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「ミツバチが激減」果物や野菜の不作につながりかねない・・・ 産経抄 八葉蓮華

2009-04-21 | 産経抄(コラム)

 日本の「プチ・ファーブル」と呼ばれる絵本作家、熊田千佳慕(ちかぼ)さんは、腹這いになって虫を見つめていた。平成8年の夏、横浜駅にほど近い赤いトタン板の家から、歩いて15分ほどの草むらだった。「虫と同じ高さで、両の目と心眼で見つめるだけです」。当時85歳の熊田さんは、そう語っていた。  

 虫の姿を心に焼き付けると仕事場に戻り、羽のひと筋、毛の1本もおろそかにせず、紙の上に再現する。こうして5年の歳月をかけて、『みつばちマーヤの冒険』(小学館)を刊行したばかりだった。草のにおいがあふれ、花のみつを吸い込む音まで聞こえてきそうな作品には圧倒された。  

 そのマーヤたちの世界に異変が起きている。3年前に米国で大量のミツバチが消失し、蜂群崩壊症候群(CCD)として、注目された。日本でも今、ミツバチが激減する現象が各地で起きている。国産のハチミツ作りへの影響が心配だが、ミツバチにはほかにも大きな仕事がある。  

 ナシやスイカ、イチゴなどの花粉交配に欠かせない存在なのだ。このためミツバチの不足は、果物や野菜の不作につながりかねない。実際、農林水産省によると、東京都や徳島県などで、イチゴの収穫量が見込みより少なく、形の悪いものも発生している。  

 絵本のマーヤたちを脅かしたのはスズメバチだったが、今回のミツバチ消失の原因はまだはっきりしない。寄生ダニや農薬のために大量死した可能性があり、またオーストラリアからのミツバチの輸入が止まっているのも一因とされる。  

 90歳をこえてからも、熊田さんは、「ファーブル昆虫記」の世界を描き続けているという。「虫は私、私は虫」と言い切る熊田さんになら、ミツバチは、本当のことを打ち明けるかもしれない。

産経抄 産経新聞 4/20
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