はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

調整能力の限界

2008年03月26日 | 政治
 久しぶりの更新です。すみません。

年度末そして決算の山場を越えて時間の余裕が出てきました。

 あっぷあっぷ状態の福田内閣。

ついこの間までは手を繋ごうとしていた小沢一郎民主党代表は、

方針を転換して首相のクビを取る決断をしたとかしないとか。

 安倍前首相の突然の辞任劇は、まだまだ記憶に残っています。

もちろん福田首相が選ばれることになった理由も同じです。

そのなかでも「調整能力がある」という表現を想い出します。

しかし、首相の持ち味である調整能力は、

これまでも発揮されることはありませんでしたしこれからもないでしょう。

 福田首相が一番輝いていたと言われるのが官房長官時代。

調整能力の高さが評判になったのもこの時期。

それは「これだけはやりたい」と譲らない小泉元首相と、

「そんなことは絶対させない」と牙をむく抵抗勢力という構図があったからでしょう。

そのなかで福田首相は官房長官として落としどころを決めていただけ。

自分は賛成でも反対でもなく、

こうしたいということを表に出さないタイプが福田首相という政治家なのです。

調整能力だけでは限界があったようです。

 何がために首相になりたいのかが全然分からないという、

こうした福田首相の状況を、

総裁選挙の時から自民党議員たちは気付いていたはずです。

気付いていたのになぜ担いだか。

それは小泉・安倍時代に抵抗勢力と括られていた人たちが、

今度は自分たちの好きなことをやるために選んだ政治手法でしょう。

 担がれた人は不幸でしょうが地位と名誉を手に入れています。

政治家たちは次をもう考えて動き出しているようですが、

もっとも不幸なのはしわ寄せを押しつけられる国民なのでしょうか。


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