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キャンプ&オーディオ&トレッキング

趣味のブログで気ままな独り言を日記として綴っています。

近隣の「森」散策

2019-02-03 23:56:00 | 雪山・山スキー


最近の外歩きの延長で久しぶりに身近な「森」の散策に出かけた。積雪は例年に比較して非常に少ない。


楢枯れ病が蔓延しているらしく、枯死した樹木に伐採の目印が記されている。


伐採後はビニールで覆われているのが普通だが、これは未だ未処理のものと思われる。


この日の日中の気温は3℃位。動かないでいると結構肌寒いが、歩き出すと一気に体温が上昇して汗ばむほど。


   
トップスはMAMMUTの自社製コーティング素材ドライテックの軽量コンパクトなハードシェル。自社製素材でも新品購入のせいか、3年ほど使用してもコーティングの剥がれは未だ見られない。

余談だがPatagoniaのストレッチ素材のハードシェルはホルメンコールの専用洗剤で洗濯後、GRANGER'Sの防水処理をしたら、3レイヤー内側のコーティングがプチプチと剥がれ、そこら中が粉だらけになって廃棄扱いとなった。Patagoniaのコーティング物(H2No)はこのナイフブレードとストレッチマイクロバースト、トレントシェルと計3着駄目にした。PatagoniaのオリジナルH2Noは耐久性に疑問が残る。

   
反面、Patagoniaのフリースはとても良い。レギュレーターシリーズのR1、R2、R3に加え、街でお洒落なレトロXシリーズ、そして最近復刻のシンチラスナップT等々...なかでも登山ではR1やキャプリーンのミッドウェイトがとても使いやすく、メリノウール素材とともに必ずと言っていいほど選択肢に残る。

ついでに言えばソフトシェル類もなかなか良い。過去にはストレッチスピードアセント、ストレッチクルーシェル、ディメンジョンのⅠとⅡ、レディミックス等。フリースの裏打ち、1枚ものを併せて使ったが、生地は少しヨレるものの、DWR(撥水)耐久性もそこそこ。

ただ、ストレッチゼファー、ストレッチライト、ドラゴンフライなどのウインドシェル系は、袖のゴム製リブがすぐに伸びてしまうのが難点。

Patagoniaを含めて海外製品全般に言えるのは、とにかく袖丈と脚丈が長すぎる。

そういえば前述のホルメンコールの専用洗剤でホームクリーニングをした時のこと。この洗剤、輸入品らしく取説が英語で書かれていたので、使用量は感で判断。洗濯後に気づいて愕然としたのは、ナイフブレードの他にArc'TeryxのGammaLTジャケットの両ポケットがすっぽりと抜け、さらに同メーカーのGammaSVジャケットに至っては裾の接着剤が全て剥がれ、裾がズタボロになってしまったこと。古い製品とはいえ高価なジャケットを1度の洗濯で3着もダメにしてしまったのは大変ショックでかなり落ち込んだ。


国民の森へリベンジ

2019-01-31 23:37:00 | 雪山・山スキー


先週のリベンジを果たすべく「国民の森」までサイクリングロードに再チャレンジ。今回は昼食や軽登山装備などを携行した。ワカンとスノーシューを迷ったが、スノーシューを選択。
雪はモナカ状で案外歩きやすくワカンの方が良かった。


今日の日中の気温はおおよそ0℃。トップスはさすがにMAMMUTのゴブリンジャケットだと汗をかきそうなので、TERNUAの薄地のPolartecにした。ボトムスはMAMMUTのアドバンシッドというアルパインパンツ。旧ロゴなのでシルエットが今どきのタイトさは無く、出腹のオッチャンにはちょうどいい。



雪が固く締まっていて雪崩れる事は無さそうでも、やはり気味が悪い。恐る恐るデブリを乗り越える。


今の時期は積雪量もそれほど多くないし気温も低めなので雪崩は比較的安心でも、気温が上がる春先は危険かもしれない。


ビーニーはPatagoniaのニット製のもの。フリースよりウールの方が吸汗防臭効果があり、装着感もナチュラルで良い。


11時15分に植物園を出て、ここで2時間ちょっと。モナカ雪でもスノーシューだとペースが少し落ちてしまうのは仕方のないところ。


先週は目的地まであと500mのここで引き返したが、今日は時間もたっぷりあるので躊躇することなく先へ進む。


ミラー越しの写真を1枚。奥に目的地の東屋が見える。


13時50分にようやく「国民の森」に到着。予想通り軽井沢の分岐から30分程であった。


30分ほど昼食休憩をして14時20分に出発。スノーシュー、BC用ザック、ポールはスノーハイキングの三種の神器。バックカントリーだとビーコン、ショベル、プローブとなる。





