はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

日本外交の意地の見せ所

2006年06月08日 | 政治

 韓国政府は、北朝鮮が横田めぐみさんの夫とされる拉致韓国人の金英男さんを母親の崔桂月さんと面会させると連絡してきたという報道がありました。
 今回の北朝鮮外交のコンサルタントは、相当な大国?ではないかと思います。
北朝鮮の観光地・金剛山で行われる南北離散家族再会の場という、同一民族の気持ちをくすぐるチャンスを有効に利用しようとしています。
 金さん家族のコメントを聞けば、その効果が分かります。
母親の崔さん
「会えることになって、これ以上、言葉がありません。
会ったら、『どれだけ苦労したのか』と言って、抱いて、なでてやりたい」

姉の金英子さん
「会うこと自体に意味があるので、場所にはこだわらない。
会わせてくれるようにしてくれる韓国政府と北朝鮮に感謝する」

そして日本側がドッキリしたのが、
母親の崔さんが言った「これは我々だけの苦しみではない」というコメントでしょう。
 日本外交としては、北朝鮮は韓国側を取り込むことで“日韓の連携”を分断する狙いがあること、そして韓国政府が日本より北朝鮮を選択することを想定内の範囲として考えることです。
 幸いに、毅然とした日本人がいますから安心です。横田夫妻です。
冷静かつ勇気あるコメントには頭が下がります。
「北朝鮮の思惑に乗せられる恐れがあり危険」
「拉致被害者と離散家族はまったく違う」
「会わせるだけで帰さないとすれば何か理由があるのでは。
英男さんを利用して『めぐみはもう亡くなりました』と言わせるのではないか」

 国民がここまで苦渋に耐えているのですから、今度は国家としての意地の見せ所です。韓国と連携して打開策を探るという妄想を捨てて、主権国家の意地を見せてもらいたいものです。
 小泉外交の総仕上げです。官邸がどのような動きを見せるか注目しています。

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2 コメント

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北の取引材料 (閑話ノート)
2006-06-09 11:28:46
こんにちは。閑話ノートです。

まったくご指摘のとおりですね。

韓国は会わせて貰う感覚でしょう。このために北の将軍さまに多額の貢物を献上・・・。

北は南北の絆を韓国に植え付ける。日韓関係は離反させる狙いが・・・。



早速、韓国の反応がありました。日本のように「対話と圧力」外交ではなかったから、会えることが実現したと。。。

それでは又。
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Unknown (はる)
2006-06-09 22:04:29
>閑話ノート様

コメントありがとうございます。

外交の基本は、対話そして圧力。

圧力にはいろいろなやり方がありますよね。その手段を考えるのに、少し日本の情報収集能力が低いのが気になります。
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