大阪・関西万博のテストラン(開幕前に実際に会場を運営することで、改善点を発見するために実施するもの)が2025/4/4~6の3日間にわたり行われています。
4月5日は基本的に公募の上抽選に当たった大阪府民が対象で、大阪府公式サイトの募集要項によれば「OsakaMetro夢洲駅利用が1万500人・舞洲のパーク&ライド駐車場利用が7500人」となっており、桜島駅発着のシャトルバスは選択肢にありません。
https://www.pref.osaka.lg.jp/o030010020/testrun.html
ということで、舞洲のパーク&ライド駐車場発着のシャトルバスの様子を見るためにJR桜島駅の臨時改札を出ましたが・・・
桜島駅前のシャトルバスターミナルには多くのバスが止まっており、バス待ちの行列ができていました! どうやら、大阪府とは別に、バスを運行する事業者および親会社の鉄道会社(OsakaMetro・JR西日本・近鉄など?)がシャトルバスのテストランのために従業員やその家族などを動員した模様ですが、実のところは不明です。
見た限り全車EVバスで、圧倒的多数を占めるのが大阪シティバス(OsakaMetro子会社)です。
こちらは阪神バス。
バスターミナル内の待機場の様子。空いているバースはそれなりにありますが・・・
実際には、入口前でバスターミナルに入りきらないEVバスが列をなしていました(写っている5台中3台は近鉄バス)。このあたりのオペレーションも、この日のテストラン結果を生かして改善していくのでしょうね。
バスのりばへの入口は南北1か所ずつ設けられており、桜島駅の臨時改札を出た方は北側へ誘導(横断歩道の位置の関係で若干迂回させられますが)、本来の改札を出た方は南側へ誘導が基本のようですが、滞留度合いによってフレキシブルに対応するのかも。
そして、いずれのゲートにも「IC・関西MaaSレーン」「現金・クレジットレーン」「車イス優先レーン」の3つのレーンが設けられており、事前予約がない場合の運賃の決済手段は「現金・交通系ICカード・クレジットカード<おそらくタッチ決済限定>」の3種類と思われます・・・EXPO2025交通インフォメーションの当該ページには記載なし ちなみに、係員によればこの日のシャトルバスは全て無料とのこと。
2024/8/14付ブログ記事「「大阪・関西万博来場者輸送具体方針(アクションプラン)第4版」について」で書いたように、桜島駅発着のシャトルバスの連絡窓口会社は西日本JRバスですが、全車EVバスで運行すると謳いながら同社自身からはEVバス導入のアナウンスはついぞありませんでした。で、どうしたかといえば、ご覧の通り「大阪シティバスのEVバスを借り上げ、車体外部の社名とマークだけを自社のものにして走らせる」という技を使っています。
こちらが大阪シティバスのEVバス(全部で174台あり、そのほとんどは現時点では万博シャトルバス用です)。万博閉幕後は、同社の一般路線で多数活躍中の車齢15年を超えるバス(未だに方向幕を使用しているものも結構あり)を一気に置き換えることでしょう。
こちらは駅前の滞留スペース。本番よりも人数が少なめということもあり、9時頃でもかなり空いていました。
本番で活用される立て看板が寝かされていました。滞留スペースは6区画に区分される模様ですが、「シャトルバス利用でない方用の通路」とは車道沿いの部分(自転車置き場がある)を指しているのか、それとも?
このあと、北港観光バスで舞洲に向かいました。車内から見た様子。