上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

嘉定鎮探索(4):法華塔-南宋の面影

2011年04月05日 10時00分01秒 | 上海街角スナップ
法華塔は旧市街のメインストリート嘉定南大街に建っており、その7層の優美な姿は遠くからも良く目立ちます。



入場料5元を払って境内に入ります。


境内には嘉定出身の外交官や実業家を紹介する建物があります。

塔内部は狭く急な階段がありますが、最上階まで上れるようです。



街並みは、まるで中国映画のオープンセットに迷い込んだような錯覚を起させます。



南宋時代この辺りは「州橋」と呼ばれ、嘉定鎮のルーツとなっています。


唐代の後、西暦960年に建国された宋も北方民族の金に攻め込まれ、1127年に滅亡します。

宋の皇族が杭州に逃れて築いた南宋時代は華北の金と対峙する軍事力は無く、金品を金に贈り平和を保ちました。


「杭蘇実れば天下は足りる」と詠われた南宋は運河が当時の主要な交通手段で、物産が集積されその交易によって栄えたのです。
しかし栄華を誇った南宋もやがてモンゴル族に滅ぼされ、1279年に元が中国を統一します。

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