1/2の時間 : half time

「奈良」「京都」「東京」。時代を移し、栄えた日本の都の懐かしい表情を、個性豊かな三つのハーフサイズカメラで写し取ります。

いろはのれん Vol.2

2009-01-17 16:35:09 | AUTO HALF-東京
のれんをくぐって、お店のウィンドウディスプレイを覗いていると、どこからともなく念仏の声が……。
のれんの向こう側を見ると、参道に向かってひとりの僧侶が托鉢を行っていました。
藍で染められたのれんの向こうに佇む、僧侶の袈裟の色も合わせたように藍色で、東京下町の元旦に出会った印象的な風景でした。
ダウンジャケットを着込んだ通行人の服装を見ても分かる通り、厳しく冷え込んだ朝だったからでしょうか、僧侶の足元をよく見ると、草鞋(わらじ)ではなく、足に優しそうなスニーカーです。
そうです。
修行とはいえ、真冬の屋外に一日中立ち通しなのですから、現代の僧侶はこれでイイんです。