はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

四路五動

2006年01月12日 | 政治
タイトルにした「四路五動」という言葉は、中国の古い格言のようなものだそうです。
路が東西南北に四つ通っている。人が自らの進む道を決めようとするとき、東に行くか西に行くか。あるいは北に行くか南に行くか。迷うのが常である。
そして心情としては、決断するのだから何か行動に移したくなる。
そんなときに真ん中で動かないことも実は動いていることになるのだという。動きたくなる不安に打ち勝ち、不動の姿で止まる。
路は四つでも、実は行動は五つになるといことです。
今日、つくづく「四路五動」の深い意味合いを思い知らされたことがありました。
選挙がらみなのですが、ある首長選挙に関連して現職と前市職員の対決になりそうな状況になりそうになってきていて、親しくしている方から相談を受けました。
ちょうど東久留米市長選挙と同じ局面です。
その方の相談は、どちらを応援していけばいいのか。自分たち企業に有利な方を選択したい思惑があります。そして応援した方に勝ってもらいたい。さらに首長になった暁には、多大なる配慮をしてもらえるように存在感を示したいのです。
おそらく全国で繰り広げられている首長選挙では、支持者のこうした思惑が根底に流れているのではないかと思っています。
こんな都合がいいことを望むのが有権者や企業の考え方で、財政再建や住民のことなど大所高所で考える人は少ないでしょう。
ふと「四路五動」の言葉を思い出し、アドバイスをさせてもらいましたが、解ってもらえたか心配です。
何が心配なのかと言えば、勝手に動いてあとで泣きっ面にならなければいいのだけれども、ということ。政治の判断で大切なのがよく状況を分析すること。そしてギリギリまで動かないことなんです。
何度もそんな展開を見てきた立場の人間からすれば、動かないことが最善のときがあることも経験しているのです。
応援する側から見た、政治の世界の厳しさですね。

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