はるのほっぺ

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「短期or長期」政権?安倍晋三、総裁経験者に挨拶

2006年08月31日 | 政治
 いよいよ明日9月1日、安倍晋三が正式に出馬表明をします。その前に露払いよろしく、総裁経験者のところに挨拶回りを行いました。中曽根康弘、海部俊樹、河野洋平、森喜朗の4名。ご存じの通り、河野洋平だけは総理経験者ではありません、海部は新進党経由の出戻りです。
 まずは、森喜朗のところ。森の粋な計らい?で父上の前で写真撮影を行いました。この森喜朗は短期政権でした。それも小渕恵三の死に伴う、密室談合政権でしたからイメージの悪さがどこにいっても付いて回りました。おかげで小泉純一郎という人物の登場になったわけです。
 もう一人は、海部俊樹。羽田孜ではなく海部を選んだ理由に「みこしはパーの方が担ぎやすい」との謎言を小沢一郎が言ったとか。小沢が自民党幹事長時代です。
自民党分裂のときに、小沢たちに連行されてしまい、自民党総裁室から肖像画が取り外されてしまいました。二階俊博・経産相のおかげで自民党に復党できましたが、この人はまさに操り人形の典型的な総理です。
 悲劇王は河野洋平。自・社・さ政権のときに、村山富市から禅譲があった時にそれを辞退したとか。決断できない典型的な政治家で、中国への気配りだけしかありません。安倍晋三にもアジア外交の重要性を説いていました。三権の長なのですから少し自重することを望みます。
 最後は中曽根康弘。風見鶏の実力を発揮し、長期政権を実現した政治家です。国鉄民営化など確かな実績を残しているように見えますが、時と人に恵まれていたと私は思っています。ご本人は自分が実力者と錯覚していたので、郵政民営化の時までも息子を使って介入してしまいます。参院での採決前に、たまたま群馬にある中曽根事務所の前を通ったのですが、大勲位が事務所に来るとかで交通渋滞が発生していました。
 安倍晋三総裁が誕生しても、短期政権では!という声を聞きます。確かに選挙の流れを見ると、10月衆院補選、11月沖縄県知事選、来年4月統一地方選、7月参院選と立て続けにあります。特に参院選で自民党・公明党が過半数割れしてしまったら国会審議がすべてストップ、時の政権が崩壊してしまう可能性もあります。
 しかし、安倍晋三に代わりうる総裁候補が、今回のポスト小泉では出てきていません。麻生太郎、谷垣禎一はあくまでもポスト小泉で、ポスト安倍ではないと思います。その可能性があった中川昭一、額賀福志郎はチャンスをつかめませんでした。安倍晋三の一点買いで進んでしまった自民党の面々は覚悟を決めて支えないといけません。
 安定か不安定かと言われれば、不安定政権になると思います。しかし短期か長期かとなれば、長期政権になるような気がしています。
小泉首相が使った“解散総選挙”という伝家の宝刀の切れ味を、安倍晋三が覚えていれば多少の不安定要素を恐れずに自らが理想とする「美しい国」のかたちをみせてもらいたいものです。

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