羽黒蛇、大相撲について語るブログ

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2014年10月12日 | 公益法人
和歌森太郎の本より引用(羽黒蛇)



和歌森太郎著作集、15相撲の歴史と民俗

弘文堂

昭和57年



395頁

相撲協会が、まだ東京大角力協会とよんでいたところ、大正14年に協会は財団法人になった。そのときの「寄附行為」つまり規則に、事業の筆頭に、相撲専修学校を設置するようにうたわれていた。

ところが昭和32年までそれは無視されて来た。

いや、各力士の部屋、あれが学校だという苦しい弁明をしたりして、すませて来た。そんな解釈が通らない世の中になって、俄然これをどうするかが問題になったわけである。

一般見物人やファンからみれば、どうということもない、無関係でいられることだが、財団法人としての性格論をやる国会として無視できなかったことは当然である。文部省も、これは是非寄附行為にうたう通りに近づかねばと指導してきた。

その成果として、相撲教習所なるものも誕生したのである。



214頁

昭和6年の暮、協会は相撲専修学校と称する付属機関を設立。前々から学生相撲の指導に尽力してきた千賀浦監事(元綾川五郎次)を管理者とした。

これは財団法人たる協会の「寄附行為」にある事業目的の第一項に掲げられたものを実現させたつもりだったようだが、附属の施設では、協会の事業そのものには認められないものだった。

それにしても、この年6月に小田急沿線南林間に力士養成所を設け、・・・国民の体育、精神訓練に、これを活用させようとしてきた。

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