ブーツはSOREL、ゲイターはMountainhardwareのもの。


16時20分駐車場に到着。途中除雪された園内を歩いたのでスノーシューはザックに括り付けた。


GPSデータでは総歩行距離10.8km。先週に引き続きザ・ブーンが休館日だったので木こりの宿で入浴後、帰路に就いた。

「秋田の冬は寒いし雪は嫌だ...」ウインタースポーツをしない娘を筆頭に、身辺で良く聞かれる言葉。しかし、私は四季折々の風情があるこの地が大好き。車で少し走れば登山、キャンプ、釣り、スキー、スノボなどいくらでも体験出来る。都会人が多くの時間を割かなければ享受出来ない大自然がそこらじゅうに溢れているのは、この田舎の最大のメリットと考える。

雪の中を独り黙々と歩いていることが、世間の雑事をリセット出来る精神の特効薬となる。

見上げる木々を揺らし猛烈に吹き荒れる風雪、身を刺すほどの凛とした冷気、真っ白な世界にどこまでも響き渡る清流の音、静寂の中で自然が奏でる音や景色が織りなすドラマがそこにある。

遠くへ行かずとも身近に「旅」があると私は考えている。だから何度同じ山へ登っても飽きることはないし、いつもワクワクするのはそれが理由なのかもしれない。


渓谷の雪中散策

2019-01-24 23:50:00 | 雪山・山スキー


金山滝からの撤退で不完全燃焼だったので、午後からは植物園からサイクリングロードを歩いてみた。散策程度と思い、ザックを背負わずカメラだけ持って歩いた。


微かにある踏み跡を頼りに渓谷に沿った新雪の路を歩いていると気持ちがいい。


何箇所かの沢や橋、堰堤を越えてひたすら歩く。軽い散策のつもりが脚が自然に先へ先へと進む。


そういえば以前もこの場所で写真を撮った記憶がある。遠い昔ここをランチを背負って終点の「国民の森」迄、まだかまだかと延々と歩いたことが思い起こされる。


務沢の水位観測所は「国民の森」までのおおよそ中間くらいか?


雪崩で路が崩落している個所があり、ここまでか?と思ったが、デブリを恐る恐る超えて、さらに先へ進むことに。こうなるともう引き返すことは考えない。終点まで突き進むのみ。


13時30分に植物園の駐車場を出発してここで15時30分。写真を撮りながらのラッセルだったので、2時間も費やしてしまった。


目的地まであと500mの所で積雪はさらに深くなり、この先少なくても30分はかかると判断し、明るいうちに駐車場に戻るために残念ながらここで引き返すことにした。


軽井沢から前岳への登山口。現在は廃道になっているらしく通行止めとなっている。

以前この路を歩いた時は確か春先で、何とか「国民の森」にたどり着くことが出来た。ランチのはずの「すき焼き」を東屋で作り、慌てて掻っ込んで、帰りは途中で暗くなってしまった記憶がある。

光り輝いていたあの頃...出来ることならばキラキラと楽しい想い出が詰まったあの頃に戻ってみたい。


帰りは頑張って1時間30分で駐車場へ到着。ちょうど17時で暗くなる寸前ギリギリであった。次回は近々終点まで再チャレンジしたい。


久しぶりの雪山

2019-01-21 21:25:00 | 雪山・山スキー

今冬初めての登山、というか山登りそのものが10月以来となる。朝、慌ただしく準備をするも、すっかり感覚が鈍っていて、装備の選択に時間を費やす。登り始めは普段と変わらず10時。


上空にマイナス15度の寒気が入り、今日は真冬日の予報。
この土日でしっかりトレースがついているものと確信し、ゲイターも携行せずに登り始めた。この日は先行者が1人のようで既に下っている模様。


樹林帯は適度な風雪でヒートアップすることもなく順調に歩を進める。気温が低く、足元も締まってLOWAビブラムソールのグリップが心地良くとても歩きやすい。


この後案の定、吹き溜まりがひどくなり、所々でトレースを見失う。何よりゲイターを持ってきていないので、腰まである吹き溜まりではパンツに付属のゲイターではもたないと判断。残念ながらザ・ブーンの分岐まであと少しのところで敗退。先行者も途中で引き返したようだった。


