キャンプ&オーディオ&トレッキング

趣味のブログで気ままな独り言を日記として綴っています。

スノートレッキング

2004-01-30 22:56:00 | 雪山・山スキー
  
近隣の低山へ、気温は低いが時折晴れ間も見える登山日和。雲の間から光が射し、周辺の山々を照らす美しい光景に見とれる。

  
ISUKAのツェルトを張って休憩、薄く、コンパクトで携帯には優れているが青色は中が暗いし出入口もない。あくまでも非常用のシェルターとして用途に限定される。
  
  
それでも風雪をしのげるのでぜいたくを言わなければ休憩時にちょっと張る事もありだと思う。
  
昼食はスーパーのお弁当とカップラーメンそして焼酎!バーナーはEPI、コッフェルはSNOWPEAKのチタン極。
  
アウターはArc'TeryxのGore-Texジャケット、クライミング用なので裾がハーネスにかからないように短めに作られているため雪が入りやすい登山には不向き。

大白森プチ遭難

2004-01-03 21:04:00 | 雪山・山スキー
いよいよ大白森へ冬期単独登山に挑戦だ。

頭の中はストーブで暖かい小屋で過ごす酒浸りの休日...ザックの中はお酒はもちろん、食事やおつまみ他BGM用のIpod等満載。肝心のスコップやツェルトを持たなかったのが仇となった。

鶴の湯温泉から登り始めたのが9時頃だったので、少し時間がかかったとしても15時までには小屋に着けるとタカをくくっていた。ところが山中、ルートファイディングに予想以上にてこずり、小白森に着いた時は既に17時を回り、あたりが暗くなってきた。
途中引き返そうかとも思ったが、ここまで来れば大白森まではあと少しと自分に言い聞かせ、先に進むことに。

降りしきる雪が激しくなり、GPSを見るヘッドランプが心もとない。GPSの電池もどんどん消耗するので交換を試みるも、吹雪の中でヘッデンの明かりが乏しいのと、かじかんだ手でなかなか捗どらない。

結局大白森に着いたのが19時過ぎ、ここまで来たらあとは土地勘で行けるはず、と目的の避難小屋を目指すが、なにせ広大な雪原は目標物も全く無く、暗闇の中GPSを頼りにひたすらラッセルして避難小屋を目指す。

いよいよ小屋が近づいてくるも、一向にGPSが指す場所に小屋は見当たらない。焦る気持ちを抑えてGPSの設定を確認すると、なんと測地系が違っている!WGS84に設定したはずが日本測地系になっているのである。これはマズイ!
慌てて設定を変更するも、電子コンパスを搭載していないVentureは、移動していないと正確な方向を指さない。(移動することによって衛星からの距離を計算して現在位置を割り出している為)

真っ暗な樹林帯の中で完全に迷ってしまった。雪はどんどん降り積もり、トレースはあっという間に消えてしまう。遭難の言葉が脳裏をかすめた。

その瞬間、沢の谷間らしい所に入り込んでしまったらしく、顔の半分くらいまでズブズブと埋まってしまった。手足を思い切りもがくがどんどん埋まっていく。ヤバイ!おしまいか?
と思った瞬間、GRIVELのスノーシューが岩に当たった感触が...必死でもがいて周辺に岩がないかと七転八刀Aそして間一髪ようやく這い上がることができた。

精も根も尽き果ててここでビバークをしようと決断した時刻が22時。

吹雪の中スコップがないので手で大木の幹周りの雪を掘り寝床とした。この時ほどツェルト、スコップを持たなかったことを悔やんだことはない。

明るくなって視界が明ければきっと助かると自分に言い聞かせOutdoorresearchのシュラフカバーに潜り込んだ。
この時シュラフやストーブを出して暖を取るなどという余裕は全く無く、せいぜいチーズを一切れむさぼるようにカジっただけ。じっとしていると地面からの寒さがジンジンと伝わってきて、とても寝ていられるものではない。おまけにウェアについた雪が体温で融けて腰のあたりがズブ濡れになってしまった。

早く朝になってくれ!と願い待つこと数時間、朝5時はまだ暗い中、とにかく高い方を目指して視界の効く大白森まで出たいと考え行動を起こした。
なんとか大白森にたどり着き、雪原からさらに下っていく、遠くに田沢湖高原温泉の街明かりが見えた!助かった、もう大丈夫!

前夜、12時間以上も深雪を歩き回ったのでもう足腰は限界であったが、痛む膝を何とかこらえ7時過ぎに鶴の湯温泉に無事下山することができた。

山を甘く見てはいけない!冬山ではお酒よりツェルト、スコップの携行を優先、目印の赤布や蛍光テープも必携。大変いい経験となりました。