太田川漁協日記

漁協での出来事や釣果など日々を綴ります

卵の行方

2011年09月28日 | 漁協ニュース



水位:-3.8cm

濁り:1(通常)

水温:21.9度


先日、広島県と広島市、山口県の栽培協会さんが鮎の選別をし、

来年度の鮎となる卵を採取される話をしましたが、

養魚場を巣立って行った選ばれし妊婦の鮎ちゃん、そして元気なオス鮎くん達の

その後の壮絶な運命の物語の密着ドキュメンタリー

そこは、竹原の海沿いにある立派な施設でした



まず、卵には粘着力があるので卵がくっつかないよう

ボールにあらかじめワセリンをぬっておき、そこに卵を絞ります



オスの精子をかけ、まぜまぜ(お料理してるみたいです)

まぜる時に使うのが



これ、水鳥の羽を使うんです 繊細ですね

それから卵を水の入ったバケツに流し入れ、



次にこれ、シュロの木と言うのですがこの木をバケツにつけ



じゃぶじゃぶします



すると・・・ なんという事でしょう 卵がびっしりとついているではありませんか

この、はじめて聞いたシュロの木、岐阜県の1件の業者さんしか作っていないそうです



そして大きな池に入れ、誕生を待ちます

何週間かしてかわいい赤ちゃん鮎の誕生となるのです

赤ちゃん誕生まで職員の方は一粒一粒を顕微鏡で見て

どんな状況か確認されるそうです

また来年、丈夫で元気な暴れん坊となってうちに帰って来てね 



職員の方々の繊細で細かな作業に感動です 

生き物を扱うという責任と日々のたゆまぬ努力、

皆さん、ちゃんと生まれて、元気に育って、という親心で

愛情深く取り組んでいらっしゃるのですね 




ところで、役目を終えた親鮎達ですが、もう精も根もつきはてた顔をしてるのでした 

その後の運命は誰にもわかりません・・・ 





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