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米坂線代行バスが2024/3/16から所要時間大幅短縮

米沢駅(山形県米沢市)と坂町駅(新潟県村上市=旧荒川町)を結ぶJR米坂線のうち、今泉駅(山形県長井市=山形鉄道と接続)と坂町駅の間は2022年8月に発生した大雨で鉄橋流失・路盤崩壊などの大きな被害を受けました。この区間は山間部で利用客はごく少なく、反面で復旧費用に約86億円という巨費が見込まれていることから、JR東日本は復旧費用の全額負担は困難として山形県や新潟県と費用負担の割合について協議を続けているのは周知のとおりです。そのため、被災から1年半以上経過しても復旧工事は手付かずで、このまま復旧せず廃線となる可能性もあります。

そのため、JR東日本では今泉~坂町間で代行バスを運行しています(今泉で米坂線列車と接続の悪い便については米沢駅まで延長運行)。時刻は鉄道のダイヤ改正のほか道路事情の変化などに合わせたびたび変更されています。

2023/10/11改正ダイヤはこちら

2024/3/16改正ダイヤはこちら

両者を比較すると、代行バスの所要時間が2024/3/16改正で大幅に短縮されていることが分かります。

 今泉→小国間<下り>=1時間6分→55分  ※今泉~坂町間の直通便は小国駅でトイレ休憩のため停車時間あり

 小国→今泉間<上り>=1時間3~5分→54~55分、快速便は55分→47分

 小国~坂町間=59~60分→48分

沿線は豪雪地帯であり、冬期間は道路状況が悪くなるため所要時間を長くとっていたのかも・・・<寒冷地の路線バスにも同様のコンセプトの冬ダイヤあり>と思っていましたが、沿線の飯豊町のサイトに掲載されている2023/3/18改正ダイヤでも2023/10/11改正ダイヤと同等の所要時間なので、そうではなく純粋な「実態に合った所要時間の見直し」と思われます。代行バスの運行ルートは今泉~道の駅いいで(羽前椿駅の少し南)間以外は国土交通省直轄の幹線国道である国道113号を経由しており、各駅近くにある代行バスのバス停でも一部時間帯を除き利用は皆無なことから、時間調整が頻発していたのかもしれませんね。

<参考> 今泉~小国間のGoogleMap

ダイヤ改正後の2024/3/24にその代行バスに実際に乗車してきましたので、追って報告予定です。

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