金山滝の砂防ダム。この辺は霊場になっているらしく神社や祠などが散見され、一種独特の雰囲気がある。


アウタートップス、ボトムス共にMarvelPeak。ブーツLOWA、ザックGregory、ビーニーTERNUA。
トップスはDIAPLEX素材のハードシェルでパンツはSchoellerのソフトシェル。


今日は最初から前岳までと決めていたのでバーナー、ツェルトなどの装備は持たずミニマム装備。このルートは吹き溜まりが出来やすく、トレースもあっという間に消えてしまうため、過去に何度も敗退している。

ルート上の蛍光テープがほとんど撤去されていたような気がする。
本来この目印は自然界にあるべきものではないのは十分理解できる。
雪山を志すべき者、他人のトレースを頼ることなく己の技術を磨けという事か...


中岳登山

2018-01-14 19:21:00 | 雪山・山スキー

  
いつもの中岳へ。案の定、金山滝登山口は満車の為、ザ・ブーン登山口からの登り始めは11時を回っていた。トレースはしっかりついていても女人堂へは13時、中岳頂上には14時を過ぎていた。
  

途中大勢の下山者とすれ違うも、この時間に頂上へ登っていたのは他に1人だけだった。例年より雪が少ないと感じていたが、頂上神社は頭だけ出た状態でこの時期では例年並みか。

  
目の前に奥岳の堂々たる山容が迫る。なかなかどうしてアルペンムードが漂っている。

  
登行中は風雪が強く低温に苛まれたが、徐々に晴れ間が覗くようになり、山頂では冬の陽射しが山々の表情をより豊かに醸成してくれる。彼方に田沢湖スキー場も見ることが出来た。

  
ブナ林の後方に中岳。日曜日とあって多くの登山者が登っていたこの日も時間帯をずらせば静寂の「山」に浸ることが出来る。

  
女人堂の仏跡群のお地蔵さんに着せられた赤い着物、今回初めて見た。


  
ようやくSOTOのバーナーSOD-310を入手、低温下で初めて使用したがマイクロレギュレーターの威力を発揮、無風状態にも助けられ数分で800CCの水を沸騰させた。ゴミと化していたオプションの長いゴトクがようやく日の目を見ることに。ただ、Snowpeakの極Titanだとわざわざ長いゴトクは必要ない。バーナー自体も少し嵩張るので冬季以外ではSOD-320の出番もあり。

  
2年ほど前に新品で購入していたMarvelPeakのDIAPLEX製アルパインジャケットをこの日初めて着用。適度なストレッチと裏生地微起毛で暖かい、一見ソフトシェルのような実は完全防水機能を持ったハードシェル。日本メーカーのPhoenix製なので袖の長さ、身幅、着丈などフィット感に優れ、とても着やすい。袖も甲側の丈が長かったり、フードの作りも大きすぎず細部への拘りも見られる。低温下でも下はウール混の化繊ベースレイヤー1枚で事足りた。ボトムスは同じくMarvelPeakのSchoellerDryskin製のソフトシェル。石井スポーツで5年ほど前に購入して冬山で4~5回ほど着用しただけなのに表裏の素材が所々で剥離してきた。スイス製のSchoellerはかつて山岳ウェアのマテリアルを席巻したソフトシェルの草分け的存在。何着か使ってきたがその耐久性には少々疑問が残る。ソフトシェル素材ではWindstopperを筆頭に、山岳メーカーの自社開発素材が進歩して、それらは今Schoellerに取って代わろうとしている。

  
MarvelPeakはPhoenixが設立した本格山岳仕様のブランドで、mont-bellに次ぐ国産アルパインメーカーとして注目されたが最近の動向は寂しい限り。著名な海外ブランド勢に押されて売り上げが伸びないのかもしれない。
ブーツはHanwagのGore-Tex。中敷きにスーパーフィートを入れているので疲れ知らず。ビブラムが少し硬化しているせいか、圧雪されたトレース歩行では結構滑るのが難点。

年のせいか最近山での寒さが堪える。特に指先の冷えが尋常でなく古傷のある左中指が特にひどい。おそらく末端への血流が滞っているためであろう。次回は中で指を握れるオーバーミトンにしようかと思う。