はるのほっぺ

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安倍内閣の人事「最初に名が挙がった人はダメ」

2006年09月01日 | 政治

 安倍晋三が自民党総裁選に向けて正式に出馬する旨の記者会見を行いました。報道のなかでは、産経新聞<安倍氏が正式出馬表明 自民総裁選>がその要旨をアップしています。
 小泉首相は安倍晋三の出馬表明を受けて以下のように語っています。日経<首相動静>より引用してみます。
(引用始め)
 小泉純一郎首相は1日夕、首相官邸で記者団に対し、安倍晋三官房長官が同日午後に自民党総裁選挙への出馬を正式表明したことについて、「3人そろったということでしょうね。あと出る人いないのか。3羽烏か」と感想を語った。記者団が「主要3候補の政策が出そろったが、首相の考えに最も近いのは誰か」と質問したのに対しては、「自民党で同じ内閣でやってきたから、大枠の方向は似たり寄ったりだと思うが、首相に就任してから一番気心が知れているのは、安倍さんだ」と明言。
 さらに、「しかし、麻生さんにしても、谷垣さんにしても大体、今の進むべき方向というのは、(自分と)そう違いはないと思っている」との認識を示した。記者団が「気心が知れているということは『支持ではないのか』」と畳み掛けたことに対しては、「立候補届け出以降、誰を支持するか、言った方が良いか、言わない方が良いか、これからよく考えてみたい」とした。
(引用終わり)
 「首相に就任してから一番気心が知れているのは、安倍さんだ」、このひと言は安倍晋三支持という大きな流れをさらに早めることは間違いありません。そのあと「誰を支持するか、言った方が良いか、言わない方が良いか、これからよく考えてみたい」と言ってみても他の候補へのフォローになっているとは思えません。
 小泉首相の意向が明らかになってきたところですが、次の安倍政権の人事が報道され始めました。ロイターの記事には<「安倍新政権」で柳沢氏重用の思惑、与謝野氏の後任との声も>とあります。以下に登場人物を引用します。
(引用始め)
 経済に決して明るくない安倍氏にとって、柳沢氏は「政権の経済政策運営を安心して任せられる数少ないベテラン議員の1人」(自民党財政改革研究会のメンバー)とされる。
 一方では、与謝野氏の財務相横滑りの可能性も指摘されており「与謝野氏の後任に柳沢氏が経済財政担当相に起用される可能性もかなりありそうだ」(財政改革研究会メンバー)とみられている。
 他方、与謝野担当相と重要な経済問題でしばしば意見が対立していた竹中平蔵総務相が、安倍内閣で重要ポストに就くのではないか、との観測も自民党内で急速に広がっている。与謝野氏と竹中氏では、マクロ経済政策の基本的なスタンスが異なるだけに、金融市場にとっても、柳沢氏や与謝野氏、竹中氏の処遇の行方から目が離せない。
(引用終わり)
 経済紙の報道でココまで書かれてしまうのは、安倍晋三が経済・財政に疎い面が指摘されていたからでしょう。確かに名前の挙がった、柳沢伯夫、与謝野馨、竹中平蔵の3人が閣僚になることを予想する声もあります。
 しかし、官邸主導の内閣を理想とする安倍晋三がこうした下馬評が高い人材を登用するでしょうか。下馬評が高いのと、政治家が持つべき経済政策の能力が高いのとは若干違いがあると思います。官僚や財界人、エコノミストの評価する人物像と、政治的な決断を下せる人物像であればどちらを選択するべきなのか。もちろん、選ばれるべきなのは政治的な能力を奮える人でないといけません。
 まぁ最初に名前の挙がった人よりも、党内などから「やる気」のある人物を捜し出して育成する方法を選んでもらいたいですね。長期政権を目指すのなら。

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