旅立った。
薬師如来さまには随分とお参りして温情に縋ったけれど・・夫は助からなかった。その分、私は生き永らえているのかもしれない。同じ真言宗なので馴染みがあって、檀家ではないが本堂での御開帳の法要にも何度か加わったことがあった。
あんまり,ブログを思い出だけで埋めるのは(私は)好まない。だんだんそうなっていくのも仕方ないけれど・・一日一回くらいは、今日のことも書かねば。
さて、昨日チラと書いた、強盗事件と同じような事件が首都圏のあちこちで起きている。また、千葉でも老夫婦が襲われて900万円のタンス預金を盗まれた、という。でも、信じられないことが・・強盗にヤラレタことを家族へ伝えたのは事件の数日後、しかも奥さんの方は肋骨を骨折していて重症だったという。娘に電話出来たくらいだから、なぜすぐに警察消防へ連絡しなかった?
・・・・資産家の気持は解らないけれど、公けにしたくなかった事情は解かる気もする。タンス預金って、日本中に何兆円もあるらしい。どうせ使わないのなら、札束もタダの紙切れでしかない。
え?私はタンス預金なんて持ったことありませんよ、なけなしの金で有料ホームの費用を捻出しています、ほんとです。
「ない」などと言う人に限って札束がタンスに積んであるそうだけれど。私は長く生きていて「タンスに大金」という人の存在に出逢ったことが一度もない。でも私の周りにもそんな嘘つきがたくさん居たのかもしれない。
あ、私もタンス預金がありました、10万円くらいはいつも現金にして収納しています。災害の時のために。
薬師堂前を秋蝶飛ぶ低さ KUMI