衣裏珠の八葉蓮華 ≪創価学会 仏壇≫

衣裏珠の譬え 産経抄 産経新聞 創価学会 地球市民 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

絵手紙「介護うつ」介護に尽くした姉の思い出をつづっている・・・ 産経抄 八葉蓮華

2009-11-24 | 産経抄(コラム)

 「絵手紙を創(つく)った男」として知られる小池邦夫さん(68)は、これまで何度も小欄に登場いただいた。その小池さんから、新刊の『介護うつ』(ブックマン社)が送られてきた。と、いっても小池さんの著作ではない。  

 今年4月、静岡県内の父の墓前で自サツした元タレント、清水由貴子さん(享年49)の妹、良子さんが、母の介護に尽くした姉の思い出をつづっている。小池さんと清水さんの出会いは、平成10年1月から3カ月間放映されたNHKの「趣味悠々」だった。  

 番組で絵手紙の講師を務めた小池さんは、生徒役の清水さんに宿題を出した。「毎日絵手紙を描いて送ってください」。翌日から届いた絵手紙は、約1000通に達した。その一部が、本で紹介されている。  

 たとえばはがきいっぱいに描かれたタマネギには、「ツーンとくる玉ねぎの様なひと癖 私には足りないなあ」とのつぶやきが記されている。季節の花や食べ物を題材にしたユーモアあふれる作品が目立つ。母親をテーマにしても、介護のつらさを訴えることはなかった。  

 メール全盛の時代である。確かに、季節のあいさつから始まる手紙を書こうとすると、どうしても身構えてしまう。半世紀前、故郷の松山市から上京したばかりの小池さんは、同郷の友人に毎日、工夫をこらしたはがきを出して、寂しさを紛らわせた。友人たちの励ましが、絵手紙作家への道につながる。  

 「母親を介護しながら、絵手紙に生きたい」。清水さんが3年前に芸能界を引退したとき、小池さんは、マネジャーを通じて、こんな決意を聞かされていた。ただその後、清水さんから届いたのは年賀状だけだった。小池さんはいう。「絵手紙は清水さんを救えなかった。無念である」

産経抄 産経新聞 11/19

創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge